ブッキングには物語が必要です。
ブッキングにはテーマが必要なのは言うまでもありませんが、そのテーマをしっかり言葉で伝えることが必要です。
似たようなブッキングのフェス、サーキット、自主企画が溢れています。当然です。ある程度以上の人気を持つバンドは決まっています。選択肢が限られてしまうんだから内容も大差無いのは当然です。ではどうやって他と差別化を計れば良いでしょうか。
企画を言葉で表します。テーマを具体的な言葉を使って公にします。キャッチコピーを付けてみます。あなたが好きなバンドを集めたのはわかります。当然です。そこにどんなテーマがあるのか。つまりどんな物語が存在するのか、を言葉にしてしっかり伝えてください。人間は言葉によって思考します。言葉で伝えないことには何も伝わらない。ただの似たようなブッキングの似たような企画の一つになってしまいます。
物語とは継続です。「過去から未来へと繋がる線の中の現在の点」、その点はどういう意味を持つのかを考えてみてください。過去に何かしらの接点があったのなら、そこからヒントを得ます。未来へと繋がるような、そして現在の点に必然性が感じられるような。
とにかく言葉で表してください。あとはそれを見た人が勝手に想像を膨らませてくれます。歌詞と同じです。お客さんの一人ひとりにまでその言葉、そして願わくば物語まで伝えることが出来たとしたら、その企画は既に成功してます。後々に伝説として語られるようになるかもしれません。
今夜のブッキングから、そのブッキングのテーマを言葉にしてみてください。そして過去から未来へと繋がる物語を構築してみてください。今日はかなり観念的な話になってしまったかもしれません。ブッキングのテーマを言葉にすることは今すぐ出来ると思うので一度試しにやってみてください。