見出し画像

イスラエル通信12月25日

●ガザの再建
 イスラエル政府は、ガザ戦争終了後のガザの再建について、明確なビジョンを提示していません。そのため、イスラエルの極右団体からは、「ガザでのユダヤ人入植こそが、虐殺と国際裁判所に対する回答だ」とする案が出始めています。イスラエルのガザ再入植は、一つの解決策ではありますが、最善の策とは言えません。ガザの住民たちがイスラエルとの共存を受け入れ、地域の再建に取り組むなら、ガザは立派な観光都市、商業都市に変貌するでしょう。
 
●国際刑事裁判所の暴挙
 11月中旬、国際刑事裁判所(ICC)は、ネタニヤフ首相とガラント前防衛相に対して逮捕状を発行しました。この決定は、ICCが国連同様に反ユダヤ主義団体になっていることを示しています。米国のバイデン大統領は、「常軌を逸している。ICCによる含蓄がどんなものであっても、イスラエルとハマスの間にはいかなる類似性も存在しない。安全保障に関する脅威に関して、私たちはイスラエルとともにある」との声明を出しています。
 
●UAEで殺害されたハバット派ラビ
 11月25日、UAE(アラブ首長国連邦)で殺害されたユダヤ教正統派ハバット派ラビのラビ・ツヴィ・コーガン(28)の遺体が、イスラエルに到着しました。UAEには、約2,000人のユダヤ人がいるとみられています。遺体は、オリーブ山に埋葬されました。UAEは、この件を非常に深刻に受け止めており、すぐに犯人3人(ウズベキスタン人)を逮捕しました。イスラエルは、UAEのこの対応に謝意を表しています。この事件をきっかけに、アブラハム合意の祝福がさらに広がることが期待されます。
 
●国連でのイスラエル
 国連は、平和の殿堂となるべく設立されましたが、今や人権を侵害し、国際平和を脅かす強権的国家に牛耳られる組織となっています。国連がイスラエルの加盟を認めた1949年には、国連加盟国は58カ国で、その半数が民主主義国でした。しかし、今では顔ぶれが劇的に変わり、1945年の創設時に51カ国だった加盟国が190カ国を超えています。その中で民主主義国は半数に満たないのです。
 
●置換神学 
 置換神学は誤った神学です。異邦人教会は、「相手は呪われ、自分たちこそ正統派となった」という信仰上の姿勢をもって、メシアニックジューたちを教会の交わりから排除してきました。教会分裂の原型となったこの姿勢が正されるように祈りましょう。キリスト教のヘブル的ルーツを認め、ヘブル的視点から信仰を捉え直す人が増えるように祈りましょう。
 
 
 
 

いいなと思ったら応援しよう!