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3Dプリンターを導入したら、デスクすっきりが新たなステージに突入した。

こんにちは。
昨年、昇降デスクにバッテリーを搭載したら、個人的に新たなステージに突入してしまったデスクすっきりの世界。

今度は3Dプリンターを導入したら、更にデスクすっきりが新たなステージに突入してしまいました。パラダイムシフトが起きました。

なぜ突入したのかその背景をご紹介しつつ、デスクすっきりラバーの皆さまをデスク×3Dプリンターの世界にいざなうのが、このnoteの主旨です。

1. ことの始まり

最近、FlashForge Adventurer 4という3Dプリンターを個人的に導入しました。自宅用に買いましたが、デカすぎたので一旦オフィスに置いてます。

私はPREDUCTSというデスクメーカーを営んでおり、もちろん製造の中でプロトタイピングに3Dプリンターを大いに活用してきました。

ただ、それはプロダクトデザイン担当や、外部の3Dプリントサービスに依頼して製作してもらっていたので、自分で直接3Dモデリングをしてプリントすることはして来ませんでした。

しかし、そろそろ自分でも手を動かしたい。色んなタイミングが重なり自分が直接いじれる3Dプリンターを手元に導入しました。


2. 最近の3Dプリンターめっちゃ簡単

3Dプリントに詳しい知人にお勧めされたこともあり、FlashForge Adventurer 4を導入したのですが、簡単すぎて衝撃を受けました。なにしろ開封して、ものの数分でプリントが開始できてしまうくらいセットアップが簡単。

実は8年ほど前に3Dプリンターを所有してた経験があるのですが、その時は本当にプリントするのに幾つもの調整が必要で、失敗してばかりでした。上手くプリントできても、とてつもなく時間がかかる。

この頃と比較すると、思い描いたものを現実世界に実体化するまでの時間が雲泥の差です。


3. 最近作ったもの紹介

このプリントの速さと成功率の高さゆえに、かなり3Dプリンターに夢中になっています。とりあえず世界中で自分しか必要としていないであろうPREDUCTS DESKのモジュールを2つほど作ったのでご紹介します。

① MAKITA マウント

MAKITAのブロワーをデスクにマウントするモジュールです。まさしく自分しか要らないであろうモジュールではないでしょうか。


② 真空管アンプマウント

私がデスクスピーカーとして愛用している、MHaudioの真空管アンプの専用マウントです。MHaudio自体が希少なプロダクトなので、デスク下にマウントしたいニーズもかなり少なそう。


4. 脳内のイメージを実体化する快感

3Dプリンターを導入して、実際に自分で3Dモデリングを行いプリントしてみて予想外の感覚だったのが「自分が脳内でイメージしたものを実体化する快感」です。

しかも、それが本当に短時間で出来てしまう。8年前と今で大きく違うのは、その実体化までの速度。そのスピードが8年の間に快感を得られる閾値を超えた、そんな印象です。

3Dプリンターに夢中になり週末オフィスにこもる著者

自分が思い描いた世界に一つのものを作り、悦に浸る。そんな楽しさを多くのデスクすっきりの皆さまに体験してほしく、ここから3Dプリンターの導入のハードルの低さを説いていきます。


5. 3Dモデリング難しくない?

難しくないです。
いや、もちろん難しいんですが…. 上記で紹介したアンプのマウントくらいなら、実モデリング作業は1時間程度もあれば出来てしまいます。

Autodesk Fusion 360というCADツールを今回3Dプリンター導入と共に勉強したのですが、テキストを1冊買って2時間ほど読みながら操作したら、この程度のモデリングは出来るようになりました。

Youtubeにも数多くの解説動画がありますが、特定のトピックを探すのが難しいので、テキストを一冊買ってしまう方が効率的でした。


6. 家に置くの邪魔じゃない?うるさくない?

たぶん邪魔です。
Adventurer 4がやたらデカいのもあり、オフィスに置いてます。でも楽しすぎてオフィスに行き来するのが面倒になってきたので、自宅に移設することを検討しています。

ちなみにAdventurer 4はこれだけの機能を持ち、税込み10万円以下で買えてしまうとてもコスパの良い機種です。もちろん高額商品ではありますが、それを上回るメリットがあると思っています。

プリント中の騒音についてはエンクロージャー(外装部分)があるため、比較的静かな気がします。仕事中オフィスで動かしてても気になりませんし、自宅で夜中動いてても問題なさそうです。

最近発売されたAnkerMake M5もとても良いプロダクトです。プリントが何しろ速く、それに加えて周辺のアプリの出来が抜群に良いです。こちらも税込み10万円弱です。音はエンクロージャーが無い分、少し大きいかもしれないですね。


7. なぜ今デスク × 3Dプリンターなのか

8年前は所有してた3Dプリンターの性能が充分でなかったこともありますが、続かなかったもう一つの大きな要因が「作りたいものがあまり無かった」ことが挙げられます。

8年前は3Dプリンターを導入したものの、特に作りたいものが無くシロクマを3Dプリントしてプロジェクションマッピングするという、謎な取り組みをしていました。

しかし、当時と現在を比べて大きな変化として、とても多くの方がデスク周りを中心に、自分の仕事のしやすさや、ワークスペースの居心地の良さを探求する文化が育まれたように思います。

心地よさが作業効率に与える影響が理解され、会社のオフィスも20年前のオフィスと比べたら格段に居心地が良くなってると思うんですよね。

デスクすっきりマガジンで取り上げる事例の多くでも、デスク周りに独創性に富んだカスタマイズや、創意工夫を凝らす様子を日々目にし、私自身刺激を受けています。

毎日、自分が長い時間を過ごす場所だからこそ「こんなのあったら良いのにな。」という世界で自分だけのニーズがどんどん見つかる。デスクすっきりを探求する皆さまにこそ、3Dプリンターを活用いただきたいと思ったのがこのnoteを書いたきっかけです。


8. PREDUCTS DESKと3Dプリンターの相性

最後にちょっと宣伝っぽくなってしまいますが、PREDUCTS DESK はDESK MODULAR SYSTEMという、モジュール拡張のためのレールを天板裏に備えたプロダクトです。(特許・意匠登録済み)

手前味噌ですが、PREDUCTS DESKと3Dプリンターの相性がとても良い、というのが3Dプリンターを導入してみての私の実感です。

簡単に言うと、ネジで止められるものであれば何でも装着ができるので、3Dプリンターで作ったものも簡単に取り付けることが出来ます。プロダクトの性質上、試行錯誤がしやすいプラットフォーム的なプロダクトです。

実はPREDUCTSを始めた当初から、ユーザーの方にモジュールを作ってもらいたいということを構想として掲げていました。

いただいたアイデアを元にPREDUCTSがプロトタイプを作ったり、レールに取り付けるアダプター部分の3Dモデルを公開することで、ユーザー様自身にモジュールをデザインしてもらうといった仕組みも考えています。

そんな考えもあり、レールの位置関係などの寸法は割と詳しくWebサイトに掲載してきました。

PREDUCTSユーザーの @takuma さんは自らデザインし、3Dプリントしたモジュールを販売して、相当多くの方が使われている様子がソーシャルを通して伝わってきています。かくいう私も愛用してます。

こうした取り組みがもっと広がっていけば、PREDUCTSユーザー同士がお互いの考えたモジュールをシェアしたり、また新たなデスクの形が見つかるかもしれません。そんな事を思い描いています。

ぜひ、PREDUCTS DESKユーザーの方々に3Dプリンターで自分だけの「いい仕事のための道具」を作ってみていただけたら、とても嬉しいです。


9. 最後に:イベントやりたい

そのうち「デスク × 3Dプリンター」のテーマで、イベントやミートアップでも開催したいなと妄想しています。

具体的な内容はイメージできてないですが、会場や機材などご協力いただける企業様いらっしゃいましたら、ぜひお声掛けください。

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Go Ando / PREDUCTS / THE GUILD
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