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利にも害にもならなくてえらい

筆者が産まれたことによって、特に世の中に対して利益は生み出していません。

特筆した才能もなければ、継続して創作などを行っているわけでもない。社会に大いに貢献しているわけでもない。

会社でも正直やらなくてもいいような仕事を淡々とこなしている。

筆者の友人や恋人など極小数の人間の人生を除けば、筆者がいない程度で世の中はそう大きく変わらない。

けれどひとつだけ誇れることがある。

筆者が存在することによって利益もなければ、特に害もないのだ。

犯罪や殺人をしないのはもちろん、店員さんに横柄な態度を取らなかったり、公共の場で騒がなかったり…

そういう誰かを不快にするような行為をしないようには心がけている。

なんなら極力家から出ない。これがいちばん誰にも迷惑がかからない。

もちろん世の中の半数近くは人に迷惑をかけない人であるがそれと同時に半数以下、母数から換算すると決して少なくない割合で人に不快感を与える行動をする人はいるなと感じる。

そう思えば半数近くのまともな世の中を維持している人間の1人として、静かに生きている筆者はえらい人間なのではないだろうか。

結局この程度のことにえらさを見出し自己肯定感を高く持たなければ、一般的なまともでいることは辛くなってしまう。

店員さんとの丁寧な会話を心がけたり、電車のドアが開く時に一旦降りて道を開けたり、静かにするべき場所で静かにした時積極的に自分自身を褒めれば辛くなりにくいのでおすすめだ。

人生なんて、世の中に利益なんて生み出さなくても充分なのだ。

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