法人向けLINEアカウント リデザイン対策mtg #02(後半)
リデザイン対策① WazzUp!
(ファナティック・野田さん)
野田さんからは、今回のプラン変更(通数課金)に際し、まず「6つ」の対策が考えられるとお話をいただきました。
■プラン変更に向けて考えられる「6つの対策」
01.配信数を抑える
02.LINEをやめてアプリに切り替える
03.LINEアカウントを分ける
04.リッチメニューを拡充させる
05.リプライを導入する
06.個別配信をする
01.配信数を抑える
配信数を抑えることで費用は抑えられるが、成果面としては落ち込みが懸念される…
02.LINEをやめてアプリに切り替える
プッシュ配信は変わらず可能だが、LINEアカウントを捨てることになり、全体としての成果は落ちることが危惧される…
03.LINEアカウントを分ける
各店舗ごとなど、アカウントを細分化させることで出し分けが可能に。但し、運用負荷は重くなる。
04.リッチメニューを拡充させる
リッチメニューを細かく変更し、プッシュ配信がなくてもLINEを開いてもらえる仕組みを作る。ナノ・ユニバースさんの事例をもとにお話をいただきました。
リッチメニューにLINE限定のイベント情報を掲載。これがLINEを開かないと得られない情報となり、LINEを開かせる仕掛けとなる。手間はかかるけど、手間もかけ方次第という好例ですね。
05.リプライを導入する
「Reply」は、通数課金の対象外。野田さん曰く、リプライを導入しているアカウントはまだまだ少ないので使われる確率はまだ低い。ただ、利用ユーザのアクション率は非常に高いとのこと。また、今後はリプライ導入アカウントが増えてくるはずで、ユーザ側もそれに対応、呼応してくることが想定されます。
06.個別配信をする
ユーザーの好みに合わせて個別の内容を配信する。配信通数を抑えつつ、高い効果が期待できる。
5、6の対策などはWazzUp!の真骨頂ですよね!
本Mtgではそれぞれの対策別に詳細な事例も交えてお話してくださいました。興味をもたれた方は是非、お問合せしてみてください!
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ちなみに現在、「カート落ちリマインド」機能の初期費用と初月の月額費用が無料になるキャンペーンを実施中とのことです!
最後に野田さんより今回のリデザインについて、こんなお話がありました。
「全体配信することが前提であれば、値上げというイメージをもたれるかもしれないが、個別配信を行うことを前提にした場合は。大幅に安くなったと捉えることができる。」※個別配信を行う為に必要であった多額な費用(公式アカウント:Min.250万円~、ビジネスコネクト:Min.50万円~)が必要であったのが、それが大幅に安くなった(ハードルが下がった)という捉え方もできる。
「これまでは、【多くの人】に【一斉配信】で【高い反応】を得ていたが、今後は、【特定の人】に【個別配信】で【すごく高い反応】を得にいくべき。」(つまり、個別配信をしていかないと費用対効果が合わなくなってくる恐れがあると)
これを実現する為に野田さんが重要視されていることが以下。
「料金変更後に一番大切なことはアカウント設計。イメージは"縦"で切るか、"横"で切るか」
この発想はありませんでした。ここでいう"縦"横"のイメージは、
縦:情報を求めているユーザにだけ配信する
新着情報を希望しますか?といったパーミッションをとり、希望するユーザへのみ配信する
横:ブランド別、店舗別、アイテム別など、欲しい情報別に配信を行う
当初はわけなくてもよいかもしれないが、一定の友だち数になったタイミングから横で分けて配信していくというのも手
Twitterではこう仰っていますね。
野田さん独自のアカウント設計の考え方は本当に勉強になりました。
リデザイン対策② CS cloud
(スタークス・大塚さん)
大塚さんからはLINEアカウントの位置づけ、役割を切り替えて成果をあげられた事例をご紹介いただきました。
新プランでのLINE活用戦略“1対多”の活用から1:1トークを中心に”1to1”へ
『新料金プランでは、どのプランでもMessaging APIが使えるので、システム連携させてフル活用する企業が増えることが想定されます。一方で、「従量課金制」 が導入されることもあるので、一斉配信による売り込み一辺倒の嫌われるアカウントから1to1対応やサポートを行って価値あるアカウントになれるか?が重要になります。』
続けて、1:1トーク(リプラン後は"チャット"ですね!)を用いてのいくつかの成果事例をご紹介いただきました。※公開可否が不明でしたので取り急ぎは、サイト上に公開されているものを抜粋。
■事例①:カスタマーサポート
「自動応答で、お客様対応の時間が大幅削減。空いた時間でお客様満足アップの施策ができるように」
Topics:
①電話・メールの問合わせをボットで対応し、CSコスト削減
②お客様満足度の向上
③LINEでCS対応することでブロックを削減
■事例②:新規見込み客からの問い合わせ獲得〜販売
「LINE導入で1.5倍になった問い合わせ数。その対応人数を40%削減!成約率も1.5倍になりました」
Topics:
①LINE対応の人数を40%削減
②友達登録してもトークされてない見込み客への掘り起こし
③最終的にLINE経由の成約率が1.5倍に
「CS cloud」は、これまでのユーザーとのコミュニケーションを大きく変え、CS部門の生産性を高く引き上げることができる良プロダクトだと思います。
LINE@をメルマガの代替・補完として利用される企業が多いかと思いますので、どうしてもメッセージ配信に対する利用方法に終始してしまいがちですが、LINEというアプリの特性を踏まえると、はじめての接点として活用したり、常連顧客さんとの日常的なコミュニケーションに利用するなどの活用もより活性化されるべきだと感じました。
あと、人材不足に悩まれている業界は多いかと思いますが、採用活動に利用されるケースも多く見受けられます。そのような際のステータス管理にも利用できますので、CS cloudのようなソリューションは益々注目されるのではないかと思います。
Mtgのまとめ
なぜ、LINEがこのタイミングでリデザインを実行するのか?
なぜ、全体配信から個別配信を推奨するようなプランへと移行していくのか?
先日、このようなニュースもありましたが、LINEが国内に浸透すればするほど、そして利用法人が増えれば増えるほど、ユーザが受け取る情報量は膨大になっていき、それがもとで重要なメッセージを見逃してしまうなどの弊害も出てきてしまっているのではないかと推測されます。
LINEに限らず、利用され続けるプラットフォームは、ユーザーの利便性を追及し、そして新しい体験を生み出していこうとしています。
今回のアップデートは、ケースによっては悪政と捉えられてしまうこともあるかとは思いますが、全体最適という観点では、ユーザーファーストなものであると改めて感じました。
情報を求めるユーザへ
最適なタイミングに
最適な情報を届ける
ユーザーに愛されるマーケティング活動を支援できるようにと改めて感じるきっかけとなりました。
野田さん、大塚さん、そして参加くださいました方々、本当にありがとうございました!