Exchange基本認証の代替方法(HVEアカウント)
こんにちわ。
突然Microsoftさんから下記アナウンスが流れてSMTP AUTHがつかえなくなんのか・・・あ、複合機からのメール送信どうしよう・・・と悩んでおりましたがHVEアカウントを作成することで難をのがれたので共有します。
Exchange Online、クライアント送信用の基本認証 (SMTP AUTH) を廃止へ
Microsoft 365 パブリック プレビューの大量のメールを管理する
手順も並べているのでご参考までに
HVEアカウントとは?
Microsoft 365 の大量電子メールは、主に基幹業務アプリケーションやその他の大量の SMTP 認証送信用に設計された新しいサービスで、Exchange Online 内で内部メッセージを大量に確実に送信できるようにします。 Exchange ハイブリッド構成でオンプレミス サーバーを使用して大量の内部メッセージを送信しているお客様は、代わりにこのサービスを使用して、オンプレミス サーバーを廃止できます。 HVE は現在パブリック プレビュー段階にあります。
上記のURLをみるとSMTP-AUTHの代わりに利用できそうです。
ただしパブリックプレビューの今の段階だと以下の制限があるようです。
HVEアカウントは10個まで
24 時間あたり最大 100,000 通まで
外部ユーザー送信は2,000通まで
HVEアカウントの作成方法
1.Exchange管理センタhttps://admin.exchange.microsoft.com/ に移動します
2.[メール フロー] メニューの [大量のEmail(プレビュー)]を選択します。
3.HVEアカウントを追加するを選択して必要事項を記入します
4.確認して作成完了
HVEアカウントの送信テスト
PowerShellを開いて必要事項を入力してSend-Mail Messageコマンドで送信テストを行います。
送信先メールアドレスは外部メールアドレスも可能ですが内部メールアドレスを入力するとよさそう
メールが届くことも確認できたし、こちらで大丈夫そうだと思います。
おまけ
うちの環境だと大丈夫だったのですがセキュリティの規定値がONだとダメっぽいのでセキュリティの規定値のOFFにした後も送信できない場合は下記HVEアカウントに対してポリシーを割り当てする必要がありそうです。
1.Exchange Online PowerShell に接続する
URL : https://learn.microsoft.com/ja-jp/powershell/exchange/connect-to-exchange-online-powershell?view=exchange-ps#step-1-load-the-exchange-online-powershell-module
2.基本認証を有効化した認証ポリシーを作成する
[構文]
New-AuthenticationPolicy -Name "ポリシー名" -AllowBasicAuthSmtp
3.認証ポリシーの付与する
[構文]
Set-User -Identity “HVE アカウントのメールアドレス” -AuthenticationPolicy “前項で作成したポリシー名”