Twitterの移行先? Threads について簡単に解説 【正式サービス開始】
【Threads】 について
Twitter移行先の本命級と話題の Threads
先に結論から言うと、現在の仕様ではTwitterの代替サービスにはなり得ません。まったくの別モノと思った方が良いです
公式サイト上で、日本時間で7月6日午後11時に向けてカウントダウンタイマーが発動していましたが、大幅前倒しになったようで既にサービスが始まっています。
Threads 公式サイト
公式サイトは非常にシンプル。
パソコンのWEBブラウザで表示すると右下にQRコードが表示されます。QRコードをスマホで読み込んでみると、iPhone は App Store 、 Android は Google Play のダウンロードページが表示されます。
iPhone、Android で公式サイトを見ると、それぞれダウンロードページに案内されます。
アプリを利用するためにはインスタグラムのアカウントが必要です。そして現時点では Threads専用アカウント は存在しません。インスタのアカウント未所持の方が Threads を始めるためには、まずインスタのアカウント作成から始める必要があります。
サービスが利用できる iPhone はサービス開始時点で iOS14.0 以上。機種で言うと iPhone6s 以降の機種に対応しています。Android は Android 9 以上。iPhoneはともかく、AndroidはOSのバージョンの関係で利用できない機種がまだ多少ありそうです。あと年齢制限があり、12歳以上が利用できるとのこと (iOS、Android OS 共通)
気になるのは、アプリ紹介ページの下側にある「ユーザに関連付けられたデータ」(iPhone版)の中身が多種多様に及ぶこと。Androidでも確認しましたが、ほぼ似たような感じです。ありとあらゆる個人情報を(個人を特定しない状態で)アプリが取得するので、そこが気になる方は利用を控えた方が良いのは間違いありません。
手持ちのスマホに空きがあれば、メインで利用しているスマホとは別に、他者の連絡先を一切登録していない2台目のスマホにアプリを入れて、アカウントも新たに取得して
「メインで活動しているアカウントとは全くの別人としてアプリを使ってみる」
のもひとつの手段だと思います。これなら知人にアカウントバレするリスクがかなり低減されます。これでしばらく様子を見て大丈夫そうなら、メインスマホの本アカウントで本格的に利用するのも良いと思います。ただし、メインスマホでアプリを利用すると、自分の携帯電話番号と連絡先を利用して知人にアカウントがバレるリスクは常にあることは意識しておくことが重要です。
【実際に使ってみた】
自分はインスタの仕様を知らないので、Twitterとの比較になります。ちなみにTwitterの利用歴は現在のアカウントでは10年ですが、Twitterサービス開始直後からそれなりに利用しています。
特徴
・ホーム画面では全く知らない人のメッセージがガンガン流れてきて、フォローしている人のみメッセージだけを確認することができません
流れてくるメッセージが興味ある内容が多めならば100歩譲って我慢できなくもありませんが、単に「多くの人が注目しているメッセージ」が優先的に表示されるだけなのでメッセージを読むメリットもありません。「見知らぬ誰かが上げた写真をただ眺めるだけ」という使い方を想定しているようで、文字情報主体のTwitterとは性質がまるで違います。
・メッセージの検索ができません
利用者の検索はできますが、メッセージの検索はできません。つまりTwitterで日常的に行われている、テレビやラジオ番組の「番組の感想はハッシュタグを付けてTwitterに投稿お願いします」という手段が使えません (ハッシュタグの検索ができないので、番組側が感想を知る術がありません)
一部のラジオ番組ではもはやTwitterの感想が番組の話題作りの一つになるほど浸透しているので、現状ではTwitterの代替サービスには絶対になりません。
・発信したメッセージを読まれるのは至難の業
1番目の特徴でも書いてある通り、フォロワーですらも発信メッセージを確認するのが至難の業という状況なので、Threads 以外のSNSでガンガン宣伝するなど(本末転倒)しない限り、Threads で何か発言してもフォロワー含めて誰にも読まれずスルーされる可能性が高いです。既に上手く運用できている人はそもそも Threads を使う必要なく、インスタでじゅうぶんな人たちなのですが、そういう人たちがガンガン Threads のホーム画面に現れます。実際、インスタで既に一定の地位を確保している人が Threads を絶賛している印象を強く感じます。あと、個人的に利用者の性質が似ていると思う、ここ note も結構 Threads と相性が良いように感じています (対して、note と Twitter とは相性が悪い印象があります)
【Twitter と Threads の違い】をざっくりと
Twitter とにかく世の中の不平不満や批判をぶちまける。自分にとって気に入らないことを発信してストレスを発散、拡散する場所 (陰)
Threads 日常的な写真にシャレた一言コメントを添えて発信する場所 (陽)
……ざっくりしすぎてますか。でも自分の実感としては本当にこんな感じです。結果的にどちらにいても居づらい、もっとお気楽に楽しいことを簡単に共有できるSNSが登場することを願ってやみません。ただこの先 Threads がもっと柔軟な仕様になればTwitterの移行先の有力な候補になる可能性はあります。
以上です。表題の通り、Twitterからの移行先の一つとして Threads を検討している、という方に向けて Threads の現状を解説しました。全体的に Threads のダメなところ紹介という感じになってしまってますが、Twitterの移行先として使えるのか?という視点での解説なので、結果的にこんな感じの紹介になりました。掲載した情報が少しでもお役に立てれば幸いです。今後何か動きがあれば随時内容更新します。
おまけ 正式サービス開始から数日経過して……
当方の予想通り、「キラキラ系Threads、ギトギト系Twitter」で棲み分けされているようです。現状 Threads ではフォローしてもそのフォローした人の発言だけを見ることはできないのであまりフォローの意味を成さないのですが、とにかく「繋がり」を重視するインスタ・フェイスブックの仕様がそのまま Threads にも継承されている印象です。そしてそういうのを好む人が Threads を絶賛し、そういう方向性を望まない人が Threads を批判的に見ているように感じます。ちなみに当方はそのどちらでもない (自分でも認める) かなり特異な使い方をしているので、現状どちらも居心地が悪いのは上にも書いてある通りです。それを思うと自分の一番の居住場所はいわゆる「匿名掲示板」だと思うかもしれませんが、あの独特な空気感こそ自分が最もニガテとするところなので例え匿名でも関わりたくない場所です (大昔は自分も参加していましたが今はもうムリ)