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サウンドプロデューサーへの正しい依頼の仕方。

どのバンドもまずはセルフプロデュースで始めます。アレンジもレコーディングも全て自分たちで仕切ります。そしてサウンドプロデューサーにお願いしたくなる曲が出てきます。その時の人選や依頼の仕方で上手くいかないことが良くあります。

サウンドプロデューサーに何を求めるか。

依頼する時に最も大切なことなんですが、忘れがちで多くのバンドは失敗します。とても大事なことです。サウンドプロデューサーに求めることは3パターンがあります。

まずは一つ目。アーティスティックなことを求める場合です。アレンジをその人のセンスに完全に委ねる場合です。この時は出来るだけ自由に発想できるよう注文は最低限にします。大まかなアレンジ方針だけ伝えるに留めます。例えば、とんがったアレンジにしたい、ポップで分かりやすいアレンジでお願いしたい、などです。もしくはそれすらなく、完全に委ねる手もあります。その方が自由に発想が出来るしアーティスト的能力を発揮してくれます。

二つ目。職人的技術を求める場合があります。あなたの頭の中には具体的なサウンドが既に鳴ってます。それを実際の音に落とし込む役割をお願いすることです。あなたの具体的なサウンドの意向をしっかりと捉えそれを実際の音として落とし込んでいく。そういうことが得意な人もいます。コミュニケーション能力の長けた人では無いと難しいことです。この時はその人にアーティスト的才能は求めません。それはあなた自身が受け持ちます。その人に求めるべきはあなたの頭の中の音を現実の音に移し替えることです。

三つ目。一つ目と二つ目の中間です。あなたの頭には大まかなサウンドが鳴ってますがまだ確信は持てません。それを実際の音に落とし込みながらその人のアイデアも注入して欲しいと思う時です。これは最も難しいです。難易度が高いです。あなたとそのサウンドプロデューサーの人間的な相性も非常に重要になります。上手くいけば素晴らしいパートナーになります。

この三つのうちのどれに当てはまるか、自覚した上でどのサウンドプロデューサーにお願いするか決め、そして事前にしっかりと打ち合わせてから進めてください。これを曖昧にしてしまうと上手くいきません。これらはサウンドプロデューサーに限らず他の事についても準用できると思います。

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