努力を積み重ねることが出来る人は天才の可能性があります。
弾き語りをする人には2種類のタイプがいます。譜面台を使う人と使わない人です。バンドでは譜面台無しで歌ってるのに弾き語りだとなぜか譜面台を使います。なぜなんでしょうか?不思議です。譜面台を使う人も大抵はそれほど見てません。きっと保険としておいてあるんだと思います。
私は譜面台を使わない人が好きです。まずプロ意識の高さを感じます。譜面台を置いてステージで歌うことは台本を持って演じる役者のようなものです。本番なのにリハーサルを観てるような気分になります。譜面台はお客さんとの間を遮ります。物理的にも精神的にも、です。譜面台を置くだけでそこへの意識が出てきてそのぶんお客さんへ、また自身の内面への意識が減少します
譜面台を置かずにたった1人でステージに上がるのは勇気が無くては出来ません。舞台度胸というやつです。そして歌詞を覚えるというレベルでは無くその楽曲を完全に身体に染み込ませておく必要があります。意識せずとも勝手に言葉が出てくる、指が動く、そのくらい出来るようになるまで練習を続け、努力を積み重ねた上でステージに立っています。その時点で勝負は決まりますね。覚悟が違うんです。
落合博満という3年連続三冠王を取った天才バッターがいます。彼はあるインタビューで、自分ほど素振りをした人はいないと思う、と言ってました。そして世界のホームラン王、王貞治はもっと素振りをしてたと思う、と付け加えます。
天才は練習せずともこなせる人のことを言うのでは無くて、練習を、努力を積み重ねることが出来る人のことを指します。あなたが思う練習とか努力のレベルではありません。きっとその10倍くらいです。私は天才ではないのでそんなことはとても出来ません。
私はあまり天才という言葉は使いませんが、この人は天才ヴォーカリストだと感じることもあります。きっと彼らも我々凡人が想像する何倍も努力を重ねてるんだと思います。もしあなたが努力出来るタイプであれば天才の可能性が充分にあります。