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遊戯王OCGリミットレギュレーション改訂(2023/1/1適用分)についての所感~青うなぎの帰還~

※本記事は全編無料でご覧になれます。

こんばんは、Lapisです。

2022/12/11に、2023/1/1から適用される新リミットレギュレーションの内容が公開されました。

今回は変更点が多く、内容も色々と考えさせられるものであり書きたいことが多かったので、珍しく遊戯王記事を書くことにしました。
正直トップメタを握っているワケでも大会環境を熟知しているわけでもない1プレイヤ―の意見ですが、興味があれば読んで頂ければと思います。

1.新禁止カード

・ティアラメンツ・キトカロス【無制限⇒禁止】
・烈風の結界像【無制限⇒禁止】

「どうして…」

CS優勝常連で日本選手権でも1位だったティアラメンツから《ティアラメンツ・キトカロス》が禁止に。自分はティアラメンツエアプなので詳しいことは分かりませんが、展開を伸ばすカードでありながら融合モンスターでターン1の能力なので、制限にしても意味がないという判断で禁止なのでしょう。

《烈風の結界像》の禁止は驚き。最近マスターデュエルではふわんだりぃずの台頭で禁止になりましたが、OCGではシェアが下がっているためまさか禁止になるとは思いませんでした。ふわんだりぃずに限らず鉄獣戦線など様々なデッキで《王神鳥シムルグ》から簡単に出せるのが問題ということなのでしょうか。

2.新制限カード

エンシェント・フェアリー・ドラゴン【禁止⇒制限】
クシャトリラ・フェンリル【無制限⇒制限】
クシャトリラ・ユニコーン【無制限⇒制限】
ティアラメンツ・シェイレーン【無制限⇒制限】
ティアラメンツ・レイノハート【無制限⇒制限】
星守の騎士 プトレマイオス【禁止⇒制限】
深淵の獣マグナムート【無制限⇒制限】
BF-隠れ蓑のスチーム【禁止⇒制限】
心変わり【禁止⇒制限】
六世壊=パライゾス【無制限⇒制限】
烙印融合【準制限⇒制限】

おかえり、青うなぎ…。

多すぎる!!!
今回マジで改定カード多すぎる(全11種)。まぁ動きが多いとその分一喜一憂できるのが楽しいのですが。

個人的に一番嬉しかったのが《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》の制限化。通例通りエラッタされての解禁ですが、アニメ5D'sリアタイ世代のおっさんなので使えること自体が嬉しいですね(エラッタ内容は上記リンクから見てね)。アニメ以外でも当時紙で《歯車街》を使い回すデッキを使っていたこともあり思い入れのある1枚。本当に帰ってきて良かった。

クシャトリラからは《クシャトリラ・フェンリル》《クシャトリラ・ユニコーン》《六世壊=パライゾス》の3枚が制限に。
フェンリルは同名カード3枚で出張パーツとして使われ過ぎたので制限は仕方ないですね。フェンリルが制限になりユニコーンも制限なので、出張としての使用はもう難しいですかね。
ユニコーンとパライゾスの制限は、お互いにサーチができるため片方だけ制限にしても意味がないということで両方制限にしたということでしょうか。パライゾスに関しては最新弾の「PHOTON HYPERNOVA」収録のカードなので制限化はかなり驚きですが。

ティアラメンツからは《ティアラメンツ・シェイレーン》《ティアラメンツ・レイノハート》の2枚が制限に。
シェイレーンは登場当時からオリカと言われるほどのカードパワーでレイノハートと合わせティアラメンツの初動札になっていたカードですが、これも互いにもう片方を落とせば動き出せるため片方だけ制限にしても意味がないということなのでしょうか(先述の通りティアラメンツエアプなので詳しいことはわかりませんが)。初動2種が制限となりテーマとしてのパワーは大分下がりそうですね。

《星守の騎士 プトレマイオス》の緩和もかなり驚き。元々レベル4モンスター3体から《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》→《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》という流れがお手軽かつ強過ぎて禁止になったはずですが、エンシェントと違いエラッタもなく解禁されるとは…。海外では3か月先に解禁されていましたが、それに合わせての解禁なのでしょうか?解禁されたばかりで悪さをして出戻りにならないか、注視して行きたいところ。

比較的新しいビーステッドから《深淵の獣マグナムート》が制限に。深淵の獣自体のシェアがそこそこ高かったのもありますが、こちらも出張構築を多く見るので汎用ドラゴン族サーチで出張性能の高かったマグナムートが制限になったということでしょうか。こちらも環境追ってるワケじゃないので詳細は定かではありませんが。

《BF-隠れ蓑のスチーム》はリンク召喚実装初期に大暴れしたカード。特に《水晶機巧-ハリファイバー》はスチーム1枚からハリファイバーになれること、逆にハリファイバーからスチームをリクルートして展開を大幅に伸ばすことも可能と抜群の相性を誇っていました。ハリファイバーが禁止となった今なら悪用される可能性も少ないという判断で緩和されたのでしょうか。こちらも悪用されて出戻りになる可能性に注意ですね。

《心変わり》は2004/3/1の禁止カード導入以降、18年ぶりの解禁だそうで。現代のインフレ環境なら解禁しても問題ないという判断なのでしょうか。エンドフェイズまでのコントロール奪取ですが、攻撃に参加させられるため除去とフィニッシャーの両方の役割が持てるのが利点ですね。当時と違いリンク召喚やエクシーズ召喚で簡単に各種素材にして墓地送りにすることも容易なので、どれだけ使用されるか気になります。

準制限から制限となった《烙印融合》ですが、規制強化でシェア率が下がるティアラメンツとクシャトリラに変わって環境に台頭するという読みでの制限なのでしょうかね。《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が禁止になって尚も規制強化されるあたり、本当にデッキ融合というのは構造的に強すぎるってことなんでしょうか。

3.新準制限カード

オルフェゴール・ガラテア【制限⇒準制限】
鬼ガエル【制限⇒準制限】
閃刀姫―カガリ【制限⇒準制限】
八汰烏【制限⇒準制限】
アラメシアの儀【制限⇒準制限】
インフェルニティガン【制限⇒準制限】
おろかな副葬【無制限⇒準制限】
サンダー・ボルト【無制限⇒準制限】
トリックスター・ライトステージ【制限⇒準制限】

意外と使われてる?

こちらも制限と比べれば種類は少ないですが、9種とかなり入れ替わりが多いですね。

《八汰烏》は前回エラッタ無しの解禁で話題になりましたが、限環境では活躍の場がないのか準制限に。次回で無制限になるでしょうか。ドローロックは非常に強力ですが、そのために耐性もないこのモンスターの攻撃を通すのはかなり難しいので緩和は妥当な気がします。

《鬼ガエル》はスプライトとの相性の良さから制限になっていましたが、スプライトのシェアが下がったことで緩和されたと見るべきでしょうか。スプライトも相当ヤバいテーマで新規の追加も予定されているので、このタイミングでの復帰は怖いものがありますが…。

制限前は出張パーツとして引っ張りだこだった《アラメシアの儀》が今回準制限に。最近はティアラメンツなど相性が特別良くないデッキのシェア率が高いのも相まって採用率が下がっていましたが、後述する《聖殿の水遣い》の制限解除もあって使用率が上がるかも。同テーマの《流離のグリフォンライダー》が禁止なのが痛いですが、どこまで使われるようになるのか。

《おろかな副葬》の準制限は個人的にはちょっと謎。ティアラメンツで副葬から《救いの架け橋》を落として《壱世壊=ペルレイノ》サーチに繋げる動きも一時期流行りましたが、そこ目的とは思えないですよねぇ…。最近は墓地効果持ちの魔法・罠も増えているので、そこを制限する目的なのでしょうか?

《サンダー・ボルト》は禁止から無制限まで緩和されたものの、ここに来て再度準制限に。制圧系の効果持ちモンスターでも魔法への耐性がないものが多かったため、それらを一掃するために最近はサイドデッキに複数枚採用される場合も多かったとは言えこれも意外でした。

《インフェルニティガン》は緩和しても大丈夫と一部の人がいつも言っていましたが、今回めでたく緩和。効果が名称ターン1ではないためブン周りが怖いですが、どうなることやら。

《オルフェゴール・ガラテア》《閃刀姫―カガリ》《トリックスター・ライトステージ》は全て10期出身テーマのキーカードでしたが、今回晴れて準制限に緩和となりました。イラストや背景シナリオから人気のテーマでありながら最近ではカードパワー的に型落ち感が否めなかったので、今回の緩和は嬉しいところ。特にガラテアは2枚あることで返しのターンの動きが安定するためテーマとしてかなり強化されそうです。

4.制限解除カード

ABC-ドラゴン・バスター【準制限⇒無制限】
虹彩の魔術師【準制限⇒無制限】
聖殿の水遣い【準制限⇒無制限】
幻影騎士団ティアースケイル【準制限⇒無制限】
紅き血染めのエルドリクシル【準制限⇒無制限】

「あれ、オレ許された?」

制限解除枠も5枚といつもより多め。
ここの枠は単純に緩和による強化なので、どれも嬉しい改定でしょう。

《ABC-ドラゴン・バスター》はリンク召喚との相性の良さからマスタールール改定と共に制限となっていましたが、前回改定で相性の良かった《ユニオン・キャリアー》の禁止に合わせ準制限となり、今回無制限に帰り咲くこととなりました。フリーチェーンで除外して除去を躱しつつ墓地からABCを蘇生し次のターンで再合体し除去を撃つという流れが今だに強力なので、枚数が多いことが強さに直結するため今回の緩和を受けて使用率が上がりそうですね。

《虹彩の魔術師》は、準制限となった時点で《調弦の魔術師》の緩和も手伝って魔術師デッキは安定感が大幅に上がり環境でもちらほら見かけるようになりましたが、今回の緩和で3枚投入できるようになり安定感はより上昇すると思われます。正直サーチが多い魔術師では2枚と3枚ではあまり変わりはないように思えますが、ペンデュラムデッキはPカードの母数が大事なので使えるなら3枚投入すると思います。

《聖殿の水遣い》の緩和は勇者テーマはとしては嬉しいですが《アラメシアの儀》の時も述べたように同テーマの《流離のグリフォンライダー》が禁止なのが痛い。出張テーマとしてどこまで活躍できるか。

《幻影騎士団ティアースケイル》
はマスターデュエルでは既に無制限だったためある程度緩和の予感がありました。能力は強力なものの、最近の幻影騎士団自体のシェアが落ちてきていたのでテコ入れとしては丁度良いのかも。《幻影騎士団フラスティ・バルディッシュ》を使って妨害数を増やす動きは依然強力なので、これを機に復権を狙えるか。

《紅き血染めのエルドリクシル》も環境でのエルドリッチの使用率の低下から緩和されました。今回の緩和から、今後の強化があるか微妙なところですが…マスターデュエルとは違いこれでフルパワーで使えるようになったので、純構築で使っていた人にとっては嬉しいのではないでしょうか。

5.最後に

個人的な感想ですが、今回の改訂はマスタールールの影響を受けた2020/4/1を除けば2019/1/1の大型規制並みの大幅な改定だと思います。
移動するカードが多いのもそうですが、多数のデッキのパーツが制限強化&緩和されたため、色々なデッキが内容を変化させていくでしょう。
普段あまり遊戯王関係の記事は書いていませんが、次の環境へのワクワク感から今回は言いたいことがいっぱいあって言語化したかったので急遽記事にしました。急いで書いたせいで文章がおかしかったり、OCGエアプが垣間見えたりするかもしれませんがご了承ください。

久しぶりに紙の遊戯王も触ってみたくなりましたねぇ。今度大会とか出てみましょうか。手持ちのデッキ(ジェネレイド)を改定に合わせて調整してみましょうか。

ともあれ今回はここまで。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

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