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春の日のドイツ語
朝から大学に行き、教授のところに成績の相談に行く。実習の単位は取得した。後はテスト結果と重ね合わせ、教授に単位を発行してもらうため。
植物学の教授のところに出向くも、休暇中。きっとスペインのマイヨカ島の海岸で夕日を見ているのだろう。
化学の教授のところに向うも、午前中しか働かないから明日来いとか。
社会学研究室に行くも、月曜にしか会えないとか。
残念ながら今日はもらえず。
その後、VHS(カルチャーセンター)にいく。受講コースの雑誌に目を通す。ギターコース、ヨガ、フランス語、ハリーポッタについて語ろう会、社交ダンス、ロックンロール。
自分の興味があるのは、、、ドイツ語。
● ドイツ語能力の客観的評価
「私はドイツ語が出来ます。日常生活には問題がないけど、ドイツ人の輪の中でバリバリ発言できるほどではありません。でも、一年いたし多分ドイツ語検定二級弱くらいの実力はあります」
と、いっても、何の評価にもならない。客観的評価がなければドイツ語が認められない。たとえば、ドイツ語検定一級、ZMP、ZOP、KDS、GDS、ZD、ZOPなどだ。一年いてドイツ語検定二級弱の実力を証明するには、『一年いたから、多分独検二級には受かるだろう検定』をうけて、見事合格しなければならない。
私には昔とったドイツ語検定三級の証明書がある。よって、私の客観的ドイツ語力は三級である。どんなに私が話せて、自由にドイツ語が使えこなせたとしても、それには証明が必要なのだ。
そこで、私はZMPを受けようと思っている。DSHを狙ったのだが、交換留学生はDSH受験がなぜかここゲッティンゲンでは認められない。ここまで私の特技の一つとしてドイツ語を温めてきたので、どうにかして証明したい。ZOPにはまだ早い。DSHは立場上無理。そうなると、ZMPが自分の力にあっていると思う。
話をそらす。以前私の大学の教授が「英語の勉強法」を伝授してくれるというので、授業後に研究室に行ってみた。教授曰く、語学上達の方法として、二つある。
一つは外的環境により、ドイツ語を受動的、消極的に上達させることだ。つまり、留学である。目的の言語が話されている国に出向き、一年なりそこで生活する。そうすることにより、語学特に聞き取り、スピーキング能力が上達する。
もうひとつ自分で環境を作り積極的、能動的にドイツ語を上達させることだ。明確な目標と時間を作り、勉強していく。受験生が英語を勉強するのがこれに当たる。入試でなるべく高い点をとり、他のものよりも有利に受験を行う。TOEICやTOEFLなども目標になるし、国家試験、検定試験などを目標にし、それに向けて勉強するのも、このタイプ。環境には左右されない。そうすることにより、特に書き取り、読みが上達する。
さて、私は半年間ドイツでドイツ語をいわば外的環境で学んだ。聞き取りや、喋りは相当上達したと思う。では、書き取り、読みはどうか。特に書き取りはメールのやり取り程度で、大して上達していないようにも思う。これ以上の上達を外的環境に頼るのは時間がかかりそうだ。
そこで、ZMPという目標を掲げる。ドイツにいるという外的環境とZMP合格目標という内的環境により、ドイツ語を学べば、私の特技が磨かれ光る。
人は特技を羽とし、人生を飛びまわる。もう少し、私の羽を飛びまわれるだけのちゃんとした力にしよう。
一七時半から受講相談のつもりで見学したのだが、二〇時まで参加することに。定冠詞判断、二〇〇字作文、日本の紹介などをやる。特に二〇〇字作文はひどいものだった。二〇〇字と制限があるのだが、字数制限つきで書いたことが無いので長さの見当がつかない。作文を書き終わってみると全くもって少ない。後で付け加えるという非常に論理性乏しい論理構成……。日本のあいまいな受け答えの質問を受ける。
各個人が必死になって目標に向かい勉強している。ゲッティンゲン大学の授業は具体的な目的がない。目標としては喋れるようになりたい、とか上手く書けるようになりたといった漠然としたものである。目標が漠然としていると取り組み、成果も漠然とするのは空手部の合宿と一緒。
六月に試験を控えた参加者達。取り組みも必死であるし、先生も熱心だ。ここで短期集中後、私のドイツ語力をひとまず客観評価するのも悪くないのではないかな。
● これを見て吹き出した。
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急募:五名の有能な男性、もしくは一人の女性。
日本語で見ると面白くない。ドイツ語で見ると、噴出しそうになる。