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親知らず🦷4
ナンパして仲良くなった衛生士さんは頭の回転が速く、とても会話上手だったのでいい話し相手になった。
口腔外科で大きなオペをしたことから、中学生時代にはもう歯科衛生士になることを決心していた彼女は、大の女子プロレスファンだった。
中でも『クラッシュギャルズ(代表曲:炎の聖書)』の熱狂的なファンで、
ビッグマッチが開催されたりすると、いち早く試合結果を知りたかった彼女は、翌日の登校途中に売店でスポーツ新聞を購入し、トイレで小さな小さな記事を読んでニマニマしながら教室へ入る、ちょっと変わった高校生活を送っていたw
そんな彼女に(どんな彼女やねんw)、「ほら、長与千種って、ダンプ松本に ”髪切りデスマッチ” で負けたやん?」って自分が知ってるクラッシュギャルズネタを掘り返して話を振ったら、さっきまであんなに目をキラキラさせて語っていたのに、振り向いた時にはもう目に涙を浮かべてみるみるうちに不機嫌になってしまった。
🦷🦷🦷
そんな彼女から、歯の磨き方とフロスのしかたを教えてもらったのは20年経った今でも役に立っているので、そこのところはほんと感謝している。そして去年、アントニオ猪木が亡くなった時、ちょっとだけ彼女と話がしたい気分になった。
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