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引越し後のご近所さんへの挨拶は続けていこうと思った話

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。今回は、ご近所さんとの関係についてです。

どうも!わさびです。
突然ですが、あなたはお隣さんとの関係性は良好ですか?

私ははじめて一人暮らしをした時に、両親にそう教えられ「引っ越しをしたら上下左右の部屋の人には挨拶に行くこと」が当たり前だと思って32年生きてきました。
それから毎回“おしゃれタオル”を包んで挨拶に行っています。

しかしTwitterに書いてあったのは「今は危ない世の中だから、隣人に挨拶に行ってはいけない」という言葉。衝撃でした。私は全く逆の考えで挨拶に行っていたからです。

私がご近所さんに挨拶に行く理由は、

①万が一騒音などで迷惑をかけてしまった場合、顔がわからないと攻撃的な気持ちが芽生えやすいのではないか
②震災や火災などで困った時のために、顔を知っていた方がいいのではないか

という考え。自分の身を守るためにおしゃれタオルを買って、勇気を出して挨拶に行っていたのです。でも最近は「自分の身を守るために、ご近所さんに素性を明かさない方がいい」らしい。怖い世の中になってしまいました。

三軒茶屋にいた26歳頃の話。私の住んでいたアパートは1階と2階、それぞれにオートロックの扉があり、シェアハウスではないのですが、各フロアに4部屋のワンルームがある物件でした。

私は例の如く同じフロアに住む3人の方におしゃれタオルを持っていったことがきっかけで、4人で連絡先を交換することに。飲みに行ったり、お互いの部屋でご飯を食べたりと、とても仲良くなったことがありました。そんな「『めぞん一刻』状態」はだいぶ珍しいケースだと思いますが、とてもいい思い出。挨拶に行ってよかったなと今でも心に残っています。

そして現在私は、コロナがきっかけで東京を離れ、千葉の古民家で仲間と一緒に暮らしています。

私たちが現在住んでいる古民家はもともと私の父の生家で、私がお盆に遊びに行っていたおばあちゃんち。お隣さんや近所の人たちは、私のことはよく知らないけど私の父やその兄弟のことはよく知っています。山と田んぼに囲まれたいわゆる“イナカ”です。(新参者の私たちが言うのは長く住んできた方たちに失礼ですが、今回はわかりやすくこういう表現をさせて下さい。)

田舎に移住する前までは「田舎って、なんだか近所の人に監視されているみたいで息苦しい」なんていうネガティブな言葉を耳にすることも多く、移住に少しだけ不安を感じていました。

でもいざ引っ越してみると、ご近所さんはみんな明るくて優しくて、沢山コミュニケーションをとってくれる。耳が遠いであろうおじいちゃんも、思いっきり冗談を言って私たちを笑わせてくれました。

田舎に暮らし始めて数ヶ月が経ちましたが、監視どころか、みんないつも笑顔で和ませてくれる。私たちがYouTubeに動画を上げようもんならみんなで見て応援してくれる。

でもそれって、私たちがうまく溶け込めたわけでもなんでもなくて、私たちが住んでいる家に代々住んできた祖父や祖母、父やその兄弟たちがご近所さんたちと素敵な関係を築いてきたからなんだなって思ったんです。

この家を守ってきた人たちが近所の方々の信頼を勝ち得ているから、私たち新参者が突然転がり込んでも受け入れてくれるんだなって。

そう考えると、人と関係性を作ることって、長い目で見たら絶対必要なんじゃないかと思うんです。

若いうちは一つの家に長く住むことはないかもしれない。だけど、周りの人とゼロから関係性を紡いでいく練習をしておかないと、知らない人ばかりのギクシャクした世の中になってしまうんじゃないかと思うんです。

だから私はこれからも、引っ越しの挨拶に行こうと思います。おしゃれタオルと、あなたを受け入れたいという心意気を携えて。

(もちろん、人は見かけによらないこともあるので警戒心は最大限にキープしてくださいね!)

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