ヤギ女子の1日(2)
ヤギたちに餌をあげて、一通り小屋の掃除などしたら、次は「放牧場」へ。
飼育所から移動するのは常に「軽トラック」。
田舎では車は必須で、どこに行くにもほぼ車移動ですが、
軽トラ率は非常に高く、軽トラを見ない日はほぼない!
でも、20代の乙女が軽トラに乗ってるのはやはり珍しい(若者自体が珍しい!)。
放牧所でブイーーーーーン!
放牧場では、1時間半ほど草刈りをしているそうです。
くまちゃんひとり、あの重くて危ない草刈りマシーン「刈払機(かりばらいき)」で、ブイーーーーンブイーーーーーーン!と草を刈る。
(これ、草刈正雄さんとくまちゃんでCMできるんじゃない!?)
エンジンとガソリンも一緒に肩に担ぐ重い刈払機なので、腕と腰を左右に振って作業していると、体にくるねぇ……
毎日のことなので、疲れすぎないように休憩しつつやります。
休憩は軽トラの荷台で。
二リットルの大きなペットボトルを片手に、どっかり座って束の間の静寂。
車もほとんど来ないし、音は鳥の声だけ。
草刈りは無心になれるので、嫌いじゃないというくまちゃん。
毎日、無心になれる時間があるのか。私は、ないな。。
騒音と静寂。筋肉の緊張と弛緩……………………
だから何だ。笑
無心ってなかなか作れるもんじゃない。
だからあれかな、みんな座禅とか瞑想とかやるのかしら。
草の刈り方は、雑草殺!のように愛憎渦巻く根こそぎ刈りではなく、下の方10cmくらいは残して刈ります。
「伸びてきた分いただいて、また生えてきてねと下の方は残します」
そりゃそうだ。ヤギのご飯ですから生えていただかないと。
ヤギは濡れている草を食べると、水分の取りすぎで下痢をしてしまうそうで、
その日の夕飯分と次の日の朝食分の草を刈って、そのまましばし乾燥。
午後に回収しに行きます。
週の4日はくまちゃんが一人で刈って、残りの2日は助っ人が来てくれることに。
日々、日々、草刈りだ。
冬は秋蒔きの牧草を育てて食べさせるのだそう。
でも寒くなるとなかなか伸びてこないから量が足りず、追加で牧草を購入するとのこと。
しかし、買った牧草オンリーだと、一日8,000円くらいかかるとか!!
それは…… 草刈り大事ですね。
「冬は餌代がかさむんです〜。仕方ないですね〜。
冬を越すのに栄養つけてもらわなきゃ。」
母や……涙。
そうそう、雨の日はどうしているのか?
草刈りはお休み。
次の日が雨予報の場合は、次の日分も草刈りして、餌を確保してるそう。
とにかく天気予報チェックはしっかりと、まめに。
朝起きたらまずはテレビをつけて天気予報を見る、はこの為なんですね。
雨の日は何をしているのか、は別のときに書きましょう。
刈った草を回収したり、農家さんに余り葉っぱをもらいに行ったりしたら
夕方の餌やりをして1日のお仕事終了。
5時には飼育所を出ます。
その時点で調子が悪いヤギがいれば、獣医さんを呼んで帰りが遅くなることもあるし、
寝たきりの子が出たら、3時間ごとに体の向きを変えてあげたりと、泊まり込みになることも。
だから、帰れるときにはちゃんと帰るようにしているのだそうです。
offの乙女は
帰宅後も聞いちゃいました。
やはり乙女。まずはお風呂に! 汚れや匂いを落としたい。
何もなければ、平日はだいたいこもってお家大好き時間を満喫。
お菓子買って、DVD借りて、電気決して、うさぎ抱えてぷち映画館の出来上がり。
「あ〜 サイコ〜」とうさぎのリリーちゃんを抱き枕に至福の時を過ごすそうです。
お休みの日は何してるの?と聞くと、
「お友達と遊んでますよー。こっちに同年代はほぼいないので、昔の仕事仲間と遊ぶのが多いかな」
そうですよねぇ。こちらでは希少な働く若者……
友達は「類は友を呼ぶ」状態で、みんな動物好き。
車で群馬や栃木など遠出して、サファリパーク巡りなどしているそう。
休日もやっぱり結局動物で。笑