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音楽における性的搾取とは。

性的搾取とは何でしょうか。それを知るにはまず搾取という言葉を確認しておく必要があります。搾取という言葉を調べてみました。

人を自分本位に、または非倫理的に利用することを言う。

「自分本位」と「非倫理的」ということが重要な要素になってるようです。そしてそれを利用する。

性的搾取とは自分本位に他人の性を利用することです。

ではいったい何に利用するんでしょうか。それは性的欲求の解消です。強姦や痴漢は性的搾取に該当することがわかります。犯罪です。では不倫や浮気はどうでしょうか?これは犯罪ではありませんが「非倫理的」に該当します。でもそれは合意の上であり「搾取」とは言えません。お互い性的欲求を満たしてます。

音楽の世界でも性的搾取という言葉が時々見られるようになりました。私にはそれがどうも良くわかりません。搾取される側はアーティストとのことですが、彼らの、彼女らのいったい何を搾取されてるのでしょうか。変な目で見られるとか投げかけられる言動によって不快ということであればそれは性的搾取と言えるかも知れません。きっとそうなんでしょう。

今日は考えながら書き進めています。結論に達しないかも知れない。その可能性が高いです。気にせずそのまま続けます。

性的な目で見られることを商売にしてる人ももちろんいます。見られるだけでは無くて実際に性的満足を提供して金銭を得てる人もいます。これは一義的には搾取には当たりませんが「非倫理的」というところがひっかかってきます。合意の上でも性的搾取と言えるのか否か。これは難しい問題です。

音楽に戻ります。アイドルに性的魅力を感じるのは性的搾取に当たるのか。アイドルは性を売り物にしてるのか。これは具体的な案件ごとに変わってきます。アイドル以外のアーティストに関してはどうか。こちらは更に案件が細分化されます。性的魅力を過度にアピールしてる人もいればそれが皆無な人もいます。そもそも巷に溢れるラブソング、恋愛ソング、恋の歌は全て性欲が元になって出来た性的な曲とも言えます。全てのラブソングは性を売り物にしてると言えるんでしょうか。

そして忘れがちですが、ロックンロールとはセックスを表す隠語でもあります。ロックンロールとは性的な音楽なんです。

ここまで書いてきてぼんやりとわかってきたのは、性的搾取とはアーティスト自身が搾取されてると感じてるか、もしくは無自覚でもその関係性が非倫理的であるか、が重要な要件のようだということです。困りました。非倫理的というのはものすごく漠然としてます。倫理観は人によって微妙に、時には大きく異なります。国や民族や宗教によっても変わります。

結局結論にまで至りませんでした。日本国憲法では内心の自由が保障されています。心の中で何を考えても自由です。それを外部に表現した段階で初めて公共の福祉によって制限が加えらる。性的搾取をしたとされる側が外部にそれを表現すること、これが最も重要な要件になるように思えます。あなたはどう考えますか?

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