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親知らず🦷 5
ケツ論から言いますと先々週左下の親知らずを抜いたんですけどね、。
🦷🦷🦷
20年前に抜かなかったおかげでこの歯は「親知らず」となった。あの頃は、これまで生きてきた中で一番荒波に揉まれてた時で、悶々と日々を過ごしていた。同時に草サッカーに熱中していたのもこの時期。もしサッカーをしていなかったら何を支えにして生きていただろう。
20年前の母親と僕は、難病疾患者だった父親の症状が進むそのスピードに翻弄され続け疲弊しきっていた。神様から与えられた1度目の受難は7〜8年あり、10年後に2度目が来ることを薄っすら察したが、この時は何もかもから逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
神様はさじ加減をよく知っていて、乗り越えられるかどうか微妙な高さの試練を設定してくる。
タイミングもよく心得ていて、2度とも人生を左右する最悪なタイミングに思えたが、20年経った今となっては、神様はちゃんとお導きしてくれていたと思える人生を歩んできている。後々に点と点が結ばれる、決して無駄な道のりでは無かったと報われる道を導かれていたから感謝しかない。
そう。20年前は親知らずを抜くタイミングではなかった。
🦷🦷🦷
来月で父親が亡くなって20年になる。
父親とは27年会話をしていない。
現代は、高校教師だった父親が当時やりたかったであろうあんなことこんなことが簡単に叶えられる時代になり、そして情熱があればそれ以上の夢が広がる世の中と言えばちょっと大袈裟かな。
昨年、そんな父親の夢で終わっていた事をサポートできる会社の代表になった。
時折り、こんな事をしてあげたら喜んだだろうなぁと思う仕事が入る。
立場は違うが、そして今ごろになってだけど親孝行できているのではないか。
意志を引き継いでいるではないか。
勤めていた学校は閉校したで。
1時間近くガリガリバキボキされながら話していたので、さすがに居眠りはしなかったw
代表に就任してからサキ(仮名)に言わせるなんて神様もお洒落なことをしてくるねぇ。
親知らずの「抜歯」は、これまで歩んできた人生の回収作業となった。
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