見出し画像

プリザンター.NET Core版×AppServiceでSAML認証してみる(SAML設定編)

よーやくここまでこれました。
プリザンターがSSL化できたのでAzure ADとSAMLの設定をしていきたいと思います。この記事もようやく終わりです。
終わるにあたりSAMLの設定自体はすぐ終わるんですが、それまでの準備が結構かかるなぁーという印象でした。

前回までの記事はこちら

参考にさせていただいたもの

感謝です。
■プリザンター(.NET Framework)にSAML認証機能を追加する(公式)
https://pleasanter.org/manual/saml-net-framework
■プリザンター(.NET Core版)でSAML認証する
https://qiita.com/tatsuya_info/items/19c33558a853501e68b0

Azure ADにアプリケーションの登録

1.「AzureAD」→「エンタープライズアプリケーション(全てのアプリケーション)」→「新しいアプリケーション」をクリックします

スクリーンショット 2022-02-22 21.32.36

2.「独自のアプリケーション」の作成を選択し、「アプリの名前」を入力した後、「ギャラリーに見つからないその他アプリケーションを作成します」を選択して「作成」ボタンをクリックします。

スクリーンショット 2022-02-22 21.36.24

作成したアプリケーションの設定

1.作成したpleasanterアプリケーションに遷移するので「ユーザーとグループの割り当て」をクリックします。

スクリーンショット 2022-02-22 21.40.17

2.「ユーザーとグループ」からプリザンターにアクセスさせたいユーザーを「選択」し「割り当て」をクリックします。

スクリーンショット 2022-02-22 21.43.45

3.pleasanterアプリケーションに戻り「シングルサインオンの設定」をクリックし遷移した画面で「SAML」をクリックします。

スクリーンショット 2022-02-22 21.46.45
スクリーンショット 2022-02-22 21.48.25

4.基本的なSAML構成の右上の「編集」をクリックします。

スクリーンショット 2022-02-22 21.49.29

5.「基本的なSAML構成」で、下記パラメータ入力し「保存」をクリックします。 


識別子:https://プリザンターのURL/Saml2 
応答URL:https://プリザンターのURL/Saml2/Acs

スクリーンショット 2022-02-22 22.03.12

6.「属性とクレーム」の右上の「編集」をクリックします。

スクリーンショット 2022-02-22 22.05.36

7.「新しいクレームの追加」をクリックします。

スクリーンショット 2022-02-22 22.09.00

8.「要求の管理」の画面で「名前」と「ソース属性」に下記パラメータを入力し「保存」をクリックします。

名前:Name
ソース属性:user.displayname

スクリーンショット 2022-02-22 22.15.18

SAMLパラメータの確認

プリザンターに設定するためのSAMLパラメータを確認します。
「SAML 署名証明書」の項目の中から「拇印」のパラメータをコピーし「証明書(Base64)」の証明書をダウンロードします。

スクリーンショット 2022-02-22 22.18.48

「Pleasnter のセットアップ」の項目の中から「ログイン URL」と「Azure AD 識別子」のパラメータをコピーします。

スクリーンショット 2022-02-22 22.26.33

AppServiceへのSAML署名証明書の追加

1.先ほどダウンロードした「証明書(Base64)」をAppServiceへ追加します。
「AppService」→TLS/SSL証明書」→「公開キー証明書」のアップロードを選択し「名前」に適当な名前を入力しダウンロードした証明書(Base64)の「CER証明書ファイル」をアップロードした後「アップロード」をクリックします。

スクリーンショット 2022-02-22 23.39.59
スクリーンショット 2022-02-22 23.46.29

2.SAML署名証明書のストアが終わったら念の為AppServiceを再起動します。
「AppService」→「概要」→「再起動」をクリックしてアプリケーションの再起動を行います。

スクリーンショット 2022-02-22 23.48.23

プリザンターのSAML設定

1.VisalStudio2019を起動し「Implem.Pleasanter/App_Data/Parameters/Authentication.json」
のファイルを書き換えます。

スクリーンショット 2022-02-22 23.27.22
スクリーンショット 2022-02-22 23.20.10
{
   //ProviderをSAMLに書き換えます
   "Provider": "SAML",
   "ServiceId": null,
   "ExtensionUrl": null,
   "RejectUnregisteredUser": false,
   "LdapParameters": [
       {
           "LdapSearchRoot": null,
           "LdapSearchProperty": "sAMAccountName",
           "LdapSearchPattern": null,
           "LdapLoginPattern": null,
           "LdapAuthenticationType": null,
           "NetBiosDomainName": null,
           "LdapTenantId": 1,
           "LdapDeptCode": null,
           "LdapDeptCodePattern": null,
           "LdapDeptName": null,
           "LdapDeptNamePattern": null,
           "LdapUserCode": null,
           "LdapUserCodePattern": null,
           "LdapFirstName": "givenName",
           "LdapFirstNamePattern": null,
           "LdapLastName": "sn",
           "LdapLastNamePattern": null,
           "LdapMailAddress": "mail",
           "LdapMailAddressPattern": null,
           "LdapSyncPageSize": 0,
           "LdapSyncPatterns": [
               "(&(ObjectCategory=User)(ObjectClass=Person))"
           ],
           "LdapExcludeAccountDisabled": false,
           "AutoDisable": false,
           "AutoEnable": false,
           "LdapSyncUser": null,
           "LdapSyncPassword": null
       }
   ],
   "SamlParameters": {
       "Attributes": {
           "Name": "Name",
           "UserCode": "UserCode",
           "Birthday": "Birthday",
           "Gender": "Gender",
           "Language": "Language",
           "TimeZone": "TimeZone",
           "TenantManager": "TenantManager",
           "DeptCode": "DeptCode",
           "Dept": "Dept",
           "Body": "Body",
           "MailAddress": "{NameId}"
       },
       "SamlTenantId": 1,
       "DisableOverwriteName": false,
       "SPOptions": {
           //SPOptionsのEntityIdをhttps://プリザンターのURL/Saml2に書き換えます。
           "EntityId": "https://pleasanter.goetan.work/Saml2",
           //SPOptionsのReturnUrlをhttps://プリザンターのURL/Users/SamlLoginに書き換えます。
           "ReturnUrl": "https://pleasanter.goetan.work/Users/SamlLogin",
           "AuthenticateRequestSigningBehavior": "IfIdpWantAuthnRequestsSigned",
           "OutboundSigningAlgorithm": "http://www.w3.org/2001/04/xmldsig-more#rsa-sha256",
           "MinIncomingSigningAlgorithm": "http://www.w3.org/2001/04/xmldsig-more#rsa-sha256",
           "IgnoreMissingInResponseTo": false,
           "PublicOrigin": null,
           "ServiceCertificates": []
       },
       "IdentityProviders": [
           {
               //IdentityProvidersのEntityIdをAzure AD 識別子に書き換えます。
               "EntityId": "https://sts.windows.net/XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX/",
               //IdentityProvidersのSignOnUrlをログインURLに書き換えます。
               "SignOnUrl": "https://login.microsoftonline.com/XXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX/saml2",
               "LogoutUrl": null,
               "AllowUnsolicitedAuthnResponse": true,
               "Binding": "HttpPost",
               "WantAuthnRequestsSigned": false,
               "DisableOutboundLogoutRequests": true,
               "LoadMetadata": false,
               "MetadataLocation": null,
               "SigningCertificate": {
                   "StoreName": "CurrentUser",
                   "StoreLocation": "My",
                   "X509FindType": "FindByThumbprint",
                   //IdentityProvidersのSigningCertificateのFindValueを拇印に書き換えます。
                   "FindValue": "XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX"
               }

           }
       ]
   }
}

2.書き換えが終わったら保存して一番上のメニューから「ビルド」→「ソリューションのリビルト」を選択しリビルドを行います。

スクリーンショット 2022-02-22 23.28.45

3.「Implem.Pleasanter.Parameter.NetCore」を右クリックして「発行」を選択します。

スクリーンショット 2022-02-22 23.30.47

4.「発行」をクリックしてAzure AppServiceに公開します。

スクリーンショット 2022-02-22 23.32.45

プリザンター側にユーザーを追加

ログイン画面にSSOログインのボタンが表示されているかと思います。そのままではSSOログインできないのでプリザンター側にユーザーを作成します。

1.Administratorの権限でログインしてください。

スクリーンショット 2022-02-22 23.55.50

2.プリザンターにログインし「管理」→「ユーザの管理」をクリックします。

スクリーンショット 2022-02-22 23.57.34

3.ユーザ-新規作成の画面で「新規作成」をクリックします。
「ログインID」「パスワード」「名前」「再入力」の項目を入力して「作成」をクリックします。

スクリーンショット 2022-02-23 0.00.57

4.ログアウトして再度「SSOログイン」からログインするとAzure ADのクレデンシャルを利用してログインができます。

スクリーンショット 2022-02-23 0.07.55

検証

こんな感じでログインできます。



いいなと思ったら応援しよう!