今週のエヌビディア、住信SBIネット銀行についての独自レポート
エヌビディア、AIバブルの頂点か、それとも崩壊の始まりか?
今週、エヌビディア(NVIDIA)の株価は市場を震撼させた。9月に入り、株価が一気に11%以上急落し、時価総額から約27兆円もの巨額が吹き飛んだ。この大幅な下落の背景には、同社がこれまで享受してきたAIブームに対する投資家の過剰な期待があったとされる。AI関連銘柄の代表格として、エヌビディアは2024年に入ってから一気に株価を押し上げ、年初来のパフォーマンスは約180%に達していた。
だが、今週の急落は、AI革命の旗手としての地位が揺らぎつつある兆候かもしれない。投資家たちは、8月末に発表されたエヌビディアの決算に対して厳しい視線を向けている。実際、同社の四半期決算はアナリストの予想を上回る好調な結果を見せたものの、驚くほど高い期待に対しては十分でなかったようだ。この「期待に応えられなかった」という状況が、市場に失望感をもたらし、売りを呼び込んだ。
さらに追い打ちをかけたのが、米国司法省(DOJ)による反トラスト調査だ。エヌビディアはAIチップ市場で圧倒的なシェアを誇り、その強力な競争力が市場支配につながる可能性があるとして、当局が介入したのだ。この調査が明るみに出たことで、投資家は一層不安を募らせ、株価下落が加速した。
一方で、アナリストたちは依然としてエヌビディアの長期的な成長ポテンシャルに対して強気の見方を崩していない。JPMorganやWedbushなどの大手金融機関は、同社の最新チップ「グレース・ホッパー」シリーズに対する需要の強さを指摘し、株価目標を引き上げている。短期的な調整は避けられないものの、長期的には引き続き成長が見込まれるという見解だ。
住信SBI、金融セクターの低迷に巻き込まれる?
一方、住信SBIネット銀行(住信三井信託ホールディングス)も今週は厳しい展開を見せた。株価は前日比で73円下落し、取引を終えた。この結果は、金融セクター全体が直面している逆風を象徴していると言えるだろう。金融市場では、金利の先行きや国内外の経済情勢が不透明感を強めており、その影響が住信SBIにも波及している。
住信SBIは、金融技術(フィンテック)やデジタルバンキングの分野で先駆者的な存在として知られているが、その成長ストーリーもここ数カ月でやや陰りを見せている。9月3日には3,375円という高値を記録したものの、それ以降は調整局面が続いており、今週の株価はその高値から約11.3%も下回る状況となっている。
住信SBIの今後の課題として、国内外の経済政策や金利動向に対する市場の反応が重要視されるだろう。特に、米国の金利政策が国内銀行業界に与える影響が大きく、その波及効果をどう乗り切るかが焦点となっている。アナリストたちは、住信SBIがデジタル化の波に乗り遅れることなく、今後も安定した成長を続けられるかに注目している。
市場の展望と今後の焦点
エヌビディアと住信SBIの今週の動きは、異なる業界ながらも共通して不安定な市場環境の影響を受けている。エヌビディアは、AIバブルの持続性に対する疑問を投げかけられ、住信SBIは金融セクター全体の調整に巻き込まれている。特にエヌビディアに関しては、今後の反トラスト調査の進展次第でさらなる株価変動が予想され、慎重な対応が求められるだろう。
一方、住信SBIはデジタルバンキングという強みを生かして、いかにして成長を維持するかが問われる局面に来ている。金融市場の先行きが不透明な中、リスク管理と新たな成長機会の探求が必要不可欠だ。
両社の今後の動向に注目が集まる中、投資家は引き続き市場のニュースや経済指標を注視しながら、慎重な判断を求められるだろう。
私の今週の売買
引き続きエヌビディアは2200万円分、住信SBIは1100万円分のガチホ。住信の信用取引は解消後、数十万円分のエヌビディア購入。
累計投資結果まとめ
コロナショックより
トータル投資資金700万円
時価評価額3400万円
トータル利益(含み益込み)+2700万円。
以上