～🏫警察学校編～　第2話　特別指導

入校後の約３週間は特別指導期間と言って、帰宅禁止（普段は土日祝日帰宅可）、携帯没収（時期状況によっては、平日でも使用可、基本的には土日のみ）且つ、警察官の基本動作をみっちり教育される。

基本動作　：　敬礼や警察手帳、警棒を出す動作など全て決まっており、肘の曲がり具合から手首の曲がり具合まで徹底的に指導される。

周りを見渡せば、あの優しそうな女性教官は鬼と化し、他にも眉間にしわが寄る男教官が数人。
あ、これが四面楚歌というやつかと頭に何度もよぎった。

最初につまづくのは、連帯責任というやつ。
一人がミスすれば全員が腕立て伏せや基本動作のやり直し。
ドジな僕は何度みんなに同じ動きをさせてしまったのだろう。ほんとごめんなさい🙏
あと、革靴での坂道ダッシュなど普通のサラリーマンなら考えられないことをさせられた。
挨拶は常に全力！8割の声なら10割が出るまで何度も挨拶をするハメになる。

※ちなみにこの漫画の指の角度だと注意されます

あと、嫌だったことといえば、この期間は各クラスに在校生が指導員として担当が数名つく。　在校生の言う事には絶対従わなければならない。

これがなんといっても苦痛だった。

スリッパの並べ方ひとつで２時間も怒られたり、名前を間違えられているのにずっと怒られたりなど、最悪だった。
在校生といえど、入校が半年速かっただけの連中にここまで言われないといけないのかと頭を悩ませた。
悔し涙を流す同期もいたほど、、、。

そもそも警察官は【地方公務員法第32条　法令及び上司の命令に従う義務】というが定められており、先輩、上司の言うことには従わなければならない義務がある。この時代にパワハラが承認されているようなものだった。

そのような最悪な状況がとりあえず３週間続く。
最終的にこの期間はカタチ上の試験が終わり次第終了する。

なぜカタチ上かと言うと、そもそも試験に落ちるような学生は、３週間も生き残れない。

試験には受けれるのは、100％合格が保証された学生だけ

それは、そう。学校長がみる試験で、不合格の学生がいること自体、教官にとってありえない、許されないことなのだ。

この特別指導期間が終われば、指導担当の先輩たちも自分たちのいつも通りの授業に戻り、ジョジョに対応もやや緩くなるが、正直入校後、半年間はあたりがきつい。最終的には、大抵仲良くなる。ほぼ完ぺきに上下関係が叩き込まれるので、それは必然。
今思えば、本当に怖い組織だ。パワハラ耐性が自然と身につく。

まあ、こういった強い組織じゃないと犯罪者や精神異常者と対応してはいけないのだろう　(-ω‐)Haaa~　平和にならんのかな
お陰さまで、僕もずぶとい強靭な精神と肉体を手に入れれたとおもっていて、感謝してます<(_ _)>

今考えると世間一般からして、逸脱しすぎていた空間だった。
言い換えるなら警察学校という呪われた空間が領域展開を広げて、耐えかねた学生が消滅(退職)していくみたいな感じ。

10ヶ月の警察学校で1番苦しい思いをしたのは間違いなくこの特別指導期間だろう。この約3週間で10数人辞めてしまう。
とても辛い世界だ。

ただこれだけは言いたい。
「警察官を辞めるなんて、勿体無い」とか言うこの領域展開を知らない大人達のセリフは辞めていった同期達にはどう聞こえていたのだろうか。
考えるだけでも心が痛い。
そんなことを言うなら一度この門をくぐってもらいたいものだ。
夢を追いかけ、毎日勉強に明け暮れ、面談や体力試験に備えて対策を練り、1年に2回しかない試験に人生を掛け、やっとの思いで入社しても心折られる世界。
辞めていった同期たちが良い人生を送ってることを心の底から祈ってます🙏

ちょっと感情が入り過ぎて長くなってしまいましたが、2部はこんな感じです。
ほんと辛すぎた、トクシ期間( T_T)
【特別指導を略して特指（トクシ）と呼んでました！】
今回気持ち入って文章が長くなってしまったので、明日は色々思いだして色濃く端的に書いていきますのでどうぞ暖かい目で見守ってください<(_ _)>

それではまた明日！　　く(￣▽￣　敬礼