![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145994323/rectangle_large_type_2_79cd974087f2904367e3de113ee72c1a.png?width=1200)
ライブのギャラ提示の正しい方法。
ギャラの話を書いてみようと思います。日本人はお金の話をしたがりません。お金にうるさい人はやっぱり嫌がられます。私はなんでもオファーする際は必ずギャランティ、出演条件も含めてお伝えするようにしてます。お金の話こそ最初にきっちりすべきだと思うからです。
今日書きたかったのはそういう話ではありません。バンド側、アーティストサイドはどのくらいの段階でどのくらいのギャラを提示すべきか、です。こういう話は本当に人それぞれなのでなかなか表に出てこないものです。私は単純に考えます。
おすすめは「1枚目からハーフバック」です。そこから機材費なるものなど何も引かずのハーフバックです。金額としてのギャラ提示よりも相手方、例えばライブハウスやブッカーにとってはリスクが少ない分受けて貰い易いです。安心感があります。ブレイクしていった多くのバンドもそうしてきました。ではどの段階でハーフバックなるギャランティをこちらから提示すべきでしょうか?
目安としては通常のブッキングで20人以上のお客さんが確実に来て貰えるくらいの段階です。そのくらい動員出来るバンドであれば堂々と「1枚目からハーフバックでやらせて貰ってます」と先方に伝えても何の問題もありません。それで嫌な顔をされるなら出るのをやめてかまいません。なんせどんな企画でも20人以上呼べるバンドなんです。どこのライブハウスも主催者もオファーしたくなります。
金額での提示はおすすめしませんが、20人以上確実に呼べるなら20,000円、30人以上であれば30,000円といったところでしょうか。全く問題無いと思います。とは言え、相手方があなたのバンドの動員力をあまり知らなかったりする場合は少し腰が引けたりすることもあります。
そういうこともあり、私は1枚目からハーフバックをおすすめします。金額を提示するのは先方から、「ギャランティはどのくらいの考えておけば良いでしょうか」などと聞かれるようになってからで良いと思います。そしてその頃になると小さなライブハウスからはオファーされることも無くなり、ひと回り、ふた回り大きな会場でのイベント、フェスから声がかかるようになります。
ひとつ注意すべきこととして、その金額をのんでくれたらラッキーという考えで多めにギャラを提示してみるのは絶対にやめてください。当日そのギャラに見合う以上の動員が出来れば良いですが、もし出来なかった場合、もう2度と呼ばれなくなります。イメージも悪くなります。そしてご存じの通り悪い評判ほど広く早く広がります。そこだけは気をつけてください。
バンドが稼ぐべきはワンマンであり自主企画です。呼ばれるイベントは宣伝目的がメインと考えてください。