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【CHC】CHCのTDL ②

※ サムネイルは, sportsmax.tvと、mlb.com より引用しておりますが、商用的意図は全くございません。


現地時間8月1日、今度はCHCとNYYで1対1のトレードが成立しました。

CHCは、昨年デビューした遅咲きの新星右腕リリーバー、Scott Effrossを放出し、対価として、NYY傘下7位(MLB Pipeline 参照)のHayden Wesneskiを獲得しました。


◼️ トレード所感

CHC側からの感想で言えば、まず、「えぇ.. エフロスを放出しちゃうんかよー」と言う感想です。
なぜなら、チームにとって唯一無二のサイドハンドの変速右腕で、セットアッパーもクローザーも、時には敗戦処理すらもできる抜群の使い勝手の良さ、昨年デビューしたばかりということもあり、FAは2027年のオフ。
後5年半もコントローラブルな点、マイナーオプションも現時点であと3つ残っていて、ロースター調整などにもうってつけな抜群の汎用性を備えており、TDLで多くのリリーフを失ったCHCが、空いたクローザーポジションに絶対的地位として確立してくれるものだと思っていたからです。

しかし、NYY傘下のトッププロスペクトであり、かつ完成度の高いWesneskiを引っ張り出せた点はまあ良かったのでは。(もう1人くらい貰えなかったか?というのは正直なところ。)


◼️ トレードの両チームの思惑

NYY側で見れば、既存ブルペンのメンバーのうち、Michael Kingは右肘骨折で60IL入り。Aroldis Chapman は、防御率もFIPも4以上と不安定な成績、変則リリーフとして期待されていたMiguel Castroも右肩の重度のハリで60IL入りなどと、故障離脱や不安定な成績のリリーフの影響で、リリーフの補強は少なからず必要であったと思われます。

CHC側で見れば、対価としてもらうなら、プロスペクトが欲しかったのは容易に想像できる。その中で、野手のプロスペクトは、昨年の大規模TDLなどによって以前よりかは潤沢になってきており、どちらかといえば、投手のプロスペクトを補充したかったところで、マイナーでメキメキと力をつけてきたWesneskiは非常に魅力的なパッケージと言えるでしょう。

◼️ Hayden Wesneski

Hayden Wesneski (MiLB.comより)


Hayden Wesneskiは、2019年のドラフトにて、NYYより6巡目(全体195位)で指名を受けた先発右腕。(筆者とタメじゃん!)

昨季は、NYY傘下A+級 Hudson Valleyで7試合(36.1イニング)に先発し、ERA1.49K/9=11.64BB/9=2.23WHIP0.90FIP=2.72などと抜群の投球を披露し、昨季中に一気に、A+→AA→AAAまで昇格してきました。

最速98mph、平均でも90mph後半の4シームを軸に、傘下屈指の威力とキレを備えるハードスライダー、チェンジアップのコンビネーション。

懸念されるコマンドも、昨季平均でBB/9=2.90、今季も2.81などと纏まっている印象。

先発での登板機会が主で、CHCでもおそらく先発ローテーションの一角としての台頭が期待されてると思いますが、仮にそういう起用でなかったとしても、ロングで使ってみるとか、適材適所で使えるポテンシャルがありそうで、非常に面白そうな選手だと感じます。

投球動画を見させてもらっていても、非常に完成度が高く、今のCHCであれば、今シーズン中にもコールアップが見込めるのではと考えています。(むしろ、今年ルール5ドラフトの対象なので、コールアップさせてほしい。)

とにかく、ロマンしか感じません。
Effrossを放出してまで、獲得できてよかったと思えるような活躍を期待しています!


◼️ 今後のトレードの展望

今年のTDLは、日本時間の3日午前7時まで(確か)
なので、あと24時間もありません。

CHCは、数多くのトレード候補を抱えているものの、ここまで成立したのは、リリーフの1-1トレード2件のみ。

現在も、ギリギリまで熱心に交渉をおこなっていることが容易に想像できます。おそらく駆け込みでの怒涛のトレード成立となるのでしょう。


どんな選手が、Welcome to Chicagoとなるのか。
どんな選手が、Good Luckとなるのか。
ここからあと数時間、一時たりとも目が離せません。

Masato

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