悪童の理解者 コキナキスが見せた献身プレー Part1/2
2022年1月29日、ロッドレーバーアリーナにて新たなチャンピオンが誕生した。
キリオスとコキナキス。彼らは将来を嘱望されながら、一方は素行不良、もう一方では怪我に苦しんでいた。
しかし迎えた2022年、コキナキスは早速、ATP250 アデレード国際2にてツアー初優勝を果たす。
さらにはキリオスも全豪オープン2022シングルスにて、優勝候補のメドベージェフと激闘。
2022年、両者は好調なスタートダッシュを切る。
そして1月21日、彼らは一気にブレイクする。
世界No.1ダブルスに勝利
対戦相手はクロアチアの世界No.1ダブルス。シングルスのゴリ押しダブルスにも対応し、デビスカップ準優勝に大きく貢献していた。
鉄壁のボレーに対して、強烈なサーブとストロークで対応。
最後は地元の大声援を味方につけて、キリオス/コキナキスが勝利した。
アウェー感がすごかった。
ついに決勝へ
対戦相手も同じくオーストラリアのペア。全豪オープンで地元ペアが優勝するのは25年ぶりということもあって、会場の盛り上がりは最高潮に。
お互いがサーブをキープする拮抗した展開。しかし最後はストロークの力でブレイクをもぎ取り、キリオス/コキナキスが優勝を果たす。
なぜ彼らが優勝できたのか?
彼らの当時のダブルスの世界ランキングは、キリオス(ダブルス世界ランク259位)/タナシ・コキナキス(同434位)。今回の大会にもWC(主催者推薦枠)での参加だった。
もちろん二人のテニスのレベルは高い。しかしダブルスではどうなのか?というのが、大方の予想だっただろう。
キリオスのダブルスに関しては、LaverCupの印象が強い。
この試合の解説を見ても分かる様に、キリオスのダブルスは「強い」けれど「上手く」ない。サーブ・ボレー・ストロークのそれぞれの力は最高クラスだが、ポジショニングなどは中途半端な面が見られるのだ。
キリオスの力を活かすには、献身的なペアが必要不可欠なのである。
それでは次回、なぜキリオス/コキナキスが全豪オープンダブルスにて優勝できたのかを、決勝戦の解説動画と共に投稿する。
ぜひコメント欄で、皆さんの思う理由を投稿して欲しい。