最後の曲から一曲目への繋がりを意識してアルバムを作ってください。
今日のタイトルの意味、分かるでしょうか?私はSpotifyとApple Musicの両方サブスクを使ってます。Spotifyではアルバムを聴き終えると止まる設定にしてますが、Apple Musicではリピートするようにしてます。
つい先日、chilldspotの5曲入りEP「まだらもよう」を初めて聴いた時のことです。何気なく聴いてたので今何曲目を聴いてるかなど意識して聴いたりはしません。良い曲が続くなぁ、歌は相変わらず素晴らしいなぁ、などと思いながら気持ち良く聴いてました。そしていつの間にか最後の曲が終わり、一曲目に戻りました。その時はその事に気付きませんでした。
まるでEPの一曲目が「最後の曲の次の曲」のように聴こえたからです。
そう言えは一曲目は不思議な始まり方をします。静かなイントロダクションが付いています。もっとインパクトのある始まり方を予測してたので最初はそれが不思議でした。そして最後の曲から一曲目に戻った時に気付いたんです。
その不思議なイントロダクションこそ最後の曲から一曲目への橋渡しになってるんです。
勝手にリピートする設定にしてるApple Musicで聴いたからそれに気付いたんだと思います。彼らは最後の曲と一曲目の繋がりを意識して作ってます。意識せずにたまたま繋がりが良かったにしては上手く出来すぎてます。未聴の方は一度聴いてみてください。最後の曲の次にごく自然に一曲目に繋がります。他の曲の繋がりも素晴らしいので永遠と聴き続けることになります。
サブスク時代のアルバムのあり方はよく語られますが、最後の曲と最初の曲の繋がりに関して語られてるのは見たことはありません。そもそもchilldspotもそれを本当に意図して作ったの否かはわかりません。でも私は彼らに教えられました。
アルバムにしてもミニアルバムでもシングルでも、複数の曲をまとめる場合は最後の曲と最初の曲の繋がりを意識してください。もう一度最初から聴きたくなるような最後の曲にする、というだけでは無く、例えばキーを揃えるとか、フェードアウトで終えてフェードインで始まるとか、テンポやフレーズに繋がりを持たせるとか、歌詞に関連性を持たせるとか、時間軸を繋げるとか、色々なことを試すことができます。
私のように繰り返しリピートする設定にしてる人も少なく無いはずです。何度も聴いてもらう事で曲を覚えて貰うだけでは無く深く味わって貰える。そしてサブスク時代の作品としても素晴らしいものになります。次のアルバムを作る時はどうか意識してみてください。