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【考察してみた】カラダが夏になるとは実際どういうことなのか?

考えてみたいテーマがあって久しぶりにnoteを開きました。

そのテーマというのは、なりさんのつぶやきが発端でした。

【カラダが夏になるって実際どういうことだろう?】

ここでいう「カラダが夏になる」とは、言わずと知れたT.M.Revolution(西川貴教)さんが、1997年にリリースした5thシングル「HIGH PRESSURE」の歌詞のフレーズなわけですが、確かに日本語としてはユニークな文面です。

リズムの良さも相まり、やけに耳に残るこのフレーズは、比喩表現であるため「夏」をどう捉えるかの解釈しだいで面白くなりそうです。
というわけで、いろいろな仮説を立てて考察してみることにしました。

【仮説1】体温調節反応

この曲は、「カラダを夏にシテ」「カラダが夏にナル」「カラダを夏にスル」という三段活用を用いてまでも、どうにかしてカラダを夏に慣らそうという執着を感じます。

例えば、暑い夏の季節がやってきて、発熱や発汗など体温調節でカラダが夏の気候になれようと必死な状態と考えるとどうでしょう。

季節によって30~40℃もの気温変化を体験するにもかかわらず、人間の体温が常に37度付近で安定しているのは、体内に備わる体温調節機能のおかげなのだそうです(近藤, 1998年)

なりさんのポストは、「論文があれば読みたい」とご所望されていたので、参考文献も添付します。

《参考文献》
近藤徳彦(1998)人の体温調節反応
https://da.lib.kobe-u.ac.jp/da/kernel/81000286/81000286.pdf

ただ、いくら温暖化といっても「カラダを夏に適応させようぜ」ってメッセージの歌を売ろうとするかというと疑問です。

もう少し考えてみましょう。

【仮説2】熱中症

「暑い夏のようにカラダが熱くなっている」という比喩だとするとどうでしょう。

夏のように、あるいは実際に真夏の時期に、カラダが熱くなっている状態
それがどういうときか考えると、熱中症の疑いがでてました。

熱中症とは、高温多湿な環境、激しい労働や運動など 暑さに体が慣れずに、体温が上昇して体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能が働かなくなることで引き起こされる障害・・・

体温調節についての歌ではないと思うのですが、熱中症についての文献も貼っておきましょう。

《参考文献》
松本孝朗(2015)熱中症とは
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/64/1/64_5/_pdf/-char/en

【仮説3】筋肉の鍛えすぎ

「暑い夏のようにカラダが熱くなっている」という比喩だと解釈するなら、筋肉がつきすぎている可能性もあります。

東京理科大学の准教授、柳田信也先生によると、身体の”熱”の発生源は筋肉なのだそうです。

運動をすると、筋肉はたくさんのエネルギーが必要となるので、エネルギー代謝が活発になります。

同時に発汗などによって、熱を下げようとする働きも起こりますが、これを上回るエネルギー代謝が起こるような運動を行った場合、筋肉にたくさんの熱が発生することになります。

運動したら身体が熱くなったように感じるのはこうしたメカニズムのためだというのです。

《参考文献》
柳田信也(2023)市報のだ「身体の”熱”の発生源は筋肉」
https://www.city.noda.chiba.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/018/185/H30.10.15.pdf

天野達郎(2014)運動トレーニングが熱放散反応に及ぼす影響に関する研究
https://da.lib.kobe-u.ac.jp/da/kernel/D1006168/D1006168.pdf

ちなみに、この歌を歌っているT.M.Revolution(西川貴教)さんは、カラダを鍛えていることで有名です。
ご本人の運動量や筋肉量の多さからカラダが夏のように熱くなっているのかもしれません。

ですが、この曲が発表された1997年当時のT.M.Revolution(西川貴教)は、どちらかというと中性的なイメージで、筋肉ムキムキではなかったと記憶しているので、この【仮説3】は成り立たないでしょう。

【仮説4】自律神経やホルモンの乱れ

ここで、歌詞の文脈も考えてみます。
歌の出だしにこういうフレーズがありました。

「夏を制する者だけが恋を制する」

どうやら、歌のなかの人は恋をしているようです。

好きな人の前だとドキドキしたり、顔が火照って熱くなったりします。
恋をして自律神経やホルモンバランスが乱れた状態なのかもしれません。

歌詞のつづきはこうです。

♪せめて前向きに見せたいと
夜型の体質を変えてる
空調のききすぎたこの部屋じゃ
発情をのがしてくよ

恋愛をすると、ドーパミンの分泌量が増加し、報酬系が活性化することがわかっています。

ドーパミンは、俗に「やる気ホルモン」とも呼ばれ、前向きな意欲や多幸感、運動調節に関与して、興奮や覚醒を促進するアドレナリンの分泌も高めます。
一方で、心を落ち着かせる働きを持つセロトニンが低下するため、恋をすると人は感情の起伏が激しくなるというデータもあります(SayinとSchenck, 2019年)

《参考文献》
葉月 弐斗一(2024)ドキドキ高鳴る鼓動! 恋は体をどう変える?
https://lab-brains.as-1.co.jp/enjoy-learn/2024/05/63721/

歌詞のなかの人も、相手に良く思われたくて「前向きに見せたい」という意欲があり、夜型の体質・習慣改善を図って努力もしています。
けれど、部屋の空調が寒すぎて情欲が起きやしないという、まさに「自律神経やホルモンバランスに乱れ」が生じている証拠ではないでしょうか。

ところで、快適と感じる室温には男女差があり、一般的に筋肉量が女性より多い男性は、発熱量が多く、女性より暑がりだといわれています。

そんな暑がりの男性が、萎えるほどの「空調のききすぎた部屋」にいるということなので、【仮説2】の熱中症の可能性は完全に消えました。

【仮説5】皮膚疾患

「恋によってカラダが熱くなっている状態」の比喩で確定かと思いきや、2番のサビの歌詞に見逃せないワードがありました。

♪カラダが夏にナル カゲキで最高
つねって舐めて噛みついて
腫れた素肌になるのもいーんじゃない
ウッカリ タカノリの期待の楽園
経験だけがものを言う 恋を制して
人生観変えちゃって

ある種のプレイでしょうか。

そういえば、この曲のタイトルは「High pressure」
「高圧」という意味です。

高圧的な態度で人生観変えちゃうほどのカゲキなプレイを経験したのかもしれません。

また、1番の歌詞に、「水着の跡のヤラシサに」とあるので、もともとお相手の方は日焼けをしていた可能性があります。

そんな日焼けでヤケド状態の肌に、カゲキなプレイによって腫れるほどの外傷をつけたのです。
つねって舐めて噛みついて腫れた皮膚になるのが、いーわけありません。
もしかしたら、噛みついた傷口から細菌やウイルスが入り、皮膚感染症を起こしているのかもしれません。

だとしたら、かなりヤベぇー歌ですね。
ウッカリとか楽園とか歌ってる場合じゃないぞ、タカノリ!

念のため、皮膚感染症のサイトも載せときます。

《参考文献》
MSDマニュアル(2021)皮膚細菌感染症の概要
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/17-%E7%9A%AE%E8%86%9A%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87/%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%B4%B0%E8%8F%8C%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

結論

散々ふざけたことを書きました。
結論として、「カラダが夏になる」とは、真夏の開放的な恋に浮かれてドキドキして熱くなり、人生観変えるほどカゲキなプレイで熱くなり、傷口が腫れて皮膚が炎症を起こして熱くなり、もしくは発熱もしているかもしれなくて、いろんな意味でカラダがホットでエネルギッシュな夏の状態である、といえるでしょう。

※この考察はあくまで個人的見解です。
西川さん、そしてファンの皆さん、怒らないでください。ゴメンナサイ


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