![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137015754/rectangle_large_type_2_38e53b0956070be2e13d2a8e1e2f301b.png?width=1200)
リーガルリリーの「キラキラの灰」はヒット曲として完璧です。
リーガルリリーの「キラキラの灰」はヒット曲として完璧です。おそらくリーガルリリー最大のヒットになると思います。
この曲に触発されて思うことがあったので今日は書いてみることにします。
ヒット曲とは何かを考えた時に一度聴いたら記憶に残ることが大前提になります。「キラキラの灰」は一度で覚える箇所があります。「化粧のにおい」の繰り返しです。拍数にして4拍×2です。この箇所は一度で皆んな覚えます。理由は何か。「短い」ことと「繰り返し」と「嗅覚に訴える」こと。三拍子揃ってます。完璧です。
短いフレーズは覚えます。繰り返すと更に記憶か強化されます。しかも聴覚以外の嗅覚にも訴えかけてくることで更に記憶が強化されます。
サビのメロディーだけでいうと割と典型的なコード進行でよくありそうなものではありますが、この奇妙なタイミングで奇妙な言葉を繰り返すことで「ひっかかり」が生まれます。サビのメロディーの良さを「典型的な旋律」から「特別な旋律」に見事に変えてるんです。
そして頭から聴いてみます。イントロからAメロはおしゃれで少し切ないアンニュイなメロディーです。良いなと思いながらも一度聴いただけでは覚えることは出来ませんが、それがむしろ良いんです。
覚えにくいAメロとわかりやすいBメロ(サビ)の組み合わせが良いのは、聴いてて難しくてもそのうちわかりやすい旋律が来てほっとすること。そしてまた繰り返し聴きたくなり、頭に戻っても最初は覚えにくいから飽きない。何度も繰り返し聴いてサビに飽きた頃にようやくイントロやAメロを覚えて、むしろその部分が好きになる。そしていつの間にかあなたはこの曲が身体に染み込んでしまってるのを実感します。
聴いてない時も頭の中でメロディーが勝手に流れ出します。そしてカラオケに行って歌いたくなります。そしてあなたの友人もこの曲を知ります。覚えて歌いたくなります。その繰り返しでいつの間にか大ヒット曲になっています。