【統率者/EDH】サンダー・ジャンクションの無法者 統率者デッキレビューその4「最重要指名手配」
※本記事は全編無料でご覧になれます。
こんばんは。Lapisです。
今回は前回記事の続きで「サンダー・ジャンクションの無法者」の統率者デッキのレビューの4回目、最終回となります。前回記事は以下にリンクを貼っておきますので、興味がある方はそちらも見てみてくださいね。
前回は青黒緑の「重窃盗罪」についての紹介となりましたので、今回の紹介は白黒赤の「最重要指名手配」の紹介となります。
それでは早速始めていきましょう。
1.デッキ紹介
今回紹介するのは赤白黒のデッキ「最重要指名手配」です。
今回はパッケージで表紙になっている《富裕な無法者、オリヴィア/Olivia, Opulent Outlaw》を統率者として話を進めていきます。
詳しいデッキレシピについては、下記の公式サイトの紹介ページをご覧ください。
白・黒・赤のマルドゥカラーのデッキで、基本的にはクリーチャーを展開し全体強化でサポートしながら攻撃していくオーソドックスな勝ち筋を軸としています。勝つための戦略が明確なため初心者でも結構使いやすい構成になっていると思います。
2.注目カード
新規カード
このデッキで新規収録されたカードは以下の10枚。
※統率者デッキ、コレクターブースターからのみ手に入るカードを指します。
再録カード
続いて再録カードの中でも特に統率者と相性の良いもの、他ではあまり再録されていないものを紹介します。
3.デッキの特徴
改めて統率者であるオリヴィアの能力を確認していきましょう。
能力は2つ。1つ目は自分の無法者1体以上が相手にダメージを与えた際に宝物を出す誘発能力。2つ目は宝物2つを生け贄に自分のクリーチャー全てを強化する起動能力。更に飛行と絆魂の2つの常盤木能力を持ちます。
見ての通り攻撃して相手にダメージを与え、生まれた宝物をコストに起動能力を使って全体強化を続けながら殴っていくのが基本戦術となるでしょう。起動能力での全体強化は+1/+1カウンター2つずつとペースが速く、一度起動しただけでも盤面のプレッシャーがかなり大きくなります。
自身が飛行を持つため与ダメージ時の宝物を出す誘発能力を誘発させやすく、絆魂を持つため殴り合いになってもライフには余裕を持って動けることでしょう。
全体強化には宝物が2つ必要になるので、オリヴィアの誘発能力で宝物・トークンを2つ以上生成できるようにするのが理想。そのため飛行や威迫など”ブロックされにくい”能力を持つ無法者を用意できるかが重要となります。このデッキの場合はブロックされない《変わり身ののけ者》、飛行を持つ《霊基体の匪賊》、威迫を持つ《虐殺少女》等が該当するでしょうか。
もちろんそれとは別に直接宝物を生成する手段もあるに越したことはありません。宝物生成の手段も《仲介人、フェイン》《衝動的なこそ泥》など色々と搭載されています。また宝物を活かしたサブギミックとして《金起こし、ヴィハーン》でのアタッカー化、《降り注ぐ富》で呪文への続唱付与なども搭載されており攻撃一辺倒ではないデッキへ仕上がっています。
このようにオリヴィアの能力を中心に相性の良いカードが多く採用されており、そこから相性の良いサブギミックへの展開もできるため攻撃一辺倒ではないゲームを楽しむことができます。しかしあくまで生物を並べて攻撃するという基本の勝ち筋を強く意識して組まれているので、初心者でも扱いやすい部類のデッキと言えるでしょう。
4.デッキの長所・短所
<長所>勝ち筋が明確、シンプルで使いやすい。
クリーチャーを並べて強化し殴る、というシンプルなゲームプランであるため非常に使いやすいのが高評価。シンプルながらもオリヴィアの強化のペースは非常に速いため、対処が遅れた相手のライフをごっそり奪うことができます。
<短所>全体除去を受けた後のリソース回復の手段が少ない。
ある程度手札や盤面のカードを増やせる構成になっているものの、やはり全体除去で生物を一掃されると復帰に時間がかかってしまいます。宝物は使い切らずにある程度とっておきながら戦うなど、全体除去を撃たれた時のためのケアを念頭に置いて戦いましょう。
5.総評
勝ち筋が分かりやすく、ゲームプランを実現するための戦略もきちんと用意されているので、使い勝手はかなり良好。初心者にも使いやすい良いデッキかと思います。ただ色の関係上リソースを稼ぐカードが入れにくいので、このデッキをしばらく使ってから「改造してみたい」と思う人は、その辺りを意識して追加するカードを選べばいいかもしれませんね。
6.強化案
ここからはこのデッキを更に強化したい場合の個人的なおススメカードの紹介です。記事投稿時点でスタンダード使用可能な入手しやすいカード、スタンダード範囲外だがあれば強いカードで分けて数枚ずつ紹介させてもらいますね。
スタンダード使用可能カード
(『イニストラード:真夜中の狩り』~『サンダー・ジャンクションの無法者』)
《笑う者、ジャスパー・フリント/Laughing Jasper Flint》
相手のデッキトップから無法者の数だけ衝動的ドローをする誘発能力持ち。相手から奪った生物も無法者にするためターンを経過するごとに奪えるカードが増えていくので、オリヴィアと同じく横並び戦術にマッチした能力と言えるでしょう。また相手のデッキから生物を奪うことで強化対象が増えオリヴィアの全体強化のバリューも上がります。
《地獄拍車団の統領/Hellspur Posse Boss》
無法者すべてに速攻を付与、さらに場に出た時には傭兵トークンを2体生成。横並び戦術を強力にサポートしてくれます。オリヴィアが速攻を得て殴るだけでも強力ですが、オリヴィアの全体強化で強化される生物の水増しにもなるため、相対的にオリヴィアの起動能力のバリューが上がります。速攻付与カードの中ではかなりこのデッキにマッチした1枚と言えるでしょう。
《気前のいい略取者/Generous Plunderer》
アップキープ毎に対戦相手1人と自分が宝物を得る能力で毎ターン自動で宝物が手に入ります。オリヴィアの起動能力のコストを確保しつつ、自身も無法者なので強化対象になっているのも相性良し。
また攻撃時には防御プレイヤーのアーティファクトの数分ダメージを飛ばす能力があります。自身の能力で与えた宝物も当然カウントしますが、統率者戦はほぼすべてのプレイヤーがアーティファクトを採用しているので、安定してダメージを与えることが出来ます。威迫も持っているので攻撃時にブロックされ難いのもオリヴィアとの相性◎。
スタンダード範囲外のカード
《顔壊しのプロ/Professional Face-Breaker》
オリヴィアと同様に、自分のクリーチャーが相手にダメージを与えると宝物を生成できる誘発能力持ち。宝物を生け贄に衝動的ドローもできるので、疑似手札補充となるのもグッド。自身も威迫持ちで攻撃を通しやすいのでオリヴィアとの相性はかなり良好。惜しむらくはコイツ自身が無法者ではないことか…。
《不気味な雇われ人/Grim Hireling》
こちらもオリヴィアと同じ条件で宝物が生成できますが、生成する宝物が対戦相手1人につき2個。一度の戦闘で最大で宝物が6個生成できます。6個あれば2つを生け贄にして3つでマナを出しオリヴィアの能力を起動できるため非常に強力。しかもこれも無法者なのでオリヴィアの能力を誘発させることもできます。起動能力で相手生物を弱体化させることもできるので、多彩な活躍が期待できます。
《堕落した庄察頭、ロソ/Lotho, Corrupt Shirriff》
各プレイヤーがターン中に2個目の呪文を唱える度に宝物を生成する無法者。統率者戦は4人プレイヤーがいるため予想よりも大量に宝物を獲得できます。宝物を生成する度にライフの損失があるものの、オリヴィアが持つ絆魂である程度補填できるのも高相性。
7.最後に
今回はここまでとなりますが、いかがだったでしょうか。
繰り返しになりますが、オーソドックスな戦術が基本骨子となっているため初心者にも使いやすい良いデッキですので、皆さんも気になったら手に取ってみてはいかがでしょうか。改造のしがいもあるので、初心者以外にもおススメです。
さて、構築済デッキ4個のレビューと銘打ってはみたものの結局発売から4個紹介し終えるまで1カ月も経ってしまいました。楽しみにしている方がいるのかはわかりませんが、投稿が遅くなり申し訳ありません。
構築済みデッキの紹介も終わったし、次回は『サンダー・ジャンクションの無法者』のブースターパック封入のカードを使った統率者デッキの紹介ができればと思います。次回も見てくれると嬉しいです。
では今回はこれまで。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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