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【禁止2枚】トイ型白き森【魔法族の里】
0. 里が燃えてしまいました
本記事は、遊戯王マスターデュエルの魔法族の里を採用したトイ型白き森のデッキ紹介です。2025年1月マスター1到達。
先に言うと、次の制限改定で魔法族の里は禁止カードになるので、このデッキはもう回せません。
しかし、せっかく復帰してから2ヶ月ほど使ったので成果をまとめておこうと思った次第です。
こういう記事は大好きですが、初めて書くのでお手柔らかに見ていただければ幸いです。
1. デッキ
デッキ紹介
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最終盤面は
「魔法使い族の里」の魔法カード発動不可+「フルールド・バロネス」の万能無効+「白き森のいいつたえ」からの全裏守備
この制圧を返せるデッキは、後攻最強の天盃龍を含めても、ほぼないでしょう。
この先行番長デッキ最強レベルの最終盤面を、メインデッキ最小限の事故札で実現するデッキです。
また、トイボックスが絡めば、Gマルチャミーをもらっても、
「バグースカ」+「トイボックス」+「アステーリャ」+「白き森のいいつたえ」で止まることができます。
空いた枠には、誘発を多く採用することで、後攻も意識しました。
なぜトイ型なのか?
これ以外にも白き森の型はスプライト型、ホルス型、センチュリオン型などありますが、ここまで事故札が少なく「アステーリャ」を通すことに向いているデッキはトイ型しかないと思ってます。
実際、このデッキは初動被りと、シルヴィ以外に素引きして弱いカードが無く、なんならこのシルヴィも初動になります。ですので、いちおう素引きNG札0と言うことができます。
ちなみに、これは半分嘘で、高くて他の構築にいけなかったのが主な理由です……。
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しかし全くの嘘ではなく、スプライト型はアステーリャに妨害を打たれたときにスプライトを通すデッキですし、ホルス型は事故札を何枚か採用しなければいけないです。
※ホルス型の方がアステーリャを通せる貫通札は多いらしい。持ってる方であればこちらもいいと思います。
センチュリオン型なら、誘発が来ても安定して誘発貫通・妨害を用意できそうでした。
しかし、天盃龍・60GS・烙印の返し札や手数に対応するためには、安定して並みの制圧をするより、理論的に返すことが不可能なレベルの盤面を構築した方が良いと思いトイ型にいきました。
2. 採用カード理由
メインデッキ
【白き森のアステーリャ・ピリレイスの地図】
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リゼットをサーチしても効果使えないので注意
最強の2枚初動。こいつが通れば勝ちです。
なぜなら、こいつ以外に誘発を打つ理由がないからです(ニビルを除く)。
ピリレイスと一緒に引いても、そのままコストにできるためどちらもフル採用。
【白き森のリゼット】
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「リゼット+魔法罠2枚」という3枚初動の代わりに、アステーリャと同等の最終盤面ができる最強初動。
盤面は弱くなりますが貫通札にもなります。
いくら3枚初動とはいえ、テーマ魔法罠かトイが絡めば2枚初動。
普通の魔法罠も多いので、足りないことはまずないです。
もちろんフル採用。
【白き森のシヴィア】
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白き森に貴重な召喚時効果持ち。
採用枚数に非常に悩みました。
なぜなら、シヴィア+魔法罠2枚の初動は最終盤面が弱いからです。
ただし、トイが絡めば強い初動になるのと、「白き森のわざわいなり」を使った次のターンにもアステーリャからSSしたいので2枚としました。
ちなみに、1枚採用の場合、素引きで最終盤面がめっちゃ弱くなります。
トイが絡めば素引きをケアできますが、わたしはこのトイが絡まない素引きである4%という数字に耐えられませんでした…。
このあたりの考え方によっては、1枚採用でもありかなと思います。
逆に初動が足りないから3枚に増やすという考えもありかも?
【白き森のルシア】
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「魔法族の里」はおまえに任せる
手札からも墓地からもSSできます。
盤面は弱くなりますが貫通札になります。
コストで魔法罠を墓地に送れるので、アステーリャの自己蘇生効果を起動しやすいです。
初動にはならないので1枚採用。
【トイ・ボックス】
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アステーリャ・リゼットとともに素引きできれば、無効誘発を一回は完全に貫通できます。最終盤面は、アステーリャが通ったときと変わりません。
誘発受けなければニビルケアだってできちゃいます。強い。
さらに、墓地からもトイカードを引っ張れるので無限リソースです。
お互いの誘発が通って、グダグダになった戦場も勝ち確です。
さらにさらに、おまけで攻撃してきたモンスターを破壊する効果があります。
バグースカ、魔法族の里といった制圧カードを戦闘から守ることができます。
文句なし3枚採用。
【トイ・ソルジャー・援軍】
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ソルジャーであり戦士族なので、援軍でサーチできます。戦士族強い。
コストにするだけで、トイ・ボックスをサーチでき、実質4枚分の魔法罠コストを供給できます。このとき、トイ・ボックスがあれば、代わりにシヴィア・ルシアをサーチできます。強い。
採用枚数ですが、「Gマルチャミーをバグースカで止まろう」をやりたいデッキなので、フル採用としました。
【トイ・タンク】
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リリースすることで、手札からレベル4光属性をSSできます。
代わりにレベル6以下を蘇生できます。レベル6シンクロ組みも蘇生できます。強い。
トイボックス発動時に盤面を伸ばす、またはアステーリャが誘発を受けたときのケア札にできます。
リソース勝負になったときにありがたい存在で、延々と白き森初動カードを蘇生できます。効果無効にしないのでシヴィアをSSしても効果が使用できます。
素引きしても活躍は限られているので、サーチ用に1枚採用です。
【白き森のいいつたえ】
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貫通札ではありますが、これで展開続けても「魔法族の里」は貼れないです。
バグースカになれ、初動札にもなるトイ・ソルジャーの方を優先しました。
最低1枚デッキに入れておけば、アステーリャ初動で捨てた魔法罠を「白き森の妖魔ディアベル」で回収してかつ手札に残すことができます。
最終盤面が伸びないので長らく1枚としていましたが、貫通したときの盤面も全然やれるので、3枚採用でもいいと思います。ディアベル1枚+コストの魔法罠1枚で全然ゲームできます。なんだこのデッキ。
【白き森のわざわいなり】
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ここから「白き森の魔狼シルウィア」をS召喚することで、敵カードを全裏守備にできます。
また、Gなどで先行展開を止めた場合には、「白き森の魔性ルシエラ」をS召喚することで、相手ターン中にある程度展開できます。
2回以上使うような場合は、ディアベルでサルベージすればよいため、1枚の採用です。
【G・うらら・墓穴・抹殺】
(画像略)
一般展開デッキなのでフル投入。
天盃龍が今より多かったときは、Gを1枚にしていたこともありますが、天盃龍だけがデッキじゃないので流石に3枚入れて良かったです。
【エフェクト・ヴェーラー】
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なぜか「白き森の妖魔シルヴィア」でサーチできるので、上振れ札として1枚は採用しましょう。
また、地味にアステーリャからSSできるのが強く、リソース勝負になったときにも活躍してくれます。
【無限抱擁】
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初動のコストにもなるので、3枚採用。
【魔法族の里】
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天盃龍など返し札が流行り、かつ環境デッキに魔法カードを使わないデッキがほぼ存在しないことから、特殊召喚封じに次いで強い制圧カードかなと思います。
他の「魔法族の里」を使う展開デッキとの最大の違いは、素引きが意外と強いことです。そう、実質2枚初動の永続罠として機能します。
先行をより強く意識するなら、2枚くらいなら積んでもいいと思います。「魔法族の里」+「白き森のいいつたえ」だけで、相当強力な制圧盤面になるはずです。
しかし、来月から禁止カードになるので、この里のことは永遠に忘れましょう。
【スキルドレイン・サモンリミッター】
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マスターデュエル最強の刺客。
先行で引いておくだけで、必ず3ターン目が回ってきます。
発動後もアステーリャのコストにすることで、こちらの展開に支障はでないので、一方的に打つことができます。G、マルチャミー、誘発で展開が止まったときのケア札として採用しています。
さらに、初動のコストにした場合でもディアベルで拾うことができ、対戦相手への精神攻撃がおこなえます。また、ディアベルを特殊召喚するのは、ちょうど5回目の召喚・特殊召喚時なので、ニビルのケアカードにもなります。
非常に卑劣な永続罠ですが、このデッキでは2枚初動のうちの一枚として言い張ることができるので、例え友達が相手でも胸を張って発動しましょう。
EXデッキ
【白き森の魔性ルシエラ】
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基本展開で使うので1枚採用。
シヴィアルシアで墓地からEXデッキに戻せるため、1枚でひたすら使いまわせます。
【白き森の魔狼シルウィア】
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最強の妨害札。盤面を返すときにもかなり強いです。
シルウィアを連打するようなデッキでもないため、1枚採用。
【白き森の魔妖ディアベル】
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基本展開で使うので1枚採用。
②の効果でなぜかシルウィアを出せるので、そのまま全裏守備にさせられます。
もしくは、「フォーミュラー・シンクロン」を出して、バロネスかアンヘルをS召喚できます。
本デッキは「魔法族の里」型なので、もったいないながら融合素材にしますが、そのまま盤面に残して質の高い妨害カードとなります。来月からは盤面に残しましょう。
【フルールド・バロネス】
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本デッキのエース。
制圧も盤面返しも、罠デッキ相手も展開デッキ相手も仕事のできるナイスガイ。
汎用レベル10シンクロできるデッキは入れない理由ないくらい強いので、1枚採用。
【No.41 泥酔魔獣バグースカ】
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本デッキのエースその2。
主にGを打たれたとき、シヴィルシ+トイモンスターでX召喚します。
強力な制圧効果を持ちますが、「夢幻泡影」や「禁じられた一滴」で止められてしまいます。
……しまいますが、もし札になかった場合、こいつ+トイ・ボックスの対処はデッキによっては本当に辛いです。
返し札がないデッキは本当に返せないので、容赦なく1枚採用。
【カオス・アンヘル-混沌の双翼-】
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本デッキの裏エース。
ほぼほぼ完全態にはできませんが、モンスター効果受けないだけで十分です。
※一応、ドロドロゴン+トイモンスター or シヴィルシで完全態にできる
チューナーが無くてもS召喚できるという意味わからない効果があるので、トイモンスターとの相性も抜群。最初バグかと思った…。
盤面を返す能力が低い本デッキでも、誘発で微妙になった敵盤面ならアンヘルでワンチャン返せます。
永続罠があれば、攻撃力3500というのを生かしてスキドレビートもできます。
また、除外というのが強く、ティアラメンツの効果を起動させないように除去できる貴重なカードです。
臨機応変に出すには最適なカードとなるので1枚採用。
【フォーミュラーシンクロン】
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ディアベルから特殊召喚するときの第一候補。
ディアベルがレベル8なので、バロネス、アンヘルになれます。
【ドロドロゴン・烙印竜アルビオン・ヘルホーンドザウルス】
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こいつらで、魔法族の里をサーチできます。
DC走っているときにやっている人がいて、参考にさせていただきました。
正確にはサーチではなく「置く」なのでうららを食らいませんが、基本アステーリャかリゼットに打たれているはずなので覚えなくていいです。
地味に墓地からも置けるのが優秀で、「魔法族の里」を素引きしてもアステーリャのコストにできます。
さらに、都合がいいことに、ヘルホーンドザウルスはレベル6非チューナーなので、シヴィルシと合わせて、そのままバロネスをS召喚できます。
【I:Pマスカレーナ】
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誘発などでグダグダになったとき、貴重な妨害になります。
割と抜いてもいいめのカードなのですが、上振れ展開のときに使用できるので1枚採用。
【S:Pリトルナイト】
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本デッキの数少ない盤面打開カード。
マスカレーナから出したり、ラビュリンス・ティアラメンツ相手にかなり便利に使ったりなので、1枚は採用しましょう。
【神聖魔皇后セレーネ】
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墓地から魔法使い族を特殊召喚できます。そのままアクセスコードトーカーをL召喚しましょう。効果を無効にしないので、シヴィアのSS時効果を使えます。
出す前に、魔力カウンターが3つ以上乗る状況か必ず確認しましょう(1敗)。
セレーネアクセスの決定力が本当に強いため1枚採用。
【アクセス・コードトーカー】
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みんなのエース。
打点が足りないとき、ライフを詰めたいとき、バックをどかしたいとき、いつでも活躍してくれます。
【アーゼウス】
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本デッキ唯一のEXデッキのフリースペース。
ラビュリンスやクシャトリラの盤面を更地にするために入れましたが、バックが厚い相手にXモンスターの攻撃が通りませんでした。
リトルナイトを強く使うために「聖魔の乙女アルテミス」でよかった気がします。
ほとんど出すことはありませんでした。
3. 対面相性
勝ちやすい対面
【天盃龍】
たぶん勝ち越してる。そう信じたい。マルチャミー増えて、バグースカで拾える試合もそこそこありました。貫通すればとりま勝てます。対して向こうはどれだけ返し札があっても、こちらの最終盤面をほぼ返せないです。恐れずに腕を組んで待ちましょう。
ただし、返し札0で誘発をひたすらいれる型の天盃龍はかなりきついです。しかし、この型は罠デッキや霊獣に弱いのか、12月のDC以降、一度も見ていません。
【天獄型ラビュリンス】
リソース勝負で勝つことができます。
先行の場合はあらかじめバロネスとリソースを構えておくことができるので、展開が通れば勝ちやすいです。
後攻の場合も、「白銀の城のラビュリンス」+「白銀の迷宮城」を揃えられる前にトイ・ボックスが引ければ、非常に有利なリソース勝負ができます。トイ・ボックスによる無限リソースで、「ダルマカルマ」・「次元障壁」・カウンター罠を丁寧に踏んでいけば、そのうちバロネス、アンヘル、リトルナイトあたりが通って勝てます。
また本デッキはシンクロ、エクスシーズ、リンクを使うので、「次元障壁」を使われてもあがきやすいです。
【先行番長にめちゃくちゃ寄せた環境外デッキ】
飛んでくる誘発が少ないので、先行を取れば展開が通りやすいです。また、Gを打たれても最小限の動きで「バグースカ」か永続罠を構えられるので、かなり勝ちやすいです。
こちらが後攻なら誘発を複数枚投げたときに、たまに止まってくれます。安定して勝てる相手ではないのですが、総合的な勝率は少しこちらが上になるはずです。
【後攻にめちゃくちゃ寄せたデッキ】
デッキの半分以上が返し札となった閃刀姫など。「魔法族の里」で返し札が効かないので、このデッキにあたっただけで88%(初動率)勝てます。
きつい対面
【炎王スネークアイ】
まじで無理。手数が多いので誘発1枚で止まることがなく、最終盤面も除去妨害が多くて返せません。
こちらの先行展開が通るか、Gで止まってくれることを祈りましょう。
【粛清】
Gも誘発も効きずらい相手。「ローガーディアン」と「粛清なる威光」の2妨害がまず返せず、追加またはごまかしで出してくる「サウラヴィス」も致命傷になります。
「粛清の祈り手ロー」へのサーチを止めるように誘発を打てば、たまに0妨害でターンが回ってきます。
【ユベル】
こちらも貫通札が多いデッキ。ヤマまでいかれただけで除去妨害が多くて返せません。
初動に無効系の誘発を打ち、貫通札がないことをひたすら祈りましょう。
【センチュリオン】
最終盤面が弱いと言われるセンチュリオンですが、もちろんこのデッキは返せません。さらに貫通札も本当に多いです。
トイ・ボックスでミッドゲームをしようにも、コズミックブレイザーがでかすぎる…。
このマッチアップにおいては、センチュリオン側がほとんど完全な上位存在なので、コイントスに勝てなかった己を恨みましょう。もちろん、先行展開が通れば勝てます(誘発が多いので通りにくい)。
【展開型のラビュリンス】
先行を取られたら99.9%負けです。姫+城をそろえる速度がとても速く、トイ・ボックスを引けてもリソース勝負にすら持ち込めないです。無限リソース勝負になる前に、向こうのアンヘルやリトルナイトが先に通ってしまいます。
さらに、こちらの先行展開が通っても最期まで抵抗してくるので、姫だけは着地させないよう頑張りましょう。
【ギミックパペット】
同弾のライバル。五分五分な気がします。五分五分と感じるということは、おそらく負け越しているのでしょう。
誘発ケア札はあちらが多いものの、G受けはこちらの方がいいはずなので、この小さな差で勝っていけるかなという感じです。また、誘発ケア札を引かれていなければ、「ファンタジクス・マキナ」に無効系を打てば、意外とターンが返ってきます。
おまけ. ランクマッチ戦略
上記の対面相性を見てもらえばわかりますが、本デッキは天盃龍および天盃龍を狩りに来た先行番長デッキに勝ちやすいです。逆に、炎王スネークアイ、粛清などいわゆる「良いデッキ」には弱いです。
何を持って良いデッキというかは人それぞれかと思いますが、天盃龍中心のウルトラ先行番長環境を体験した方なら、これらを良いデッキとするのは多少なりわかっていただけると思います。
そして、2025年1月のランクマッチは、
①天盃龍が流行る
②天盃龍を狩りに来た先行番長デッキが流行る
③天盃龍ミラーが多くなり天盃龍が減る
④天盃龍が減り②を狩りに炎王スネークアイや粛清など「良いデッキ」が流行る
⑤④を狩りに天盃龍が増える→①へ戻る
という循環をひたすら繰り返していたかなと思います。
その結果、「天盃龍+先行番長デッキ」が多い時間と、「良いデッキ」が多い時間帯がはっきり分かれていたと推察しています。
…もう、お分かりですね?
本デッキは①~②のときにひたすら回し、③~④のときにはマスターデュエルを閉じて就寝することで勝率を稼ぐデッキとなります。
わたしはこういったメタ読み・デッキ対策・研究がすごく楽しかったので良いのですが…。
次のパックでは、マスターデュエル初期みたいな良環境を期待しています。
もう二度とこのデッキは回せませんが、もし展開例ほしいとか良かったら教えてください。見ていただき、ありがとうございました。