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身なりを気をつけないと

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。

つい先日、たまたま行った隣町のスーパーの駐車場で、知らない若い男性に「YouTube頑張ってください!」と声をかけてもらった。

「YouTubeのチャンネル登録者数が1万人を超えたあたりから、顔を指差されはじめる」と聞いていたけれど、田舎に住んでいるからか一度も指差されたことなどなかった。

今回だって、私に気づいてくれたのではなく、私たちが塗装したブルーの商用車“バナナ号”を見つけて声をかけてくれたに違いない。

明るく声をかけてくれながらも、どこか緊張しているように見えたその姿に、こちらもめちゃくちゃ緊張してしまった。

めちゃくちゃ緊張しながら「え!ありがとうございます!!」と答えた直後に、「なにこれ嬉しい・・・」という感情がやっと、ものすごい周回遅れで到着した。

だが脳内サンバカーニバルは数秒間しか続かなかった。気づいてしまったのだ、自分の召している服のクソダサさに。

上から、どうでもいい黒キャップに、中学からずっと着続けている、プリントのハゲだした古着のスタジャン。背中にはアメリカ古着さながらの、ブロンドにウエスタンスタイルの女性が銃口をこちらに向けている、という全く日本に溶け込まないイラスト。

アメリカならいいが、ここは千葉ののどかな街のスーパーだ。完全に浮いている。

叔母をスーパーに乗せて行くためだけに出てきた私はもちろん眉毛ナシ。

下に履いているアディダスのヴィンテージジャージは、ハズシアイテムとして持っているものだが、今日は1mmもハズせていない。直球でダサい。不覚にも、アディダスヴィンテージをただの汚ねぇ部屋着に成り下がらせてしまったのだ。

炎天下の日に、こんな場違いな暑苦しい格好をしてきているのに、完全に寒気がした。

緊張と喜びと気まずさが3秒刻みくらいで順に襲ってきて、サンバカーニバルのキラキラTバックのままお通夜でお焼香しているような、いたたまれない気分になった。

母方の祖母が15年くらい前に言っていた言葉を思い出した。

「若さはじけるうちは何だっていいんだけど、歳を重ねていくとどうしても汚らしく見えてきてしまう。だから年齢が上がるほど身なりに気をつけないと」

今、その言葉が15年越しにめちゃくちゃ刺さる。社長夫人だった祖母は、質素ながらもいつも小綺麗にしていた。

30代半ばの私も、そろそろちゃんとしなければいけない。誰にも会う予定がなくたって、髪をとかし、眉毛くらいは描き、清潔な服を着て、臭いに気を遣わなきゃ。

そうだよねおばあちゃん。本当にそうだわ!!!!!

誰かに会わなくたって胸を張れる自分でありたいし、そしてやっぱり誰かに合った時「わさちゃんに会ったけど、やっぱり素敵な人だったわ!」とその人の気分ももれなくしっかり上げときたい!!

人に見られている意識を持とう。いつなんどきも、自分のテンションの下がらない服を着よう。

そういう日々の小さな心がけがきっと、自分を大きくアップデートしてくれるはずだから。

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