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【統率者/EDH】《誇らしい守護者、ユウマ/Yuma, Proud Protector》デッキリスト+解説 ~砂漠の千年先でも純情なまま~

※本記事は全編無料でご覧になれます。

こんばんは。Lapisです。
今回は第20回の統率者戦デッキレシピ紹介+解説になります。

前回は『サンダー・ジャンクションの無法者』より《乱伐者、ボニー・ポール/Bonny Pall, Clearcutter》の1万円構築のデッキを紹介しましたが、ご覧になって頂けましたでしょうか。
まだの方は下記にリンクを貼ってありますので、興味がありましたら見て頂けると嬉しいです。

さて『モダンホライゾン3』の発売が間近となった今日この頃ですが、今回も『サンダー・ジャンクションの無法者』より統率者を選んでデッキを構築しましたのでご紹介。

今回の統率者はコチラ。
《誇らしい守護者、ユウマ/Yuma, Proud Protector》です。

イケオジと思ったら実は元女性なんだとか。
マジックの世界には性転換魔法なるものがあるらしい。

コチラ、以前構築済みデッキレビューの記事でも触れたサンダー・ジャンクションの無法者 統率者デッキ「砂漠に咲く花」の統率者になります。構築済みデッキのレビュー記事はココ👇から。

元々統率者戦向けにデザインされただけあって、デッキの軸となれる独自のギミックを持つユニークな統率者ではありますが、改造によって更に強力にすることができます。構築済みデッキを購入した方は是非最後まで読んで頂いて参考にして欲しいですね。

では、今回も始めていきましょう。

※本記事はウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC.

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシー

1.デッキリスト

今回も「晴れる屋」のデッキ構築機能を使用してのデッキ公開となります。
※想定デッキパワーレベル:Lv.5~6

※2023/6/13時点『サンダー・ジャンクションの無法者』+αまでのカードプールで作成。

2.デッキ解説

実はカペナ次元出身。
元土建組所属だが色的には舞台座。
背景ストーリーがちょっと切ない。

改めてユウマの能力を確認しましょう。
能力は3つ。1つ目は墓地にある土地の枚数分自分のコストを軽減するルール能力。2つ目は場に出た時と攻撃する時に土地を生け贄にするとドローできる誘発能力。3つ目はどこからでも砂漠が墓地に落ちた際にトークンを生成する誘発能力。

構築済みデッキの紹介の際に一度解説したので詳細は割愛します。
とにかく墓地に土地を落とす構築にすればユウマが早期に着地可能となり、ユウマがいる状態で砂漠土地が落ちればトークンを生成できるので、その辺りに重点を置いた構築にする必要があるでしょう。そのためのサポートとなるカードを用途ごとに紹介していきます。

墓地肥やしをする

「墓地肥やしは数だよ兄貴!」

ユウマを早期着地させるためにもまずは墓地肥やしです。《終わりなき時計》等の切削、《信仰無き物あさり》等の手札交換でとにかく墓地に土地を落としていきます。また各種フェッチランドも墓地の土地枚数を増やせるので有効。

墓地を活用する

蘇生で墓地から出てきて、墓地から土地をプレイ。
このデッキを体現するような1枚。

墓地には土地以外のカードも溜まっていくと思いますが、これらは《永遠の証人》等で回収したり、フラッシュバック持ちなら墓地から唱えたりして有効活用していきます。
またユウマ着地後は土地を生け贄にしてドローするため土地の枚数が減っていきます。この対策として《世界のるつぼ》系の能力を持つカードを使い墓地の土地を戻していきましょう。

3.キーカードピックアップ

このデッキで特に重要なカードを数枚ピックアップしてご紹介。

《壌土からの生命/Life from the Loam》

挙動がインチキ臭い。

墓地から土地を3枚まで回収するソーサリー。さらに「発掘」により墓地を肥やしつつ墓地から回収可能なのが特徴。
サイクリングを持つ土地と非常に相性が良く、《不屈の砂漠》等のサイクリングを使用⇒発掘で置換し3枚切削しつつ墓地のコレを回収⇒コレを唱えてサイクリング土地を回収…というループで高速での墓地肥やしを可能にします。
また1回あたりの回収枚数が3枚と多いので、1ターンに複数回唱えて手札に砂漠土地を溜め込み終了ステップに手札制限で砂漠を捨ててユウマでトークン生成…といった芸当も可能。

《未知な領域/Realms Uncharted》

統率者戦禁止の《けちな贈り物》のリメイク。
そりゃ強いに決まってる。

ライブラリーから名前の違う土地4枚を相手に見せ、その中から相手が選んだ2枚を手札へ、残りを墓地に。墓地の土地の枚数を増やすことがメリットとなるこのデッキとの相性は最高。また後半は《世界のるつぼ》系カードで場に戻せるので実質土地4枚をサーチできるようなもの。3マナで4枚サーチならそりゃ強いに決まってますわ。
タイミングにもよりますが選ぶのは基本的に、土地7枚以上なら上陸に似た条件でトークンを生成する《死者の原野》、無色マナしか出せない砂漠からも緑マナが出せるようになる《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》、墓地生物を再利用できる《ラゾテプの採石場》、壌土からの生命とのコンボに使用する《不屈の砂漠》等のサイクリング付き砂漠の4枚でしょうか。

《さらなる速さ/Need for Speed》

こんなよくわからないカードにも価値を見出せるあたり
統率者戦のデッキ構築は奥が深い。

土地を生け贄に生物1体に速攻を付与するエンチャント。砂漠を生け贄にユウマに速攻を付与してトークン生成、更にユウマの攻撃時にも砂漠を生け贄にドローしてトークン生成…と場に出た時と殴る時に誘発するユウマのドロー能力&トークン生成能力と噛み合っています。ただし土地が爆速で失われていく点に注意。
また砂漠を生け贄に適当な生物に速攻付与⇒ユウマでトークン生成⇒生成されたトークンに速攻付与⇒ユウマでトークン生成…と砂漠の数だけ速攻持ちトークンを生成し続けることもでき、一気に奇襲的に攻めかかることも可能。これは土地を大量に消耗するので《見事な再生》等のコンボ後のケア手段を用意してから行った方がいいでしょう。

4.勝利手段

トークンを横並びさせた後に全体強化して相手を物量で押しつぶすのが基本的な勝ち筋になりますが、フィニッシャーとしておススメなのが《宴の結節点、ジェトミア》でしょうか。

ニューカペナの舞台座のボス猫。

とにかくトークンが並ぶデッキなのですべての強化条件を満たすのが容易。すべての強化条件を満たせばユウマが生成する植物トークンならば7/2到達・警戒・トランプル・二段攻撃とすさまじいスペックに様変わり。先述した《さらなる速さ》を使ったコンボを用いれば、速攻持ちトークンを量産し強化して一気に勝負を決めに行くことも可能です。
このデッキはユウマ以外にも《ゼンディカーの報復者》《砂の造物師、ハゼゾン》《硬鎧の大群》といったトークンを大量に生み出すカードが多いためそれらのカードとの相性も良いのが高評価。

横並び戦術を後押しするカードとしてもう1枚おススメなのが《ランブルウィード》です。

西部劇で良く出てくる草の塊のヤツ。

8/8で警戒、到達、トランプル持ち。また場に出た時に自軍全体に+3/+3の修正とトランプルを付与と《踏み荒らし》相当の能力を持ちますが、11マナと非常に重い生物。同じような能力を持ち、より修正値が高くなりやすい《孔蹄のビヒモス》の方が優先されそうですが、こちらは墓地の土地の枚数分コストが軽減されるので終盤は最大軽減で1マナで出すことができます。ユウマのために墓地に土地を溜めやすいこのデッキにとっては、ビヒモスよりもこっちを優先してもいいかも。もちろん両方採用するのもアリ。

5.『モダンホライゾン3』での強化

キーカードの説明も終えたところですが、ここで近日発売の『モダンホライゾン3 統率者デッキ』にて収録が決定している新規カードの中にユウマと抜群の相性を誇るカードが2枚ありましたので、ついでにそちらも紹介しておきましょう。どちらも青緑の「策動する土地」に収録されるカードなので手に入れた方はこのデッキを組んでみるのも面白いかも???

《砂漠の交戦/Desert Warfare》

映っているのはハゼゾンだが、
どう考えてもユウマの方が相性が良い。

ユウマのために生まれたと言っても過言ではないカード、その1。
能力は2つ。1つ目は自ターンの戦闘開始時に砂漠が5枚以上あれば1/1速攻のトークンが砂漠の枚数分生成される誘発能力。2つ目は砂漠がどの領域からでも墓地へ落ちたターンの終了時に、それらすべてを場に戻す誘発能力。
1つ目の能力は特にジェトミアと相性が良く、トークン生成条件を満たしている場合はトークンが最低でも5体は出ているので、その時点で生成される砂漠の民トークンが全て3/1速攻・警戒・トランプルになります。他にも《無形の美徳》等の全体強化と相性が良いため、引ければ一気に攻めに転じることが可能。
また2つ目の能力でユウマで生け贄にした砂漠が場に戻るため、土地の損失を補填してくれます。ユウマでドローしたいけど土地を生け贄にするのもキツい…という場面が多かったので、とてもありがたい能力。切削等で砂漠が落ちれば土地加速にもなるので、ユウマデッキにおいて完璧なサポートカードとも言えます。

《ラゾテプの採石場/Lazotep Quarry》

急に現れたとんでもなく強い砂漠。

ユウマのために生まれたと言っても過言ではないカード、その2。
通常は無色マナしか出ませんが、生物を生け贄に好きな色マナを出せます。
また起動能力で砂漠を生け贄に、墓地の生物を追放してコピーを生成することが出来ます。『破滅の刻』で登場したキーワード能力「永遠」を墓地の好きなクリーチャーで行うような能力ですが、墓地肥やしを積極的に行うこのデッキとの相性は良く、また起動に砂漠を生け贄にする点もユウマのトークン生成のトリガーとなるため無駄がありません。アンタップインの砂漠というだけでもこのデッキでは優秀なので、採用しない理由がありませんね。

6.プレイング指針

<マリガン基準>
《踏査》《迷える探究者、梓》
等の土地を伸ばせるカードをキープできるよう心掛けましょう。タップインの土地が多いので、無理に最速で動こうとすると無理が出ることは念頭に置いておきましょう。

<序盤>
序盤はとにかく土地を伸ばすカードを使って場の土地を増やしていきましょう。もしくは《終わりなき時計》《蟻走感》といった切削カードで墓地を肥やしていきます。

<中盤>
ユウマを着地させドローでキーカードを探しにいきましょう。ドローと引き換えに土地が減っていくので、土地加速カード+《世界のるつぼ》系カードで墓地の土地を戻してリソースを稼ぐよう意識しましょう。

<終盤>
ユウマや他のカードで盤面にトークンが溜まったら《宴の結節点、ジェトミア》《ランブルウィード》といった全体強化で一気に押し込みます。

7.このデッキの長所・短所

<長所>盤面形成能力が非常に高い。統率者税のストレスが少ない。
ユウマ自身のトークン生成能力は切削やサイクリングでも誘発するため、着地すればあっという間にトークンを量産できます。《死者の原野》《フェリダーの撤退》といった他の恒常的なトークン生成手段もあるため、一度全体除去で流された後でも容易に盤面を再構築できるのが強み。
また構築済みデッキレビューの回でも言いましたが、ユウマの墓地の土地の枚数分コストを下げる能力はいわゆる「統率者税」にも適用されるので後半はほぼ3マナでユウマを出し直すことができ、コストが重くなることへのストレスが少ないのは強み。

<短所>立ち上がりが遅い。
砂漠はタップインのものが多く、どうしても序盤の立ち上がりが遅くなりがち。また《踏査》《世界のるつぼ》を置いてからが本番という面があり、ある程度準備が整わないと十全に力が発揮できないという面もあります。
Lv.5~6の卓ならば4~5ターンで即死コンボが飛んでくるようなことも少ないでしょうが、他3人から序盤から袋叩きにされると何もできないまま負けてしまうので、上手く立ち回ることが肝要です。

8.結び

今回はここまでとなりますが、いかがだったでしょうか。

土地を軸にしたギミックを持つ統率者は挙動が独特で、個人的にはどれも結構好みなのでユウマの構築済みデッキを触った時から改造したいと思っていました。今回モダンホライゾン3で新戦力を獲得したので、これは紹介するしかない!と思い記事を書きましたが、本当に発売直前まで引っ張ってしましましたね…ちょっと反省。
でもお陰で割と自信のある出来栄えになったので、興味が湧いた方には是非触ってもらいたいですね。

余談ですが、今回のデッキレシピは構築済みデッキ「砂漠に咲く花」をベースにカードを入れ替えたレシピになっていますが、構築済みデッキの段階から残ったカードは半分の50枚。それだけ購入した段階でコンセプトに沿ったカードがふんだんに採用されているということですね。最近の構築済みデッキの完成度の高さが分かります。すごいぜウィザーズ。

さて次回はついに『モダンホライゾン3』発売後ーーーなのですが、まだまだ『サンダー・ジャンクションの無法者』の伝説のクリーチャーを使ったデッキをやっていく予定です。サンダー・ジャンクションのレジェンドが面白いヤツばっかりなのがいけないんや…!!

では今回はこれまで。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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