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適切な水分摂取量の目安

 運動による各自の水分の損失量を正確に予想することはほぼ不可能と言えます。人によって発汗率が違うし、そのほかにも体脂肪率や体調、気温への順応度、運動の強度、標高、性別など、さまざまな要素が関わるからです。しかしその点を踏まえたうえで、大まかな目安をあげるとすれば、一般的な運動で1時間あたり0 . 5~2ℓの水分が体内から失われると考えられています。つまり、失われた水分を補充するには、1時間の運動につき約2ℓの水分補給が必要になるということです。
 大まかなルールとして、運動の前後に体重を計り、減った体重500gにつき約500 ccの水分を補充するようにしましょう。しかし、水分が失われるのは運動中だけではありません。日常生活のすべての行為で体内から水分が失われていきます(寝る、食べる、歩く、あるいは息をすることによっても!)。そうした理由から、前述した1日に約4ℓの水分摂取が推奨されますが、この数値は体格が比較的小さい日本人には多すぎます。夏場でも1日約3ℓで十分と思われます。

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