おでん「安兵衛」に行ってきた:インフルエンサーマーケに物申す篇
福岡には、明太子やラーメンはもちろんだが、他にも誇れるご飯がたくさんある。
先月、奈良に行った際、九州のメニューを出しているのかな?と思われる居酒屋で晩御飯を食べたのだが、焼き鳥に「豚バラ」があり、迷いなく注文した。
すると。
「タレですか?塩ですか?」
とお店のおねいさんが聞くではないか。
「「…タレ?」」
後藤も友人も、声に出さずに目を見合わせて脳内にはてなが飛び交った。
そう、福岡において、焼き鳥といえば
「とりあえず豚バラで」
は、もはや擦り倒された常套句であるが、皮や四つ身などならまだしも、豚バラでタレ塩を聞かれることはまずないのだ。
(いや、四つ身もタレはありえんな…)
おねいさんには丁寧に
「塩でお願いします」
と伝えたが、
「「タレて…どげん??」」
となった。
これ、華丸さんが知ったら目玉が飛び出すことと思う。
そんなわけで、豚バラのタレが美味しいのかわからないのに平気でこう書いてしまい恐縮だが、観光客が来るような店でなくても、無駄にご飯が美味しいのは福岡の特徴なんかもしれんねー、と話してその店を後にした。
さて、相変わらず枕が長いが、今日はそんな福岡が誇る名店の一つ「安兵衛」に行ってきた、というお話。
しかも、本当に、ついさっき(笑)。
そのお店とは、おでんの「安兵衛」。
かつてチノアソビバーの候補地ともなった西中洲にある、名店中の名店。老舗オブ老舗。
大将が出してくれるおでんの美味しさはもとより、お店の佇まいも味わい深さも、随一である。
なぜ、安兵衛に行ったのかというと。
実は、先月目にしたこの投稿がきっかけだった。
「福岡には観光コンテンツがない」と県の担当者すら言い切る我が街福岡にあって、一番の宝は文字通り、食。
それがわかっているからか、最近のインフルエンサーなる人たちは、もはやネタだと言わんばかりに店の雰囲気ガン無視でスマホを振り回す。
かつては静止画であったが、もはや動画一強の時代。
店舗に入る前から始まり、提供されるまでの様子など、とにかく長回ししておいて、あとで編集して出す。
最近、福岡のインスタグラマー的インフルエンサーの所業がひどい、とあちこちで囁かれていた矢先の、この安兵衛公式のお願い。
もう、こげんこと言わせたら、いかんばい。
☝大将の笑顔がたまらないのだ。動画に撮りたい気持ちはわかるが、あまりにも失礼である。
ということで、インフルエンサーが足を運び出して以来遠のいていた足を戻し、久々に大将のおでんを楽しもうと、その投稿を見た直後に予約しておいて、の今日だったのだ。
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