ブドウ種子エキスで虫歯を予防し、詰め物の寿命を延ばす

　アマルガムであれコンポジットレジンであれ、ほとんどの詰め物は一生持たないということを覚えておくことが重要です。金属の混合物であるアマルガムは、より耐久性が高い傾向があります。しかし、水銀やその他の有毒物質が含まれているため、有害な選択肢となります。一方、コンポジットレジンには大きな利点があります。プラスチックと微細なガラス粒子の混合物から作られたこの材料は、自然な歯の色に完全に一致するようにカスタム着色できます。唯一の欠点は、コンポジットレジン充填は一般にアマルガム充填の半分ほどしか持たないことです。
 
　研究によると、ブドウ種子エキスに含まれる天然化合物は歯の象牙質を強化するのに役立つ可能性があるとのことです。これにより、コンポジットレジン充填の寿命が延びる可能性があります。歯の象牙質部分は、石灰化した細胞外組織の大部分を占め、歯の最も硬い部分である外側のエナメル質の真下に位置しています。さらに、象牙質は主にコラーゲンで構成されています。コラーゲンは、皮膚や結合組織の構造を形成するタンパク質と同じものです。

　コンポジットレジン充填は象牙質に結合する必要がありますが、両者の境界面が弱くなり、歯の修復物が壊れる原因となる可能性があります。詰め物がうまくいかない場合、通常はその周囲に虫歯ができ、歯と詰め物の間の密閉性が損なわれます。象牙質層の境界面を強化することで、接着力が強くなり、また寿命もより長くすることが可能になります。

●ブドウ種子抽出物に含まれるフラボノイドは、歯の詰め物に歯の樹脂が付着するのをサポート
　ある研究では、ブドウ種子抽出物が象牙質層の強度と完全性を効果的に高めることがわかりました。これにより、コンポジットレジン充填のより優れた受容部となることができました。研究者たちは、ブドウ種子エキスが虫歯予防や歯の詰め物の保存に効果があるのは、歯の内部での自己修復プロセスをサポートするためだと考えています。オリゴマープロアントシアニジンと呼ばれる植物由来のフラボノイドが存在すると、損傷したコラーゲンがより早く自己修復できるようです。
 
　ブドウ種子エキスには、これらの化合物が特に豊富に含まれています。コラーゲンを豊富に含む象牙質と詰め物の樹脂の結合を助け、詰め物の接着性と耐久性を高めます。

●ブドウ種子エキスは虫歯予防や歯の詰め物の寿命を延ばすのに役立つ
　米国成人の90％以上が、少なくとも1回は虫歯にかかったことがあります。虫歯は、細菌が酸を生成し、歯のエナメル質のミネラルが自己修復よりも速く侵食されることによって形成されます。詰め物の縁の周りの二次虫歯は、歯の修復が失敗する最も一般的な原因です。

　コンポジットレジンの詰め物を使用している場合は、寿命を延ばすためにブドウ種子エキスの使用を検討してください。下記に歯のケアに関するヒントをいくつかご紹介します：
1.    まず、歯をフロスで掃除しましょう。
2.    Hydro Floss® 口腔洗浄器を使用して、歯と歯茎を洗浄します。口腔洗
　　浄器内のタンクに、約590mlの水とともに、ブドウ種子エキスを20 ～
　　30滴入れます。口腔洗浄器を使用して、歯と歯茎を洗浄します。
3.    最後に、ハーブの歯磨き粉で歯を磨くか、少量の重曹と過酸化水素を
　　混ぜたペーストで磨いてください。
 
　当然ですが、必要な修復については、十分に訓練された生物学的歯科医に診てもらうことをお勧めします。ちなみに、別の関連研究では、中国産アカマツの根の樹皮抽出物にも同様の歯を強化する特性がある可能性があることがわかっています。

　もちろん、歯を健康に保つためには、加工糖の摂取を最小限に抑え、ミネラルを豊富に含む食事を摂り、定期的に良好な口腔衛生習慣を維持する必要があります。