EIR(Entrepreneur In Residence)は 創業を目指す方に何をもたらすのか?
日本全国の大学発シーズの社会実装を手掛けるベンチャーキャピタル、Beyond Next Ventures エコシステム部 執行役員の鷺山(さぎやま)です。
この研究領域に100人の共同創業を創出する、を目指して活動しています。
つい先日、慶應義塾大学にて2名のEIR(Entrepreneur In Residence / 客員起業家)が決定し、これから大学内研究の事業化に挑み始めるというリリースが出ておりました。こちらをご覧になられた方は多くおられるのではないでしょうか。
北米を中心として、「起業経験者・シリアルアントレプレナー」が、様々な形で社会にその経験を還元する活動が進んでいます。
HarvardやStanford等のビジネススクールにも学内に客員起業家(EIR)がおりますし、著名な研究機関にもEIRが複数おられます。そして、その知見を元に、次の起業化や事業創出にあたってのメンタリングやアドバイスに関わり、次の創業を応援するという形でエコシステムの一助を担っています。
創業を目指すEIRが、VC/事業会社で芽ぶく
EIRにも前述のように様々な社会的役割を担う一方で、シンプルな一つの方向性としては、「特定組織(例えばVC)から次の創業を目指して取り組む」というものがあります。
実際に、昨年からは、上記EIRを活用した経済産業省のEIR活用の実証実験もスタートしています。
また、本取り組みの以前より、国内のVCには次の創業を目指すEIRが複数存在しておりますし、実は著名な事業会社の中にも、社内で新規事業を創業する社内起業家としてのEIRも存在します。
↓ 下記はNECグループのテクノロジーを活用し、USでシリアルアントレプレナー等を活用し、スタートアップを創出している事例。
一方で、EIRのゴール、目的、できること、得られるものは、各組織の制度によって異なります。
・ゴールは?:起業 or 社内起業家 or 社内のちスピンアウト?
・採用手法は?:社内昇格 or 社外登用
・採用要件は?:起業経験者 or 未経験者、ビジネスプランの有無は?
・事業領域は?:BtoC、BtoB、デジタル、ヘルスケア、環境… どこ?
・メリットは?:その組織から何を得られる?
・雇用や日々の活動は?:週5で何をする?それとも雇用ではない?
上記のように多様であるがゆえに、そのEIRになった後の道筋は多くの方にとっては、「これ」というものが見えづらいのではないでしょうか。
私個人としては、EIRという選択肢がより明確になることで、「何かを成したい個人」が、創業を目指す個人が自ら創業をするという選択と並行して、自らの志向や不足を補ってくれる組織を「自ら選択して事業を立ち上げる、プロアクティブな世界」が近い将来訪れるのではと感じています。
常に100の組織が100のEIRを求めていたら、自身の志向・能力・想いを受け止めてくれる場所が見つかる可能性は高くなることでしょう。
まだ足元は、国内10-20の募集かもしれませんが、ここから素晴らしい事例を生むことで、50-100のEIRという生き方が日本に広がっていきます。
5/17に、アステラス製薬、NEC X、Moon Creative Lab(三井物産)、デライト・ベンチャーズ、慶應義塾大学と当社の6組織でそれぞれのEIR募集の合同イベントを行います。
創業または事業経営者を目指している方はぜひ遊びに来てください。
組織の力を得て、一人では到達できない事業の高みに届くかもしれません。
5/17(水)19:00-21:30 @ CIC Tokyo
企業・VC・大学からEIR(客員起業家)として創業 ~起業志望者がEIRを選択する理由~
※ おかげさまで公開1週間で参加席数を超えるエントリーを頂いています。参加が抽選となる可能性がございます点のみご容赦ください。
また、上記イベントとは別に個別ご相談も随時承っています。
弊社が仲立ちをして優れた大学シーズとの創業を果たした事例など、色々お話させて頂きますのでお気軽にコンタクトください。
鷺山(さぎやま)
メール:sagiyama@beyondnextventures.com
LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/sagiyama/
fb:https://www.facebook.com/shota.sagiyama
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