デカトロンアンバサダー契約終了!
2020年1月から約3年間、デカトロンアンバサダーとして活動させていただいたが、今期アンバサダー契約を更新せずに終了という形を選んだ。
契約した直後から、新型コロナウイルスが蔓延しはじめて、自粛、渡航制限などなど、いろいろ制限の中で活動させていただいたが、個人的には一定の役割や成果を得られたのではないかと思う。また、スポーツブランドのアンバサダーという貴重な経験ができたのも、僕の人生の中では大きな出来事だったとは思っている。
振り返り ファーストコンタクト
デカトロンアンバサダーの契約の話を聞いたのは、2019年の年末。Instagram の DM でお誘いがあって、契約に至るといった形になった。デカトロンは、2019年3月に日本に本格上陸したフランス発のスポーツブランド兼小売業であるが、僕は日本上陸前からこのブランドの存在は認知していた。
海外の山を走っているとQUECHUA や Kalenji のロゴの入ったザックやウェアを着た方々を見かける。また、街中でも QUECHUA のザックを背負ったバックパッカーも国内外でよく見かける。
で、実際の店舗にはじめて訪れたのは2018年9月の台湾の高雄にある「鳳山店」。初入店前日に XTERRA TAIWAN に出場した際に、ブースを出していたので、気になったので行くことにした。ここで「品揃え」「低価格」「ひと工夫の商品作り」に感動を覚えた。
そこから、台湾や香港に行くたびに、ちょくちょく店舗に行っていろいろ買い物させていただいた。そして初入店から約半年後の2019年3月には、兵庫県の西宮に日本一号店をオープン。個人的には、日本にもいずれはできるのではと考えていたら、速攻でオープンして嬉しかったよ。もうわざわざ台湾までに買いに行く必要がないのだからw
契約直後にコロナ上陸
ほんで、2020年1月末に正式に契約を交わしたものの、その直後から新型コロナウイルスが日本にも上陸し始める。あのときは、長くても半年で終わるだろうと楽観視していたものの、振り返ってみると3年以上の月日が経過してしまう。
その間、「自粛」「マスク警察」「大会中止」「渡航制限」といったかなり制限のかかった状態で活動を強いることに。本来であれば、「ストアのイベントブースでなんかトークショーしようぜ」とか、「近くの六甲山を走るイベントやろう」いった形で話をしていたものの、そういった雰囲気ができる状態でもなかったのは事実。まあ、ということで、SNS中心で動くしかないということで、当ブログを中心に製品レビューしたり、製品フィードバックなどを行って活動していく。
そして、2022年の3月に、ようやくコロナも日常になりつつなってきた時期に、「六甲山キャノンボール」の関連イベントとしてデカトロン西宮店共同で試走イベントを実施。全員で20名(スタッフ、私含む)という規模でイベントが開催でき、楽しかった。参加された皆さんも、めっちゃ楽しんでもらえたようで、2週間後のレース当日も、参加された方と山中でお会いできて嬉しかった。
そして、直営店が閉店へ・・・
2022年5月に突然発表があり、国内にあった直営店全店舗(西宮、幕張)が閉店することになった。これは、流石にショックだった。自宅からも比較的近いということもあって、ちょくちょく西宮店の方にも足を運んでスタッフと一緒に喋ったりしてたんで、そういう場所がなくなるのは残念。。。最寄りのデカトロンの店舗がまた台北になってしまったw
今後は、デカトロンはオンライン中心で頑張るという形になってしまったが、やっぱりスポーツ用品は実物を見て購入したい層が多いのではないかと思う。特にシューズやロードバイクはそうですよね?
六甲キャノンボールのイベントをまたやろうとは、西宮店の店長とも話をしていたんだが、店舗閉店や社内体制の再編などもあって、本拠地が西宮(兵庫県)から東京都内に移るということで、そういう話もペンディング状態になってしまった。
お気に入りのデカトロンの商品
いろんなデカトロンの商品を愛用させていただいたが、以下3つは個人的には超絶お気に入りで今でも「俺の1軍」として使わせて頂いている。デカトロンの 15L のトレイルザックは、日本のトレイルでも見かけるようになった。今月開催される Ultra-Trail Mt.Fuji でもこれを使って出走される方が多数いらっしゃるのではないかと思う。
あとは、EVADICT の MT CUSHION 。僕の足は 4E という超絶幅広足で、合うシューズが他ブランド含めてなかなかないのだが、MT CUSHION は数少ないシューズの一つ。割りと幅広で、そしてクッション感も HOKA のような超絶分厚いわけではなく、いい塩梅のクッション感。よくできている。なお、今年に MT CUSHION のニューモデルがすでに本国フランスでは販売されている模様なので、気になる方はチェック。
あと、国内外のレース遠征時にほぼ毎回使わせて頂いているのがこのダッフルバッグ。ブログではレビューはしてないのだが、影の立役者。普段は40Lの容量なのだが、真ん中にあるファスナーを開くと 60L まで拡張できる優れもの。お土産用に拡張できる柔軟性の高さが好き。これを買ったときは、7000円もしなかったのだが、今は9900円と少し高い(円高や原材料高騰)。が、大手アウトドアブランドと同等品(Patagonia の Black hole Duffleとか)比較しても半額以下の価格なので、おすすめ。
そして生地がめっちゃ頑丈なので、5年近く愛用しているがまだまだ使えそう。装備が多い 100km 以上のレースのときには大活躍。なお重量が1.4kg もあるので、LCC で手荷物で搬入するときは、重量に気をつけて頂きたい。
デカトロンジャパンは今後どうなるか?
デカトロンは欧州およびアジアでは人気のあるスポーツブランド兼小売店。本国フランスでは336店舗、中国は290店舗以上を誇る。ただ、苦手なマーケットもあり、それがアメリカであり、そして日本だ。
日本とアメリカはスポーツ市場がよく似ていて、そもそも「大型スポーツ用品店が現地企業を中心に展開」「世界的スポーツブランドが鎮座」という感じ。大型スポーツ用品店だと、アメリカだとスポーツオーソリティやREI、日本だとゼビオやアルペングループ、好日山荘など。ブランドだと、アメリカだとナイキ、アンダーアーマー、コロンビア、ノースフェイス、パタゴニアといった世界中に展開しているブランドが鎮座しており、日本もアシックスやミズノ、デサント、モンベルといった世界でも通用するブランドが存在する。いわばレッドオーシャンなマーケット。
考えてみると、デカトロンがEU圏外で成功しているのは、アメリカや日本のようにスポーツ市場が成熟している国ではなく、発展途上の国々だと思う。中国や台湾、タイ、インドといった国では多数の店舗があるが、デカトロンのような大型スポーツ用品店は上陸当初はなかった。そして、スポーツブランドに至っては、今では中国には李宁(Li-ning)や安踏(Anta)といった企業があるものの、アメリカや日本のブランドに比べるとまだまだといったところだろう。
なので、従来の戦い方を変えて新しい戦い方に切り替えたというのが私の見方。すでに、デカトロンジャパン自体はマーケーティングとオンラインサイトでの販売に注力にして、実店舗の販売を国内パートナーと組んで展開する予定とのことだ。日本って、なんだかんだで国土が縦に長いし、人口も多いので、全国制覇するにはマンパワーも必要だ。あと、ある程度成熟した段階で、中国の上海のようなコンセプトストアの展開も考えているのではないかと思う。
個人的には、早期に直営店を閉店させたのは正解だったとは思う。
総括
3年間大変お世話になりました!貴重な経験をさせていただいたのはありがたいです。
今後は、いち消費者、いち愛好者として今後ともデカトロン製品を愛用させていただきます。