(39日目) コトバという伝書鳩
最近「あれ?思い出せないなぁ」って台詞をよく聞く気がする。
ある程度お年を召した方なら、まぁ年でしょう(笑)なんて言えるのだが、若い人だって多い気がする。
なんて思っていたらすれ違った女子高生が「あれ?なんだっけ?あれ?あれだよー!あー思い出せないっ」「やばくね?えー若年性なんちゃらじゃね?きゃはは」 ・・・
なんちゃらが比較的身近になりつつある僕には結構ひやっとする会話。
いやー、若いっていいなぁ。勢いと無知と無謀。そしてなんでも取り合えず笑い飛ばせる元気。そのままぐんぐん空まで駆け上がってほしい。
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あるとき、セミナーでお世話になっている博学の先生にきいた事がある。
「なぜあなたはこんなにも知識があり、しかもその知識をよどみなく話すことができるのですか?」と。
答えは意外なものだった。
「僕、ぜんぜん記憶力はよくないですよ。これ、コツがあるんです。入れたらすぐに出すんですよ。とにかく出す。それだけ」
もちろんこの方の記憶力が人より劣っていることは確実にないが、そういえば昔誰かから、「勉強したことを人に教えたら記憶の定着率が上がる」という話を聴いた事がある。
そうか。入れた知識をただ入れておくだけではなくて、どんどん出すことが重要なのか。
ということは、会話ができる友達がいっぱいいるほうがよいということになる。知識が共有できて、お互い記憶の定着にもつながってまさにWIN-WINだ。
面白いことを学んだら、その知識を篭らせず、自由に世の中に羽ばたかせてあげる。
コトバが伝書鳩のように誰かの空から空へ自由に羽ばたくイメージはとてもすがすがしい。