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アレ

昨日、仕事でやっつけられてお疲れだった旦那さん。

帰りのLINEで「今日はどこかに食べに行く?」と聞いてきた。

いつもより早かったし、もし、私がまだ夕飯を作り始めていなかったら「行く、行く〜!」と飛び付いたかも知れないけれど、すでに2品作っており、3品目を作ろうとしているところだった。

「今日はつまみを作ってるから、うちで飲もう」

旦那さんは外で飲みたかったのかも知れない。

「じゃあ、明日はどこかに食べに行こうか?」

外に食べに行くのは、もちろんうれしい。

しかし。

「明日はアレを作るよ」

旦那さんの目が輝いた。

「アレ!?アレを作ってくれるの!?」

「アレ」とは、リュウジお兄さんのレシピ「至高の水炊き」のことで、うちではなぜか「アレ」と呼んでいる。

とてつもなく濃厚で、うっとりするくらいおいしい。

そのため、お酒が進みまくってしまい、次の日、使い物にならないため、休前日に作らないといけない。

作るのが大変な訳ではないけれど、食べるためにはきちんと事前に計画を立てないとダメな、魅力的すぎて、身を持ち崩す、みたいな素敵な食べ物なのだ。

手羽先も手羽元も肉が骨からスルッと外れてホロッホロ。

コラーゲン爆弾。

スープは天下一品のこってりスープのごとく、ポタージュのよう。

そのスープを日本酒で割って飲むと・・・はい、極楽浄土。

身体ポッカポカ。

最後に残ったスープに水を足して、棒ラーメンで〆る。

完璧な布陣。


土曜出勤の旦那さんから、帰るLINEがきた。

「アレを作って待ってるよ」と返信すると「アレを楽しみに帰ります!」

さっきまで冷たい雨?みぞれ?が降っていたから、最高のアレ日和。

さぁ、一緒にアレを食べよう。

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