早苗草紙_表紙

早苗草紙。漆

「~したい」と言ってるうちは実現しない。


「あなたの夢は何ですか?」
「いつか〇○したい、なんて思っています。」
「いいですね。思い続けていれば叶いますよ」
「はい、落ち着いてできるようになったらきっと…」

夢は誰でも見ることが出来る。どんどん見ればいい。
でもさ、「いつか」っていつだよ?言ってるだけじゃ永遠に来ないよ。

「私はこれをする」と決めて動き出した時から夢は達成点になる。
困難なことがらは押し寄せるし、考えなくちゃいけないことがいっぱい。
でも、人にやらされていることじゃないから。
自分のオトシマエは自分でつける。
ツラいことも、自分の嫌な面も、どんどん出てきてのたうちまわるけど、それも全部自分だと、一緒に抱えていくしかない。

あなたが夢を語っている間に私は往くよ。
一番行きたい道は、一番難しいことの向こうに伸びている。

里山に行くと、樹にツルで巻きついた山藤をあちこちで見る。

この時期の里山は、そのせいか、えも言われぬ芳香がする。
たくましく、奔放で、エネルギーにあふれた山藤を、友人が天ぷらにしてくれた。くせのない、淡白な味わいだった。
春を、喰らった。

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