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傷や感染症の治療における蜂蜜の5つの治療効果

蜂蜜にはいろいろな薬効があります。以下は代表的なものです:

 

1.    口の中の水泡や潰瘍の痛みに蜂蜜が効く
 ヘルペス性歯肉口内炎を患う子供たちの間で、蜂蜜が痛みを伴う口内炎を軽減することが研究で示唆されています。ヘルペスウイルスが原因で、歯肉や唇に炎症を起こし、皮膚を傷つけて口内炎ができる症状がヘルペス性歯肉口内炎です。
 ヘルペス性歯肉口内炎の初期症状として、噛むのが辛くなって食事を拒否することがあります。この病気は子供に多いのですが、飲んだり食べたりしないことが多くなるので、脱水の危険性があります。
 このような口の中の水疱や潰瘍が見つかったら、蜂蜜をうがい薬として使用することで、子供の飲む力や食べる力を大幅に向上させることができるので、ぜひおすすめします。

2. 蜂蜜が放射線療法に伴う粘膜炎を治療する
 頭頸部癌の患者さんでは、放射線治療の副作用として粘膜炎を起こすことがあります。粘膜炎とは、胃の粘膜に炎症が起こり、胃潰瘍を引き起こすものです。数多くの研究により、経口治療薬として蜂蜜を使用することで、放射線による粘膜炎の副作用を緩和できることが示されています。
 研究によると、蜂蜜は口腔粘膜炎の発症を遅らせるとともに、その症状に関連する痛み(部分層熱傷)の重症度を大幅に軽減することができます。放射線治療の過程で1日3回、20ミリリットル(mL)の蜂蜜を摂取したところ、望ましい結果が得られたと報告されています。

3. 蜂蜜は胃の感染症と闘う
 緑茶や紅茶と組み合わせることで、蜂蜜はヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)による感染症など、他のタイプの胃の症状の治療に役立ちます。この細菌感染は、しばしば胃炎や胃の炎症、消化性潰瘍疾患、ある種の胃がんを引き起こします。2015年の研究では、蜂蜜と緑茶または紅茶を毎日摂取することで、ピロリ菌感染の有病率が低下することが明らかにされています。

4. 火傷に伴う感染症に効く蜂蜜
 蜂蜜は傷や火傷の治療にも使用できます。茹でたジャガイモの皮と比較して、蜂蜜ドレッシングは、まだ完全に膨れ上がっていない火傷をカバーするのに有効です。
 実際、火傷は、茹でたジャガイモの皮で治療した場合の50%と比較して、蜂蜜で治療した後、2週間以内に100%治癒しています。
 蜂蜜は、抗感染性クリームと比較しても火傷の治療に効果的です。研究によると、蜂蜜ドレッシングは、治療開始から1週間以内に84%、2週間後には100%火傷を治すことができたと報告されています。

5. 腸切除の治療効果
 蜂蜜の経口摂取は、大規模な腸切除を受けた患者さんに対する治療効果の可能性があります。2008年の研究で、動物を使った小腸切除では総残留腸の長さが有意に増加したことが明らかになりました。研究者は、この結果を人間の患者さんで再現できると考えています。

 

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