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サビの8小節を記憶させるためのAメロのあり方について。

ヒット曲を思い浮かべてください。特にファンでも何でもないアーティストのヒット曲です。その曲をあなたは歌えますか?きっとサビだけ歌えます。Aメロはきっと歌えません。聴いたことすら無いかも知れない。ヒット曲とはそういうものです。つまりサビの8小節だけがヒットしてるんです。その曲全体がヒットしてるわけではありません。

昨日は極端に分かり易い曲と極端に難解な曲を書くべきことを書きました。今日はそれを一曲の中でもやって欲しいと思って書きました。

ヒットはサビの8小節を1人でも多くの人に記憶させることから始まります。サビをより良く聴かせるためには、更には覚え易くするためにはどうすれば良いか。

Aメロを少し難しくします。そのことでサビの分かり易さが強調されます。初めて聴いた人も覚えるべき8小節を提示出来ます。Aメロが分かり易すぎるとサビの分かり易さが相対的に下がります。インパクトが弱まります。お客さんもどちらを覚えるべきか迷ってしまい結局何も覚えて貰えなくなります。また曲全体が分かり易いと繰り返し聴けなくなります。飽きてしまうからです。一曲の中には難しい、言葉を代えると深みのある、趣味性の高い、そんな箇所が必要なんです。サビを完全に覚えてしまった後にもまだAメロは覚えてません。だから繰り返し聴きたくなるんです。そして頑張って全て覚えた後はカラオケで歌いたくなります。それらのことが2次的、3次的プロモーションに繋がることは言うまでもありません。

少し前にリーガルリリーの「キラキラの灰」がいかにヒット曲として完璧かについて書きました。とても大事なことなので今日は同じようなことを少し違った角度から書いてみました。

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