ナイトシェードと慢性疼痛・炎症との関連について

　ナイトシェードという言葉を知っている人はほとんどいないでしょうし、この植物科の食材を摂取することが痛みや炎症の原因になっている可能性があることを知れば、多くの人は驚くでしょう。

　ナイトシェードはナス科に属し、2,000種以上の植物があります。トマト、ジャガイモ、ピーマン、ナスなど、現在最もよく食べられている食材もこの仲間に含まれます。また、ブルーベリー、ハックルベリー、ゴジベリー、アシュワガンダも、同じアルカロイドを含んでおり、炎症を誘発する作用があるとされています。

　ナス科にはコリンエステラーゼ阻害作用を持つグリコアルカロイドやステロイドアルカロイドがあり、特にジャガイモやナスのソラニン、トマトのトマチン、タバコのニコチン、ガーデンピーマンのカプサイシンなどがあります。

　ジャガイモに含まれるグリコアルカロイドは、過敏性腸症候群（IBS）の一因となり、腸の透過性に悪影響を及ぼすことが知られています。

Marvin Childers博士は次のように述べています：
　「これらの阻害物質が、単独またはカフェインなどの他のコリンエステラーゼ阻害物質や全身性コリンエステラーゼ阻害農薬を含む食品不純物と一緒に体内に蓄積されると、結果として麻痺のような筋肉の痙攣、痛み、圧痛、炎症を引き起こし、さらに体の動きが硬くなることがあります。」

　これらの症状は、個人の感受性、日常的に摂取しているナイトシェードの量、炎症の度合いに応じて、摂取を中止すれば数時間から数日で消失する場合があります。しかし、ナイトシェードを大量に摂取している人の中には、炎症と痛みの軽減に3ヶ月ほどかかる人もいます。

　関節炎や関節炎関連疾患（狼瘡、リウマチ、その他の筋骨格系疼痛疾患など）に苦しむ多くの人々が、ナイトシェード科の食材を摂取すると、実際に健康に悪影響を与えることがわかっています。関節炎ナイトシェード研究財団の創設者であるNorman F. Childers, PhDは次のように述べています：
「20年間に1400人以上のボランティアを対象にした調査によると、食事は関節炎の病因の一因であるようです。薬物科ソラマメ属の植物（ナイトシェード）は、敏感な人の関節炎の重要な原因因子です。」

3ヶ月試してみる
　ナイトシェードが自分に悪影響を及ぼすかどうかを知りたい方は、3ヶ月試してみてください。3ヶ月間、すべてのナイトシェードを避けるのです。
ホメオパシー、処方箋、市販薬、加工食品にはナイトシェードが含まれているものがあるので注意してラベルをよく読むようにしましょう。処方箋や市販薬の場合は、薬剤師に相談するか、市販薬のメーカーに問い合わせて成分を確認する必要があるかもしれません。

　3ヶ月後、一度に一つのナイトシェードを再導入し始めます。痛み、こわばり、活力の低下、頭痛、呼吸器系の問題、その他の症状について注意してみてください。多くの人が経験しているように、ナイトシェードを除去した後は、毎日の健康の質が劇的に向上することに気づくかもしれません。

ナイトシェード一覧
トマト（トマティーヨを含む全種類）
ジャガイモ（全種類、サツマイモやヤムは除く）
ナス
オクラ
ピーマン（パプリカ、ワックスペッパー、ピーマン、赤ピーマン、
唐辛子、カイエン、パプリカなど全種類）。
ゴジベリー
トマリロス（ペルー産のプラムに似た果物）
酢漿草（栗色）
ガーデンハックルベリー＆ブルーベリー（炎症を誘発するアルカロイドが含まれています。）
グースベリー
さくらんぼの挽き割り
ペピーノ メロン
ベラドンナ
タバコ
パプリカ
　カイエンペッパー

　薬味のブラック/ホワイトペッパーやペッパーコーンはナイトシェードではありません

　調味料やスパイスを使った食品は絶対に買わないでください。原材料にナイトシェードが含まれている可能性があります。