【CHC】小熊戦闘記2023 〜 4月 〜
現地時間3月30日に開幕したMLBの2023年シーズンもはや30試合弱を消化し、今年もこのレポートの時期となりました。
どうもお久しぶりです。小熊戦闘記の2023年版がスタートです。
総額$310M (JPYでおよそ409億円)の超大金を使ってコンテンドへ向けた大型補強を敢行したCHCの2023年のスタートダッシュはどうだったのか振り返っていきましょう!
◾️ 4月試合結果
開幕からの1ヶ月はなんとか貯金1、勝率5割越えで持ち堪えることができました。
インターリーグの3カードも、しっかりとカード勝ち越し、OAK戦はスイープを決めることができました。
ただ一方で、15・20日のLAD戦、26日のSD戦など、本来なら勝てた試合も数試合落としており、ここは非常に勿体なかったなと感じました。
相変わらず苦手としているMIA戦は今回も1回も勝てずに終了。全て1点差でのゲームであったことから投手力が勝敗を左右し、課題が出た結果となりました。
4月の最初の週はイサシキさんのレポートがありますので、こちらもぜひご覧ください。
◾️ 4月のBest Game
★ 4月21日 (日本時間22日)
vs LAD @Wrigley Field
CHC 13 - 0 LAD ⚪️
この日の試合は打線が大爆発。まずは幸先よく鈴木誠也さんのダブルで先制。
2回にはNico Hoernerのタイムリーで追加点を挙げると、3回にはBellingerの5号ソロ、Manciniの2号ソロのBack to Backで2点を追加。
さらに勢いは止まらず、5回にはWisdomの9号3ラン、Manciniのタイムリー、Nico Hoernerの今季初アーチで12点。6回にはまたしてもManciniのタイムリーで13得点。
投げては先発のDrew Smylyが8回途中まで完全試合投球を披露。93球とファンも行けるぞ! 思っていた先頭のDavid Peraltaへの2球目。ボテボテのピッチャーゴロで幸先よく1アウト。かと思いきや、同じく処理を試みていたキャッチャーのYan Gomesと衝突。記録は内野安打となり、完全試合、ノーヒッターをあと6アウトのところで逃してしまいました。(でもこれは全く責められないプレー。このSmylyの表情がなんとも言えぬ。。)
その後、Miguel Vargas、James Outmanを打ち取ったところで交代。魂のこもった103球でした。
ダグアウトへ引き上げる際、スタンドからはスタンディングオベーションが巻き起こりました。
この試合のSmylyは本当に凄かった。
その後は、2番手のJeremiah Estradaが完璧に締めてゲームセット。
完璧かつ見所しかなかった素晴らしいゲームでした。
◾️ Monthly MVP
Pitching MVP : Justin Steele (LHP)
投手はJustin Steeleを選出。ここはほぼ迷いは少なかったですね。ローテの2番手投手としてここまで安定感のある投球を続け、今日の登板までで13試合連続での自責点2以下を記録し、近代のCHCの投手の中では、あのJake Arrietaに次ぐ3番目に長い記録となっています。(1位はJack Taylorの15試合(1902))
基本的には、平均92mphの4シームが60%、スライダーが35.5%とほぼこの2ピッチスタイルですが、先発として申し分なしの成績をマークしています。
5月以降もどのような投球を披露してくれるのか注目です。
Batting MVP : Nico Hoerner (2B)
打者では我らのNico Hoernerを選出。開幕から全試合1番でフル出場し、↑のようなリードオフマンとしては完璧すぎるスタッツをマークしています。これぞエクステンションパワー。
今シーズンのNicoはとにかくなんとしてでもバットに当てようという粘り強いアプローチの印象で、119打席に立って三振がわずか12。K%=7.3、Whiff%=13.7とかなり優秀な数値です。(速球のWhiffはわずか2.9%)
盗塁も塁に出たら積極的に仕掛けようという姿勢がみえ、ここまで10個成功。
ここまで打って走って守ってチームに欠かせないリードオフマンの活躍を見せ、開幕からエンジン全開のNico。5月以降もどのような活躍を見せてくれるか注目です。(ケガだけはホントに気をつけてね。。)
◾️ Monthly MIP
MIP : Cody Bellinger (OF)
MIP (最も印象に残ったプレイヤー)の4月度はCody Bellingerを選出。
ここまで24試合に出場(父性リスト入りの離脱期間あり。)し、打率.297/7HR/18RBI/4盗塁/.371/.604/OPS.975 とLAD時代の晩年は故障の影響で思った通りのパフォーマンスを見せられていなかった中、2019年のMVP時代を思い出させるような活躍を披露しています。
今年のBellingerを見ていて印象にあるのは、ボール球をきっちり見逃す選球眼が改善され、三振が減ったことですね。
Whiff%もここまで21.9とキャリアで1番良い数字を残していますし、昨年クルックルだったoffspeedとbreakingballの対応も、前者は34.5→24.5%、後者は31.3%→8.3%と劇的に改善されており、今年から新しくトップチームの打撃コーチに就任したDustin Kellyコーチとアプローチに関して見直した可能性もあるかもしれませんね。
まだ開幕から1ヶ月ですので浮き足立つのは時期尚早ですが、より進化した彼の姿を見られるかもしれません。
特に、17日のOAK戦で見せたキャリア初の1試合5安打はお見事でした。
◾️ ロスター関連
◾️ 5月の展望
5月はインターリーグ3つを含む強豪揃いのカードですね。CHCが苦手としているMIA戦、月末には今シーズン波に乗りまくっているTB戦などタフすぎるカードが続きます。
WSHやCINのカードは特に無駄なところで勝ち星を落とすことのないようにしていきたいところです。
◾️ Professorが復帰間近
我らのProfessor、Kyle Hendricksが、肩の手術による長いリハビリを経て、ようやく日本時間の4月28日のLouisville戦で先発登板をしました。
結果としては、2回途中6失点と万全な状態とはまだ程遠い様子。しかし、しっかりと三振も取れてはいましたし、徐々にゲームで感覚を取り戻し、近い将来またリグレーのマウンドに戻ってきてくれることを期待したいです。
〜 Masato 〜