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【GODAIグループ90年の歩み】⑤事業多様化と基盤強化で視線は次の100年へ(前編)

GODAI note編集部です。

GODAIグループの90年の歴史を、現会長の佐藤武昌が振り返る【GODAIグループ 90年の歩み】シリーズ。全5回の最終回となる今回は、2010年代から今日にいたる歩みを前編・後編に分けて振り返ります。

2010年代は、拡大しつつある組織の基盤強化に注力するとともに、時代の変化をとらえた新たなチャレンジに踏み出した10年間でもあります。今日では全国に展開しているキッズプログラム「ゴールデンキッズ」、東京初出店となった「GODAI亀戸」、添田豪選手との所属契約、スポル品川大井町・インドアテニスコート……テニススクールの枠を超えたさまざまな事業に取り組みました。

(※以降は、佐藤会長の視点で話を進めます)

グループの基盤づくりに取り組む

2000年からの10年間で、横浜テクノオート専門学校は15人から28人、スポーツ部門は22人から75人へと社員数が大きく増加。グループの規模は大きく拡大しましたが、一方でグループ内の意思疎通が図りにくくなり、マネジメントやお客さまへのサービス面での課題がみえてきました。

そこで、この2010年代では佐藤健一郎副理事長(当時)を中心に、組織のマネジメント体制やサービスの品質を見直すことに重きを置きました。16年には、スポーツ事業部門を「スポーツ健康事業部」、横浜テクノオート専門学校と神奈川ドライビングスクール(KDS)を「自動車教育事業部」とし、各事業部とグループ全体の経営理念を策定しました。

<GODAIグループ 経営理念>
私たちは現状に満足せずあくなき挑戦を続けることで、新たな価値の創造を行い、「Delight Life(活き活きと輝ける生活)」の実現に貢献していきます。

<スポーツ健康事業部 経営理念>
スポーツビジネスの創造により「スポーツ文化の育成・普及・発展」を進め、すべての世代の人の健幸生活の実現と地域貢献に寄与していきます。

その上で、スポーツ健康事業部には社員研修を企画・運営するチーム「GODAIアカデミー」を発足。新人からマネジメント層まで人財育成の社内体制を構築しました。

社員研修プログラムを企画・運営するチーム「GODAIアカデミー」。研修プログラムの企画から講師まですべて内製化で社員自らが行っている(2015年~)

ゴールデンキッズ、産声を上げる

スポーツ健康事業部では、2008年頃からテニススクール、ゴルフスクールに続く新規事業の検討を進めていました。その中で、高島友幸企画営業部室長(当時)が、十種競技の選手だった経験をもとに子どもの運動神経向上スクール「ゴールデンキッズ」(GK)を考案。子どもの運動神経が最も発達するゴールデンエイジ期に、運動神経の主要な3つのスキル(陸上競技系スキル、球技系スキル、ダンス系の動作を模倣するスキル)を総合的に高める独自のプログラムです。

GODAI港北に「ゴールデンキッズ」のクラスを開設(2010年)

10年5月、「GODAI港北」の半面コートでクラスを開設したところ、予定していたクラス分の定員を上回る75人もの生徒が集まり、すぐにクラスを増設するほどの人気プログラムになりました。

14年には、横浜市営地下鉄・センター南駅構内にGK専用スタジオを備えた「G-style」(現・GODAIセンター南)を開設。他にもベーカリーショップ「こだわりパン工房mogumogu」、美と健康がコンセプトのスタジオ「SPORTS SARADA」、GKから発展したダンススクール「GODAI DANCE STUDIO」など、G-Styleはスポーツと健康を軸に多角的な事業を展開するユニークな施設となりました。(※「こだわりパン工房mogumogu」は2022年3月に閉店)

また、GK事業のノウハウを自社スクールだけでなくフランチャイズ展開。今日では全国16店舗に導入いただいています(22年1月現在)。18年には上海の企業にも導入、初の海外進出を果たしました。

中国・上海のキッズスクールにゴールデンキッズのプログラムを導入(2018年)

GODAI亀戸で東京初進出を果たす

2013年、長年親しまれた「横浜テニスカレッジ(ゴルフアカデミー)」から「GODAIテニスカレッジ(同)」へと名称変更。さらに16年にはテニス、ゴルフ、ゴールデンキッズの各スクールを一つの施設で提供する「館」との思いを込め、「テニスカレッジ」「ゴルフアカデミー」の名称を廃止。「GODAI○○(支店名)」の呼称に統一しました。

15年には、念願の東京初出店となる「GODAI亀戸」を開業しました。これまでの港北、船橋ではオープニングスタッフを新規採用で揃えていましたが、亀戸のオープンに際しては開業の半年前から既存のスタッフでプロジェクトチームを発足。00年代にGODAIに加わった佐竹君仁支配人、石﨑勇太副支配人(当時)ら若手社員をリーダーに、各支店からエース級のコーチ・フロント陣を集め、半年前から社員研修などの準備に専念させました。そのくらい東京初進出のスクールを成功させたいとの思いが強かったのです。

「GODAI亀戸」で東京初出店を果たす(2015年)

テニススクール激戦区の江東区とあって、オープン当初こそ苦戦したものの、徐々にお客さまの支持を獲得。今では約2,800人(21年12月末現在)が利用するスポーツスクールへと成長しました。

世界の舞台にも「GODAI」の名が!

スポーツ健康事業部の中核を担うテニス部門においては、テニススクールの枠を超えたさまざまな事業を展開していきました。

2014年、日本を代表するプロテニスプレーヤー・添田豪選手と所属契約を締結。石﨑勇太・GODAI白楽支配人とジュニア時代から親交があり、実現に到りました。

プロテニスプレーヤー・添田豪選手を長年にわたりサポート(2014年~)

また、20年にはダブルスの世界トップランカーであるマクラクラン勉選手とパッチ契約を締結。彼らがグランドスラムやデビスカップといった世界最高峰の舞台で「GODAI」のマークを付けて活躍してくれています。
17年には、米・フロリダのIMGアカデミーと日本での代理店契約を締結。名だたるトッププレーヤーを輩出する同アカデミーの、日本のテニススクールでは初の正規代理店となりました。

IMGアカデミーとの正規代理店として、ユースキャンプを開催(2017年~)

東京にテニスのメッカが誕生! 「スポル品川大井町」

18年には、東京・大井町に3年間の期限付きでオープンしたスポーツアミューズメント施設「スポル品川大井町」内でのレンタルテニスコート事業に挑戦。テニス界のレジェンド・伊達公子さんプロデュースの本格仕様のハードコートで、一般の方だけでなくプロ選手やYouTuberも利用する人気コートとして多くの方にご利用いただきました。惜しまれつつ21年8月に閉館しましたが、レンタルコートという新たなビジネスの可能性を示してくれました。

東京・大井町の「スポル品川大井町」にレンタルテニスコートを開設(2017年~2021年)

他にも、全国選抜高校テニス大会や全日本学生テニス選手権大会への協賛など、GODAIのフィールドはテニススクールから日本テニス界全体へと大きく広がっていきました。

全日本学生テニス選手権大会(インカレ)をはじめ学生テニス大会に協賛(2018年~)

1975年、反町公園で「なんとなく直感で」始めたテニススクールが、40年あまりの歳月を経て、大きな広がりを見せていることに、深い感慨をおぼえています。

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