数奇な運命の結末は
このアーティスティックにも見える写真(と思っているのは私だけ)。
白いふかふかネットに入った緑色の物体は、お義母さんからいただいたキーツマンゴー。
見るのも聞くのも初めて。
なにやら沖縄で取れた、珍しくて高級なマンゴーらしい。
最初に見た時にどうしてもマンゴーには見えなくて「なに、このでっかい木の実。パパイヤ?」という認識。
先週のお昼頃、私が在宅勤務中なので「お昼休みに持って行くわ〜」とお義母さんがお届けしてくれました。
保冷剤と一緒に渡されたので「これは冷やすものなのか」と冷蔵庫にしまい、仕事が終わってから「あのマンゴー、今まで見たマンゴーと全然違うけど、どうなったら食べ頃なんだろう」とグーグル先生に聞くと「キーツマンゴーは熟しても緑色のままですが、一部が多少黄緑色っぽくなって押してみると表面が少し柔らかくなります」
変化が微妙でわかりにくいな。
「収穫してから10日〜2週間くらいが食べ頃」
あ、マンゴーが入ってた箱に「8/8前後が食べ頃です」って書いた紙も入ってた。
「追熟が必要なマンゴーですので、常温で追熟させる必要があります」
・・・え?冷蔵庫に入れちゃったけど?
急いで冷蔵庫から出して「キーツマンゴー 冷蔵庫」で、グーグル先生に尋ねると「一度冷蔵庫に入れたマンゴーは冷凍障害を起こして追熟しない」というおっかないことを言ってる。
いやあ〜!!!
食べたい!!高級で美味しくて食べたことがないキーツマンゴー!
まさか私の凡ミスで、もう食べられないの?
仕事から帰ってきた旦那さんに「どうしよう。マンゴー、冷蔵庫に入れちゃったんだけど、ダメだったみたい。追熟しないでカッチカチのまま、このマンゴーは朽ち果てていくのかなぁ」とベコンベコンに凹みながら話すと「大丈夫だよ。明日から日中、新聞紙でも引いてベランダに置いておけば?あったかいの思い出して熟すよ」
この言葉、神がかってない?
私、めちゃくちゃ感動して「うん!そうする!そうだよね。このキーツマンゴー、沖縄で育ったから、室温じゃなくて今の外の気温なら忘れていた追熟を思い出すかも知れないね!」
次の日の朝から、いそいそとその辺にあった冊子にキーツマンゴーを乗せて、夕方まで毎日、日光浴をさせました(夜はしまう)。
実は8/8はちょっと実家に行くことになっていて「フルーツだーいすき!なかでも一番はマンゴーかな?」という母と一緒にみんなでこのキーツマンゴーを食べようと思っていたのです。
が、8/8の朝の時点で、いただいた時(4日前)と、ほぼ見た目も硬さも変わっていない感じ。
「やっぱり・・・追熟しなかったのかなぁ」
不安になりましたが、とりあえず実家に持って行き、マンゴーの第一人者の母に事情を話すと「うーん。まだ食べ頃ではなさそうだよね。じゃあ、このまま部屋に飾っておいて、少し柔らかくなったら食べるね」
私も食べたかったけど「旦那さんと私」と「父と母」だったら、どう考えても「父と母」の方がマンゴーを消費できるので、その後のキーツマンゴーを託して帰りました。
今朝、母からLINE。
「おはよう朝マンゴーだ」
わあっ!よく見るダイス状にカットされた華やかな「花咲カット」に、タッパーのは保存用?ヨーグルトにも入ってる!
「マンゴーの、種周りまで齧った。甘いー」
うはは!わかる、わかる。
マンゴー、種の周りに付いている実をガジガジ齧るよね〜。
ちょっと繊維っぽいけど、美味しいんだ。
沖縄で育ったキーツマンゴーは、飛行機に乗ったり、車に乗ったり、途中、冷蔵庫に入れられたり、ベランダに出されたりしながら、最後は美味しく食べてもらえましたとさ。
めでたし、めでたし。