東証、今日から新たな3市場スタート
みなさんこんばんわ。
昨日からの冷たい雨が降り続いていますが、明日からは気温も例年並みに戻り、天気の良い日が続くようです。
寒暖差が激しすぎて体調崩している方もいるではないでしょうか。
この時期はどうしても三寒四温の言葉どおり、このようなアップダウンがありますね。
桜もスッカリ葉桜になっています。
さて、本日から東京証券取引所は生まれ変わってスタートしています。
東証一部などが廃止されて
・Prime
・Standard
・Growth
という3つの市場になりました。
これまであった
・東証一部
・東証二部
・マザーズ
・ジャスダック
を廃止しました。
東証にはこれまで4つの市場があり、東証1部には2177社、2部には475社、マザーズには432社、ジャスダックには686社が上場していました。
プライム市場は、より高い成長だけでなく企業統治の面でも高い水準が求められ、“世界で競争できる”企業を集めているそうです。
1部から8割を超える1839社が移行しています。
スタンダード市場は、プライムと比べ時価総額などは大きくないものの“着実な成長が期待できる”企業が集められています。
1部から330社ほどが移り、4つの市場から1466社が移行しています。
グロース市場は、高い成長が期待できるものの実績などが乏しく比較的リスクが高いとされる、いわば“新興企業向け”という位置づけです。
マザーズとジャスダックから465社が移行し、4日付けで1社が新たに上場します。
ちなみに1部上場企業でも、プライム市場の上場基準を満たしながらあえてスタンダード市場への移行を選択した企業もあります。
世界的な大企業も上場するプライム市場の中では、会社の規模が比較的小さいため投資家から注目されないのではないかという懸念をもった企業やプライム市場と比べて上場の基準が緩やかなスタンダード市場のほうが大胆な投資などを実行でき、会社の成長につながると判断したりしてのことだそうです。
また、逆に上場基準を満たしていないものの経過措置を活用してプライム市場へ移行した企業もあります。
基準達成に向けた取り組みを強化する動きが出ています。
市場に流通する株式の時価総額は100億円以上とするプライム市場の上場基準を満たしていない一部上場企業が、Prime市場であれば幅広い投資家から資金を調達できるなどのメリットがあると考え、経過措置を活用してプライム市場に移行することを決めたりしています。
そういう企業では、IR部門を新設したりとこれまで取り組んでいなかった企業価値を発信していくことにも注力していくそうです。
IRの必要性とか価値って、企業の置かれている社会的意義とか規模とか状態によりますからね。
ちなみに東証がこのような改革を行った背景は何かというと、その存在価値をあげていく必要性に迫られているからです。
国際取引所連合によると、上場企業の発行する株式数と株価を掛け合わせた取引所全体の時価総額は、ことし2月末時点で東証が約6兆1000億ドル。
これに対して、世界トップのニューヨーク証券取引所は約26兆1000億ドルで大きな差がついています。
また中国経済の発展とともに、その勢いを増している上海の取引所は約7兆8000億ドルで東証をすでに上回っています。
また、いろいろと問題は抱えているものの香港の取引所は約5兆2000億ドルと、アジアの市場にも追い上げられる形になっています。
様々なところで日本の価値や評価が揺れているわけです。
ここからの国の運営は、一流国に踏みとどまれるか二流国、三流国へ転落するのかを決める大事な時期だと思います。
とにかく生産性の低い日本企業の現状は、けっこう大きな課題だなと思っています。
人材開発への企業投資や、社会に出る前の学校教育の問題など様々な要因で発生しているように思うので、これこそ政治課題だと思うのですが、なかなか選挙などでは争点にすらならずになんだかなーと思っています。