お子さんにオススメ!任天堂SWITCHでプログラム学習しよう!
2021年6月11日に任天堂から発売された「ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング」というゲームソフトについて、今回は取り上げたいと思います。
なぜ取り上げるかというと、商品ネーミングの秘密 ~ネーミングで売上は劇的に変わる~で書きました商品ネーミングとして秀逸であること。
次に10数年前から言われているゲーミフィケーションをうまく体現していることです。
本作はプログラミングが学習指導要領で必修化されたことも見据えて制作されていることは間違いと思うのですが、なんと小学校一年生でも楽しく遊べることをConceptとして、発売からユーザーテストを繰り返し実際に一年生でも遊べることを実現しているというのです。
私もプレイをしましたが、確かにそれは実現されているように感じました。
ではどのようにそれを実現しているのか?
①対象である子供が興味を持つものを作ることを目的にしていること
なりたい職業上位のゲームクリエイターになるためにどんな勉強が必要なのか?で書きましたが、まさにコアターゲットとしている小学生の憧れの職業であるゲーム制作が体験できることをテーマとし、ネーミングにも含めていることです。
②使用者は子供ですが、購入決定権限を持つ親御さんへもリーチする製品であること
プログラミング学習が必修化されるというタイミングで、そのプログラミングを楽しく学べるソフトであるというコンセプトは、親御さんにも間違いなく刺さる点です。
しかも価格設定がダウンロード版では2,980円とお手頃になっています。
以外と知らない消費者(ターゲットユーザー)は1人とは限らない話で書いたことも意識的に達成しています。
③楽しく学べるように設計、設定されている内容となっていること
プログラミング学習を抵抗感なく、挫折せずに楽しみながら小学生でも学べるようにプログラムの関数的なものを擬人化し、興味関心、注意を引くようにしています。
キャラクター性を与えたノードンたちが、操作や使い方、作り方をわかりやすく(タッチ操作で直感的に)ガイドしています。
ガイドに沿ってプログラムをし、実際のゲーム画面ですぐに操作して確認するという実行と確認ということを繰り返すというシーケンスで進むことで、一つずつつの機能を理解していくという、目標と達成感の設計(レベルデザイン)にしていることで脱落者が出ないように作られています。
そして一つのゲームを作り終えるとチェックポイントが用意されており、そこではガイドなしに、学んだことを自力で作ることで理解の確認をするようになっています。
このような一連のサイクルを繰り返すことで、その組み合わせによりできることを学び、様々なゲームを作り上げていくことでいつのまにか、徐々に扱える関数の数が増えていき、プログラムで大切な論理的思考力を身に着けていくことができるようになっています。
Nintendo Switch本体と格安の本作さえあれば、小学校のプログラミング教育は十分だと思います。条件分岐などの関数はありませんが、工夫次第では複雑なゲームを作ることも可能ですし、入門編としては十分すぎるほどの内容です。
今後主流となると言われているノーコード開発を学ぶのにも最適です。
高額なプログラミング教材などを買い与える前に、本作から取り入れてみることをオススメします!
夏休みに子供に与えてみるのにも良いと思います。
また、制作したプログラム作品は、世界中の人たちとシェアできる機能も入っており、他人の作ったプログラムを見ることで、「こんな風に作ったらあんなことができるのか!」といった発見があり、知識交換による発展の機会まで提供しています。
いずれは小学生からも凄腕の職人が出てきて、とんでもない作品を作るのではないかと楽しみにしています。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!