
【統率者/EDH】《乱伐者、ボニー・ポール/Bonny Pall, Clearcutter》デッキリスト+解説 ~1万円構築、再び~
※本記事は全編無料でご覧になれます。
こんばんは。Lapisです。
今回は第19回の統率者戦デッキレシピ紹介+解説になります。
前回は『カルロフ邸殺人事件』より、とにかく全員でノーガードでの殴り合いが起こるよう仕向ける《法の超越者、オレリア/Aurelia, the Law Above》のデッキを紹介しましたが、ご覧になって頂けましたでしょうか。
まだの方は下記にリンクを貼ってありますので、興味がありましたら見て頂けると嬉しいです。
今回は最新セット『サンダー・ジャンクションの無法者』より統率者を選んでデッキを構築しましたのでご紹介。まぁ最新セットと言いつつ発売から1カ月経過しているんですが…。
改めて、今回の統率者はコチラ。
《乱伐者、ボニー・ポール/Bonny Pall, Clearcutter》です。

元ネタはアメリカの寓話「ポール・バニヤン」らしい。
6マナ6/5で到達、そして場に出た時に《ボー/Baeu》という伝説のクリーチャー・トークンを生成します。更に自分のクリーチャーが攻撃する度にドローし、手札か墓地から土地を出せるという誘発型能力も持っています。
1枚が2体の生物に、また殴る度にドロー&土地加速、と非常にアドアドしい統率者になります。そのアドアドしさに任せて安価でデッキを組めそうだったので、今回はまた10000円で組めるデッキリストを持ってきました。10000円超で改造できる案も合わせて紹介しますので、最後まで見て頂ければ嬉しいです。
では、今回も始めていきましょう。
※本記事はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC.
1.デッキリスト
今回も「晴れる屋」のデッキ構築機能を使用してのデッキ公開となります。
※想定デッキパワーレベル:Lv.4~5
※2024/6/9時点『サンダー・ジャンクションの無法者』までのカードプールで作成。


上記リストのままでの購入金額(基本土地を除く)は¥9,960-。
無事10000円以内に収まりましたね。
※2024/6/9時点の金額。
他の店舗ならもっと安く済む場合もあるので、参考程度に見てください。
2.デッキ解説

改めてボニーの能力を見ていきましょう。
能力は到達と誘発能力が2つ。
1つ目は場に出た時に《ボー/Baeu》というトークンを生成する能力。1枚のカードが生物2体分になるだけでもコストパフォーマンスは良いですが、ボニーは7/6到達と飛行戦力を一方的に止められるサイズがあり、ボーはパワーとタフネスが土地の枚数と等しくなるので土地6枚からボニーを唱えた時点で6/6になります。この時点で2体並ぶだけでもかなり驚異的な盤面になりますが、ボーは土地の枚数でどんどんサイズアップしていくので10/10以上になることもザラ。終盤は20/20くらいのサイズになるので、相手にとっても無視できない存在になります。
2つ目は自分が攻撃するたびにドローした後に土地を出せる能力。《探検/Explore》のような能力ですが、墓地からも土地を出せるので一度使ったフェッチランドを再利用することも可能。そして土地を伸ばすことでボーのサイズアップにも貢献します。誘発条件も「自分が攻撃する」ことなので、ボニー自身が攻撃する必要がなく出たターンからドローができるという点がありがたいところ。
基本的には土地加速から素早く6マナへ到達しボニーをキャスト。ボニーの能力でリソースを伸ばしつつ、ボーを育てて戦うというのがメインの戦略になるでしょう。そのためのサポートとなるカードを用途ごとに紹介していきます。
土地加速

ボニーを早期に着地させるため、そしてボーのサイズを上げるためにも土地を伸ばすためのカードが重要。そのため《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》のような土地のプレイ回数を増やすカード、《不屈の自然/Rampant Growth》《木霊の手の内/Kodama's Reach》のようなライブラリーから土地を直接場に出すカードを大量に投入しています。手札がすぐ枯れそうですが、一度大量にマナを用意できればボニーの能力でドローもできるのでとにかく序盤は土地を出しまくりましょう。
パワー/タフネスを参照するカード

とにかくボーのサイズがデカくなるのでそれを活かせるカードを採用。
代表的なものとしては《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》《リシュカーの巧技/Rishkar's Expertise》等が挙げられるでしょうか。自軍生物の最大パワーと同じ数ドローできるカードですが、終盤に土地が20枚くらい並んでいれば場のボーのサイズが20/20にもなり驚異の20枚ドロー!
《重大な落下/Momentous Fall》《生命の遺産/Life's Legacy》等は生物1体を生け贄にそのパワー分ドロー。生け贄がコストとして必要になりますが、ボーはボニーを再度出せば一緒に出てくるので、生け贄にしてもある程度は問題ありません。
増えた手札と大量のマナで相手を追い詰めていきましょう。
高コスト呪文

大量の手札と潤沢なマナが揃ったら、あとは高コストの呪文を叩きつけていきましょう。《起源の波/Genesis Wave》《壮麗なる創造/Majestic Genesis》なんかの重量級呪文から大型クリーチャーが複数体並べば大きく勝ちに近づくことができます。
また《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ/Multani, Yavimaya's Avatar》等のボーのように土地の枚数がパワー/タフネスとなるクリーチャーを追加投入してサイズで圧倒するのもいいかも。
3.勝利手段
大量のマナがあれば大抵のことはできますが、いくつか搭載している勝利手段を挙げていきます。

一つは《歯と爪/Tooth and Nail》を双呪で唱え、ライブラリーか手札から好きなクリーチャーを2枚までタダで出すルート。
出すクリーチャーの候補はいくつかありますが、統率者が場にいれば全体に+2/+2修正とトランプルを付与する《雷足のベイロス/Thunderfoot Baloth》、場に出た時に土地と同数のトークンを生成する《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》あたりが候補でしょうか。特に報復者は土地が伸びやすいこのデッキとの相性がかなり良く、終盤は土地が20枚くらい並ぶのでトークンも20体くらい出ます。全体修正&トランプルのベイロスと合わせて相手のライフを削り切りましょう。

もう一つ勝ちに繋がりやすいのが《ガラクの蜂起/Garruk's Uprising》でしょうか。
パワー4以上のクリーチャーが出る度にドローでき、自分のクリーチャー全てにトランプルを付与します。トランプル付与がかなり強く、土地の数がパワーに繋がるボーや他のクリーチャーの脅威度が様変わり。チャンプブロックがし難くなるので相手はブロックに困ることでしょう。高パワートランプル持ちで速やかに相手のライフを削り切り勝利しましょう。
4.プレイング指針
<マリガン基準>
2マナ以下で使える《不屈の自然》系の土地加速カードが1枚は手札に欲しいですね。最悪土地が4~5枚あってもキープでOK。
<序盤>
序盤はまず土地を伸ばしましょう。後からボニーのドローで取り返せるので、手札は温存せず6マナでるようになるまでとにかく加速です。
<中盤>
ボニーを早々に着地させたいところですが、先に生物を出しておくとボニーが着地したターンでも攻撃してドロー&土地加速ができるので、それを念頭に置いて動きましょう。
<終盤>
土地を伸ばしてビックマナから重量級呪文を叩きつけましょう。《歯と爪》のようなフィニッシャー級カードを投下する前にはしっかり打消しを構えながら動くと妨害されにくいです。
5.このデッキの長所・短所
<長所>動きが派手で楽しい。シンプルで使いやすい。
大量の土地から大量ドロー、そして豪快なフィニッシュムーブととにかく派手。しかも大量ドローで手に入れた打消し呪文を大量のマナで構えながら動けるので、フィニッシュムーブを確実に通す動きも容易です。
複雑な動きも特になく、シンプルで使いやすいのも初心者向けと言えるでしょう。
<短所>土地全除去に致命的に弱い。
採用率は低いものの《ハルマゲドン/Armageddon》のような土地全破壊を受けると、マナファクトをほぼ採用していない関係上立て直しがかなり難しくなります。まぁ打消しある色ならそもそもハルマゲドンなんか通すなよという話になりそうですが。
6.改造案
ここからは10000円構築では採用できなかった、ちょっと高額かもしれないけどデッキとの相性が良いカードの紹介になります。
各種フェッチランド

ボニーの能力は手札か墓地から土地を出せるので、自身を生け贄にライブラリーから土地を持ってくるフェッチランドとの相性は最高。今回のデッキは安価構築なので《進化する未開地/Evolving Wilds》《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》の2枚のみ採用していますが、それらを抜いて採用してもいいでしょう。近日発売の『モダンホライゾン3』で有効色フェッチランドが再録され値下がると思われますので、買うなら今かも。
《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》

場に出た時の能力で全体に+X/+X。Xは自軍生物の数。横並び戦術を得意とするデッキのフィニッシャーとして有名過ぎるカードですね。
このデッキは生物を並べる力がそこまで高いとは言えませんが、勝利手段として紹介した《歯と爪》双呪での使用時に持ってくるカードを《ゼンディカーの報復者》+このカードとすることで「報復者で生成したトークン=土地の枚数」の修正を全体に付与できます。20点以上の修正とトランプルを付与すれば一気に3人分のライフを消し飛ばすことも容易でしょう。
《エント最後の進軍/Last March of the Ents》

自軍生物の最大タフネス分ドローした後に手札から好きなだけ生物を場に出せる呪文。ボーのサイズが20/20くらいになれば20枚ドローの後に生物を好きなだけタダ出し可能とめちゃくちゃ豪快な1枚。しかも打消し不可能な呪文のため対処が非常に困難。
不確定ですが、これ1枚で《歯と爪》のように任意の組み合わせのクリーチャー引ければタダ出しで一気にフィニッシュまで持っていくことも可能。そうでなくてもファッティの多いこのデッキでは、生物大タダ出しでほぼゲームエンド級の盤面を構築することも可能。打てば勝てるレベルの呪文なので是非採用して欲しい1枚。
7.結び
今回はここまでとなりますが、いかがだったでしょうか。
正直、序盤の土地加速さえしっかりしていればフィニッシャーとなるファッティはなんでもいいので拡張性も結構高いと思います。土地もフェッチランドがあれば便利ですが、極端な話すべて基本土地でも回るようなデッキなので今回安価構築デッキとして紹介しました。新弾でファッティが追加される度に差し替えカードを探す楽しみもあり長く遊べるデッキかと思いますので、興味が湧いた方は是非試してみてください。
次回はまた『サンダー・ジャンクションの無法者』のカードを使った統率者デッキの紹介になる予定です。『モダンホライゾン3』発売が目前に迫っていますが、書きかけで放出していない記事がまだあるので…。
では今回はこれまで。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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