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過去のあなたと共作してみてください。
あなたは良いフレーズを思いついた時にメモします。録音します。自宅で弾き語りを録音しておきます。
ここで問題があります。あなたはそれを聞き返しません。メモって安心します。録音してあなたの中で終わってしまいます。もちろん具体的なレコーディングのためのデモは聞きます。それ以外の、急に思いついた、あなたから出てきたものは録音したのち永遠に葬り去られます。
あなたにはそんな曲がいったい何曲あるでしょうか?何曲の曲のかけらがそのままになってしまってるでしょうか。
時間が経ってしまっていたら逆に聞き返すと面白いかも知れません。この言葉はいったい何を意味するのか、よくこんなメロディーが浮かんだなぁ、などと思うかも知れません。
過去のあなた自身とセッションしてみてください。共作をしてください。過去のあなたと今現在のあなたは違います。若ければ若いほどその違いは大きい。違いが大きいと言っても今のあなたの中にもまだ残ってる感性がその過去の曲の中に見出せるかも知れない。ここを変えてみれば良くなるんじゃ無いか、という客観的な視点にも立てます。過去のあなたをプロデュースするんです。
過去に没にしてしまったものなど興味無いかも知れません。だから聞き返そうとしないのかも知れない。過去の拙い自分を見たくないのかも知れない。でも今のあなたが失ってしまった何かを過去のあなたは持ってるかも知れません。自身の過去への探究です。なかなか興味深いことだと思いませんか?