結婚するのは、「自分の生き様を“唯一無二の他人”に証明してもらうため」
生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。今回は、わさびさんが仲間との移住で見つけた結婚に代わる価値観についてです。
どうも!わさびでございます。
コロナがきっかけで生き方を見つめ直し、都内で経営していたバーを辞めて千葉の古民家へ引っ越し一ヶ月が経ちました。
古民家暮らしを熱望していた仲間2人も、それぞれ東京に残していた仕事などを終わらせて合流し、現在は3人で住んでいます。
家族のように四六時中一緒にいる生活をしていると、当たり前ですが、今まで見えていなかった部分まで互いの人間性や能力が見えてくる。ダメな部分にすら愛着が湧いてくる。だから気の合う友人と暮らすのもなかなか面白くておすすめです。
「第一印象がいい人間にロクなヤツはいない」とはよく言ったもんだけれど、人には第一印象の他に第二印象(ある程度の人に認知されている印象)・第三印象(深く付き合った人にだけ見せる印象)まであると私は思っていて、第一印象や第二印象でその人を決めつけないように心がけて生きております。「この人を掘ったら、まだまだ別のダイヤが出るぞ」と思っていた方が楽しいでしょ?(笑)
特に私が一緒に暮らしている仲間「けんちゃん」と「おまめ」は、普段あまり自我をグイグイ表現してくる人たちではないので、第二印象と第三印象の差がものすごく大きい。「みんなが知らない彼らを知っているのは私だけだろうな」と思うとニヤニヤしてしまうし、自分の能力をひけらかしすぎない二人をカッコイイなと思っています。
彼らと出会って2年。初めて会った時は、正直ここまでステキな二人だとは思っていませんでした。
34歳の男性「けんちゃん」は大阪出身。第一印象は“超モブキャラ”。きっとみんなが知ってる第二印象は“優しいヤツ”、“いいヤツ”って感じ。でもそこからの伸びがすごい。私だけが知ってる第三印象は“とにかく勉強上手”。数年前に「動画や画像の編集ができた方がいい時代だ」と思ったそうで、パソコンも触ったことがなかったところからパソコンを買い、今や編集に関しては何でもできる人に進化した。
横で見ていても、やるべきことを見つけたらすぐにトコトン勉強して自分のものにしていく。でもいいヤツすぎて自分のことを後回しにするので、きっと沢山損してきたはずです(笑)。
31歳の女性「おまめ」は愛知出身。身長139センチしかない彼女の第一印象は、“ちっちゃくて頼りない子”。第二印象は“いつもガムシャラないじられキャラ”って感じ。でも第三印象は“頼りになる女”に進化した。
あれだけ頼りなくてカワイイと感じていた彼女を、私は毎日頼っている。聞けば建築家と広告マンの娘で本人は芸大出身。パソコンのトラブルシューティングのバイトを長年やっていて、けんちゃんも頼るほどパソコンに詳しい。いつもちっちゃくていじられている彼女は、実はセンスとスペックの塊だった。
そして32歳の私は人と人を繋げるのが得意で、文章を書くのが好き。だからこの二人が自分では表現しない魅力を、私がみんなに知らせることができる。補い合って生きて行く、それができたら素敵だなと思うんです。
「人はなぜ結婚するのか?」という問いに対する答えで、「自分の生き様を“唯一無二の他人”に証明してもらうためだ」という言葉を聞いたことがあり、ずっと私の心に突き刺さっています。
結婚という価値観にとらわれなくなった今、深く付き合った友人達が、自分の生き様の証人になるという形が増えてきてもいいのかなと、改めてそう感じる、私たちの古民家暮らしです。
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