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自己紹介「独立前」

前回のつづき…

独立を意識し始めたデザイナー後藤。


29歳、3度の転職3社目のデザイン会社。
会社のレベル的にも制作物的にも着実にステップアップ。

独立前最後の会社は、某大手鉄道会社のパンフレットやポスターを手がける会社で、とにかく忙しかった。終電で帰れれば早い方で、朝5時の始発で家に帰り、シャワーを浴びて7時に子供を保育所へ送り、8時には電車に乗り9時に出社という日も度々あり、精神&体力をすり減らしていた時期。

残業当たり前という考えの上司とは対立することもしばしば。
元々休みの土曜日でさえ休みの申請が必要で、子供の行事で休むと言うとみんなに謝ってから休めといわれたり…このあたりから「独立」という言葉が頭をよぎるようになる。

そんな中訪れたのが2011年3月11日の東日本大震災。
鉄道・観光関連が仕事だったため会社自体がほぼ仕事ない状態になり、私自身も交通の手段がなくなったため長期の休みに入ることに。
休んでいいよと言われて休んでいたものの、1ヶ月ほどすると会社の近くに住み出社している社員たちからは不満の声があがり、続けるか辞めるかという話を上司からされる。そんなタイミングで電車がようやく復旧したため会社にも復帰。

復帰すると東北の復興のためにとさまざまな企画が立ち上がり、私は宮城・福島・山形と大型観光キャンペーンを担当することになり、再び忙しい日々がはじまりました。
他の制作メンバーは2人1組で制作を行なっているのに、私は一人でパンフレットにポスター、ノベルティと明らかに仕事量は一番でした。正直いじめかと思っていたほどでした。

仕事が少し落ち着いたタイミングで徐々に「独立」を考えてることを仲の良い取引先の担当などに話始める。
仕事絶対まわすよ!と言ってくれる方も結構いたので、その気になるには大して時間はかからなかった…コレが痛い目を見るとも知らずに…。

そして、家を建てたタイミングとほぼ同時に会社に退職の意思を伝え
2014年2月に退職。4月に後藤デザイン開業となるのでした。

独立後の苦悩や困難はまた別の機会に…。

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