
【統率者/EDH】ニューカペナの街角 統率者戦デッキレビューその3「土建組一家の猛威」
※本記事は全編無料でご覧になれます。
こんばんは。Lapisです。
今回も「ニューカペナの街角」の統率者デッキのレビューとなりますが、前回の記事は読んで頂けましたでしょうか?内容は連続しているわけではないですが、前回記事のリンクを下に貼っておきますので、興味がある方はそちらも見てみてくださいね。
前回は「貴顕廊一家の殺戮」についての紹介となりましたので、今回紹介は黒赤緑の「土建組一家の猛威」の紹介となります。
それでは早速始めていきましょう。
※本記事はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC.
1.デッキ紹介
今回紹介するのは黒赤緑のデッキ「土建組一家の猛威」です。
今回もパッケージで表紙になっている《道具箱、ヘンジー・トーリ/Henzie "Toolbox" Torre》を統率者として話を進めていきます。

例によって、デッキレシピについては公式サイトの紹介ページをご覧ください。
2.注目カード
このデッキで限定収録されたカードは以下の17枚。
※統率者デッキ、コレクターブースターからのみ手に入るカードを指します。
《道具箱、ヘンジー・トーリ/Henzie "Toolbox" Torre》
《梁町の暴漢/The Beamtown Bullies》
《吼える厄介者/Bellowing Mauler》
《みかじめ料/Protection Racket》
《押し寄せるネズミ/Wave of Rats》
《産業的進歩/Industrial Advancement》
《メッツィオの強盗/Mezzio Mugger》
《降り注ぐ富/Rain of Riches》
《縄張り争い/Turf War》
《カルダイヤの守護者/Caldaia Guardian》
《危険な廃車/Dodgy Jalopy》
《緊急対応者/First Responder》
《一家の契り/Next of Kin》
《汚濁喰らい/Grime Gorger》
《略奪の女王、ジョリーン/Jolene, the Plunder Queen》
《土建組一家の合流点/Riveteers Confluence》
《雨ざらしの番兵/Weathered Sentinels》
上記の中でショップ価格が1000円を超えるカードは《降り注ぐ富/Rain of Riches》くらいでしょうか。

宝物から出たマナで唱えた呪文全てに続唱を与えるエンチャント。着地時に宝物を2個出すので下準備もバッチリ。ただ100枚デッキで続唱から狙った呪文を唱えるのは難しく、続唱を活かすには高コスト呪文を唱える必要があるため、上手く使うなら専用構築が求められるように感じます。
統率者であるヘンジ―と相性が良いのは《緊急対応者/First Responder》でしょうか。

終了ステップ開始時に自分のクリーチャー1体をバウンスできるので、奇襲で出したクリーチャーが生贄になる前に回収できます。警戒持ちでパワーがどんどん上昇していくので殴り要員としても強いです。
他にヘンジーと相性が良いのは《カルダイヤの守護者/Caldaia Guardian》でしょうか。

自身やコスト4以上のクリーチャーが死亡する度に1/1のトークンを2体出すことができます。継続的にトークンを出せるので、自分は奇襲コストで出さずに普通に出してトークン生成機にしたいですね。場に出すトークンが1/1の市民なので、「舞台座一家の喧騒」デッキでも活躍できるカードかもしれませんね。
3.デッキの動かし方
改めてヘンジーの能力を確認してみましょう。

コスト4以上のクリーチャー全てが奇襲で唱えられるようになり、奇襲コストはすべてヘンジーを唱えた数分軽減できるというもの。奇襲で唱えたクリーチャーは速攻を持ち、エンド時に生贄になるものの死亡時にドローができるので、リソースをある程度回収しながら戦うことができます。ただそのままだと盤面にクリーチャーが残りにくいため他のプレイヤーから攻撃対象になりやすくなります。
そのため、死亡時にトークンを出すクリーチャーを奇襲で出すことで相手ターン中の隙を減らすことが防御面で重要になるかと思います。このデッキにも死亡時にトークンを出す《スラーグ牙/Thragtusk》《分裂するスライム/Mitotic Slime》が収録されているため、これらのクリーチャーを上手く活かして戦うのがコツになるかと思われます。

4.このデッキの長所・短所
<長所>攻め手が多く攻撃的な立ち回りができる。
統率者戦はライフが40点で始まり対戦相手が3人いるため、中盤以降は盤面が膠着しがちですが、奇襲コストで唱えたクリーチャーは死亡時にドローができるため、手札交換感覚で奇襲を使いアタックをしていけます。この攻撃に他のプレイヤーが便乗してアクションを起こすこともあるため、膠着した場を動かすことができるデッキなのかな、と思います。
<短所>対戦相手のヘイトを集めやすい、リソースが先細りになりがち。
先に言った通り積極的に攻撃することで盤面を動かしに行けるデッキではあるものの、そのせいで他プレイヤーからのヘイトを集めやすいのが難点。また奇襲は手札交換にはなるもののリソースを増やす手段ではないため、そのまま使っていてはリソースがどんどん減る一方で後半ジリ貧になって負けてしまいます。そうならないよう損をしないようなプレイングでカバーしていきたいところ。
5.総評
デッキとしての動きはある程度完成されているため無改造の状態でも楽しめるデッキとは思います。サイズの大きいクリーチャーも多数収録されており、ヘンジーの能力で奇襲コストを支払い召喚すれば大型クリーチャーに速攻を付与してすぐに攻撃できるためパワフルかつトリッキーな動きを楽しめるでしょう。
ただ、前述の通り考え無しにクリーチャーを奇襲で出し続けるとリソースが先細りになりジリ貧になりがちなので、勝ち切るためにはリソース管理を意識したり攻撃の際の他プレイヤーとの交渉で譲歩や取引を引き出したりといったプレイヤースキルが求められるでしょう。
6.強化案
ここからはまたこのデッキを更に強化したい場合の個人的なおススメカードの紹介です。前回と同様、比較的安価で4~5年以内のセットに収録されたカードを優先的にピックアップしていますので、入手難易度もそこまで高くないと思います。
《起源/Genesis》

墓地にいれば毎ターンのアップキープにクリーチャーを回収できるカード。回収にはコストが必要なものの、奇襲で出したクリーチャーを何度も使い回すことができます。これ自身もヘンジーの能力で奇襲コストで唱えればすぐに生贄にして墓地に置けるため相性も良さげ。
《真夜中の空、殉至/Junji, the Midnight Sky》

死亡時に誘発する能力を持つ伝説のドラゴン。奇襲で出してもいいですが、元々が5/5、飛行、威迫とそこそこのスペックなので、状況によって普通に出す選択肢も十分あります。
同じく『神河:輝ける世界』で登場した同サイクルで赤の《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky》や緑の《果て無き空、空羅/Kura, the Boundless Sky》も相性がいいため、併せて採用してもいいでしょう。
《しつこい負け犬/Tenacious Underdog》

墓地から奇襲コストで唱えることができるクリーチャー。ヘンジーの能力は奇襲コスト全てを軽減するため、このカードが持つ奇襲のコストも軽減してくれます。繰り返し使えるアタッカーとして、墓地から何度も唱えて死亡させることでドローエンジンにして、と用途は様々。見た目以上に器用な1枚です。
《焼却するもの、ジアトラ/Ziatora, the Incinerator》

土建組一家のボス。終了ステップ開始時に自分のクリーチャー1体を生贄にすると対象に生贄のパワー分のダメージを飛ばす能力を持ちます。さらに宝物を3つ生成。奇襲で唱えたクリーチャーを生贄にすることで効率良く相手にダメージを与えることができます。宝物を生成することで後続を呼び出しやすくなるのも良いですね。
《土建組一家の隆盛/Riveteers Ascendancy》

クリーチャーが生贄になった時に、それよりコストが小さいクリーチャーを蘇生するエンチャント。奇襲で失ったクリーチャー分の損失を補填することができます。リソースが先細りになりがちなこのデッキでクリーチャーを毎ターン蘇生できるのは大きいため、おススメの1枚。
7.最後に
今回はここまでとなりますが、いかがだったでしょうか。
何度も言いますが、このデッキは無改造でも独自のギミックを存分に楽しむことができ、遊び甲斐のあるデッキだと思います。本記事を読んで気になった方にも是非手に取って欲しいですね。
次回は「舞台座一家の喧騒」のレビューを投稿予定です。お楽しみに。
繰り返しになりますが、本記事は有料扱いとはなっているものの記事の内容自体は全編無料でお読み頂けますので、内容が良かったと感じて頂けたら記事購入で応援して頂けると嬉しいです。
では今回はこれまで。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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